株価指数先物【寄り前】 自律反発期待も200日線の攻防からショート優勢

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先物

大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 38550 -160 (-0.41%)
TOPIX先物 2727.0 -9.5 (-0.34%) 
シカゴ日経平均先物 38555 -155
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。ウォルマートが発表した2024年11月~25年1月期は売上高が市場予想を上回ったが、同時に発表した26年1月期通期の収益見通しが予想を下回ったことで、トランプ政権の関税政策による米国経済に与える影響が警戒された。ウォルマートは6.5%超の下落となるなか、消費関連や金融株に売りが広がった。

 NYダウ構成銘柄では、ウォルマートのほかゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、アマゾン・ドット・コム、ユナイテッドヘルス・グループ、セールスフォース、ボーイング、ホームデポ、アメリカン・エキスプレスが下落。一方で、メルクやアムジェン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ベライゾンが買われた。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比155円安の3万8555円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比20円高の3万8730円で始まり、一時3万8800円まで買われた。買い一巡後は軟化し、3万8670円~3万8750円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に下へのバイアスが強まり、中盤にかけて3万8380円まで売られる場面もみられた。終盤にかけてショートカバーとみられる動きから持ち直し、3万8550円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで200日移動平均線(3万8550円)を割り込む場面もみられたが、終値では同線まで下げ幅を縮めており、支持線として底堅さをみせてくるかが注目される。同線での攻防から戻りの鈍さが意識されてくるようだと、ショート優勢の流れになりそうである。

 また、前日行われた石破首相と植田日銀総裁の会談では、長期金利の上昇については話題に出なかったと報じられているが、為替市場では円相場が1ドル=149円台半ばで推移している。追加利上げ観測が根強いなか、本日も為替にらみの展開になりそうだ。円高進行をトリガーとしたショートによって下へのバイアスが強まる可能性があるため、自律反発狙いのロングも期待しづらいだろう。

 日経225先物は200日線での攻防からボリンジャーバンドの-1σ(3万8730円)が心理的な抵抗になりそうだ。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、-2σ(3万8320円)割れを狙ったショートが警戒されてくる。そのため、オプション権利行使価格の3万8250円から3万8750円でのレンジを想定。週末要因から前日の大幅な下げに対するカバーが強まるようであれば、3万8500円から3万9000円でのレンジ推移になりそうだ。

 20日の米VIX指数は15.66(19日は15.27)に上昇した。一時16.63に上昇する場面もみられたが、終値では25日線(15.91)、75日線(15.95)が抵抗線として意識されていた。引き続きボトム圏での推移であり、米国についてはリスク選好に向かわせやすい状況である。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.14倍に低下した。14.11倍まで下げる場面もみられたが、直近のボトム水準である14.10倍に接近する局面では、NTショートを巻き戻す動きが入りやすいようだ。ただし、レンジ上限の14.20倍辺りを明確に上抜けてこないと、NTロングでのスプレッド狙いの動きは強まらないだろう。

株探ニュース

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