米外為市場サマリー:日銀利上げを意識した円買いで一時151円20銭まで軟化
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19日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=151円47銭前後と前日と比べて60銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=157円88銭前後と同95銭程度のユーロ安・円高だった。 日銀の高田創審議委員が19日の講演で金融引き締めに前向きな「タカ派」姿勢を示したことで、日銀の早期追加利上げを意識した円買い・ドル売りが優勢だった。この日に発表された1月の米住宅着工件数が前月比9.8%減となったこともドルの重荷となり、ドル円相場は一時151円25銭まで軟化した。その後は下げ渋ったものの、1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「米連邦準備理事会(FRB)のバランスシート縮小を減速または一時停止することの検討が適切である可能性が高い」との意見があったことが明らかになると、米長期金利が低下するとともにドルが再び売られた。一方、トランプ米大統領が18日に4月にも公表予定の輸入自動車への追加関税について「25%くらいになるだろう」と述べたことから、ユーロには欧州経済への影響を懸念した売りが流入した。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0423ドル前後と前日に比べて0.0020ドル強のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS