日精鉱、非開示だった今期経常は4.8倍増で3期ぶり最高益、配当も55円増額
投稿:
日本精鉱 <5729> [東証S] が2月27日後場(13:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった25年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比4.8倍の34.2億円を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しと発表した。 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の105円→160円(前期は80円)に大幅増額修正した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 2025年3月期の業績予想につきましては、アンチモン事業を取り巻く環境に大きな変化があり、合理的に算定することが困難であったため未定としておりました。アンチモン事業の主要製品である三酸化アンチモンはアンチモン地金(以下、「原料地金」)を原料としております。原料地金の主要生産国は中国であり、中国当局は2024年9月15日よりアンチモンの輸出管理を実施するとの公告を発表し、さらに同年12月3日には対米輸出は原則として許可しないと発表したことを受けて、原料地金価格の最高値の更新が相次いでおります。原料地金価格は2024年4月のトン当たり約13,000ドルから、最近は50,000ドル前後まで急騰しており、異例の事態となっております。当社は以前から中国依存度を減らすべく、グローバル調達を推進してまいりましたので、既存取引先への一定の販売は維持することができ、在庫の影響もあり、売上高、利益ともに過去最高に達する見込みです。しかしながら、中国における原料地金の輸出許可が下りる時期や、今後の原料地金価格の動向は依然として不透明であり、予断を許さない状況が続いております。 当社は、株主の皆様への安定した利益還元を重要な経営方針の一つとして位置づけており、企業体質の改善に取り組み、持続的な成長と企業価値の向上に努めています。配当につきましては年2回を基本的な方針とし、安定的・継続的に行うように努めていきます。2025 年3月期の期末配当金につきましては、当期の業績見込み、財務状況及び成長のための設備投資や人的資本への投資などを総合的に勘案し、前回予想の1株当たり45円から55円増配し、1株当たり100円の予想に修正することといたしました。これにより年間配当予想は1株当たり160円となります