株価指数先物【引け後】 エヌビディア決算を控えショートカバーの動き

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先物

大阪3月限
日経225先物 38220 -20 (-0.05%)
TOPIX先物 2720.5 -5.0 (-0.18%)

 日経225先物(3月限)は前日比20円安の3万8220円で取引を終了。寄り付きは3万7970円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7955円)にサヤ寄せする形で、売りが先行した。現物の開始時に3万8100円まで下げ幅を縮めたがリバウンド基調は強まらず、前場中盤にかけて3万7730円まで下げ幅を広げた。

 ただし、売り一巡後は3万7730円~3万7900円処で保ち合いが続いた。下値の堅さがみられるなか、後場中盤以降はショートカバーとみられる買いが入り、終盤にかけて朝方につけた日中高値を突破し、3万8220円まで下げ幅を縮めて終えた。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-2σ(3万8210円)と-3σ(3万7760円)によるレンジ内での推移ではあった。前場中盤に-3σまで下げた後は、後場終盤に-2σまで回復しており、引け味は悪くない。後場に入りアドバンテスト<6857>[東証P]がプラス圏を回復しており、エヌビディアの決算を前にハイテク株の一角には買い戻しが入ったとみられ、先物市場でも短期筋のカバーにつながったようだ。

 -2σはナイトセッションで3万8100円、-3σは3万7610円まで下がってきており、早い段階で-2σを上回っておきたいところである。あすの早朝にはエヌビディアの決算が発表され、朝方の東京市場に影響を与えることになろう。トランプ米政権による半導体の対中規制強化が警戒されるなか、エヌビディアがポジティブな反応をみせてくるかが注目される。投資家の関心が集まることで、初動反応としてオーバーシュート気味の展開には注意しておきたい。

 ネガティブな反応となれば、日経225先物は再び-3σ水準を捉えてくることになりそうだ。週足の-2σは3万7990円に位置しており、週末の終値で同水準を割り込むようだと、-3σの3万7380円辺りがターゲットとして意識されてくる可能性がある。再来週には3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、リバランスの動きも入りやすくなるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.04倍に上昇した。一時13.99倍と昨年9月半ば以来の14.00倍を下回る場面もみられた。東京エレクトロン<8035>[東証P]が1社で日経平均株価を123円ほど押し下げたが、アドバンテストの後場に入ってからの切り返しの影響もあり、NTショートを巻き戻す動きが入ったようだ。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4075枚、ソシエテジェネラル証券が1万7520枚、サスケハナ・ホンコンが5916枚、ゴールドマン証券が3881枚、JPモルガン証券が3229枚、バークレイズ証券が3125枚、モルガンMUFG証券が3071枚、SBI証券が2657枚、みずほ証券が1977枚、日産証券が1919枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券2万3912枚、ソシエテジェネラル証券が1万7582枚、JPモルガン証券が5220枚、バークレイズ証券が4918枚、ビーオブエー証券が3903枚、モルガンMUFG証券が3585枚、ゴールドマン証券が3120枚、みずほ証券が1247枚、BNPパリバ証券が1029枚、SMBC日興証券が877枚だった。

株探ニュース

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