話題株ピックアップ【昼刊】:太陽HD、日ヒュム、サッポロHD
話題株ピックアップ【昼刊】:太陽HD、日ヒュム、サッポロHD
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■太陽ホールディングス <4626> 4,130円 +300 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 太陽ホールディングス<4626>は大幅反発。香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントが18日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、太陽HD株の保有割合が8.00%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入っている。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としている。報告義務発生日は2月10日。 ■日本ヒューム <5262> 1,873円 +118 円 (+6.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 日本ヒューム<5262>の上げ足鮮烈、今月12日以来約1週間ぶりに上場来高値を更新した。ヒューム管やコンクリートパイルなどコンクリート2次製品を手掛け、国土強靱化や電線地中化の関連有力株として折に触れマーケットの視線を集めてきたが、直近では1月28日に埼玉県八潮市の県道で起こった道路陥没事故を受け、水道インフラの再構築で貢献が期待される関連最右翼として投資資金が流入している。都道府県が管理する大規模な下水道管の老朽化が進んでおり、耐用年数を超過している管路が今後20年間で12倍に膨らむとの試算もでており、社会の安全を確保するための喫緊の課題として早急な対応が求められる状況となっている。同社株は足もとの業績も好調で、7日に発表した24年4~12月期決算では営業利益が前年同期比2.5倍の20億2200万円と通期計画の19億円を上回った。テーマ性だけでなく良好なファンダメンタルズも短期筋の買い攻勢を後押ししているもようだ。 ■サッポロHD <2501> 7,776円 +372 円 (+5.0%) 11:30現在 サッポロホールディングス<2501>が大幅続伸している。シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズが18日、サッポロHDに対し、株主総会で議決権行使をするうえで十分な情報を得られるように、公開書簡を提出したと発表した。このなかで同社の資本規律の不備について改めて懸念を表明したうえで、過去の大型買収案件について、企業価値の向上につながると確信した根拠や、減損損失の防止に向けて講じた措置などに関する質問を実施。回答を28日までに実施して公開するように求めた。3Dインベスト側は、不動産事業の実質的な売却を予定するサッポロHDの資本規律の欠如が解消されないままでは、過去の資本配分の失敗が繰り返される可能性が高いと主張している。株主側の圧力によって、サッポロHDの経営改革が進むとの期待が膨らみ、買いが集まったようだ。 ■東洋水産 <2875> 9,068円 +373 円 (+4.3%) 11:30現在 東洋水産<2875>が大幅高で3連騰。投資会社の日本グローバル・グロース・パートナーズ・マネジメント(NHGGP)が東洋水に対し株主還元の強化を求めていることが19日に明らかとなり、材料視されたようだ。同日、NHGGPはホームページにおいて資料を公表した。このなかでNHGGPは、卓越した事業運営と市場での株価ディスカウントの解消に向けた解決策を取締役会は策定すべきだと主張したうえで、「このギャップは非効率な資本配分と見劣りする株主還元方針によって引き起こされている」などと指摘。発行済み株式の17%を上限とする一時的な自社株買いの実施とともに、次期中期経営計画において、配当性向40%と純利益の15%に相当する自社株買いを毎年実施すべきだとの考えを表明している。更に、冷蔵倉庫事業からの撤退の検討などに向け、戦略検討委員会を設置することも提案している。NHGGPは東洋水の株式の約4%を保有しているという。 ■三井住友FG <8316> 3,996円 +87 円 (+2.2%) 11:30現在 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が6連騰で4000円の大台に乗せた。みずほフィナンシャルグループ<8411>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>とともに、連日で昨年来高値を更新している。日銀の早期利上げ観測が広がるなか、国内の長期金利が上昇を続けており、19日午前には一時1.435%まで上昇。2009年以来、およそ15年ぶりの高水準で推移している。長期金利については1.500%の節目を試す動きも想定されており、金利の先高観が銀行株の支援材料となったようだ。 ■コニシ <4956> 1,240円 +23 円 (+1.9%) 11:30現在 コニシ<4956>が続伸している。18日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を16円50銭から21円50銭に増額修正したことが好感されている。9月25日に設立100周年を迎えることから記念配当5円を実施する。なお、年間配当予想は38円となる。同時に、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、25年3月期に投資有価証券売却益3億9700万円を特別利益として計上すると発表しており、これも好材料視されているようだ。 ■日本電気硝子 <5214> 3,561円 +61 円 (+1.7%) 11:30現在 日本電気硝子<5214>が4日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「次世代半導体の仕上げ工程で実用化が期待されているガラス基板を開発する」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、一辺が600ミリメートルの世界最大級の角型基板を開発し、28年度までに販売を始めるという。基板材料は現在、樹脂が使用されているが、絶縁性能や耐熱性能に優れるガラスに変える研究も進められていることから、省電力性能や良品率の向上を目指す半導体メーカーなどに採用を呼びかけるとしている。 ■アドバンテスト <6857> 9,538円 +35 円 (+0.4%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株に思惑錯綜、売り買いを拮抗させている。前日の米国株市場ではインテルが半導体設計事業への買収思惑などから16%高と急騰。そのほかマイクロン・テクノロジー が人気化するなど半導体セクターへの買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4連騰と戻り足を強めた。今月に入ってから反騰態勢を明示しているエヌビディア も小幅ながら上値追いを続けており、これを受けて東京市場でも半導体主力株を中心に追い風が意識される。一方、エヌビディアの決算発表が近づいており、当面は日米ともに半導体セクターの値動きにマーケットの関心が集中しそうだ。 ■トヨタ自動車 <7203> 2,750円 -54 円 (-1.9%) 11:30現在 トヨタ自動車<7203>をはじめ自動車株は売りに押される銘柄が目立つ。業種別騰落でも値下がり率で上位に入っており、総じて買いが見送られる状況。マーケットではトランプ米政権が打ち出す関税政策に対する警戒感が強い。欧州だけでなく日本なども現状では対象から外れておらず、特に輸出セクターの代表格である自動車は強い向かい風が意識されている。そうしたなか、現地時間18日にトランプ米大統領が4月2日に詳細が発表される予定にある自動車への追加関税に言及、「(税率は)25%程度になる」とコメントしており、これがネガティブに捉えられている。ただ、自動車への関税強化の動き自体はこれまでの経緯で織り込まれており、下値を改めて売り込む動きには発展していない。 ■アライドHD <6835> 240円 +50 円 (+26.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 アライドテレシスホールディングス<6835>に投資マネーが集中。出来高流動性が高い低位株ならではの需給相場の様相を呈している。前週末の決算発表を境に、今週に入って商いを膨らませ急動意。週明け17日に50円高はストップ高に買われた後、前日も34円高の190円で引けるなど急騰パフォーマンスを際立たせている。18日引け後には、メルコホールディングス<6676>の牧寛之社長が18日付で大量保有報告書を提出し、牧氏のアライドHD株式保有比率は6.16%と新たに5%を超えたことが判明。これが株価の先高期待を増幅させる形となっている。 ■川崎地質 <4673> 3,060円 +504 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在 川崎地質<4673>が急反発している。午前11時ごろ、路面陥没を未然に防ぐための地中レーダーの探査深度向上への取り組みを発表しており、路面陥没事故が全国的に相次いでいることから、注目を集めているようだ。現在、路面陥没を未然に防ぐ取り組みとして、地中レーダー探査による空洞調査が行われているが、地中レーダー探査の可探能力は、一般的に深度2メートル程度が限界とされており、下水道管の損傷等に起因した深部の空洞の検出には、いまだ課題を残しているという。同社では1993年から、連続波レーダ(SF-CW)やチャープレーダの開発に着手し、5~10メートル程度の深部まで探査できる装置を開発し調査で使用。現在、広域且つ短時間で探査可能な「車載型の探査深度を5~10メートル程度まで可能」にするよう開発に取り組んでいるとしている。 ■免疫生物研究所 <4570> 572円 +65 円 (+12.8%) 11:30現在 免疫生物研究所<4570>が3連騰している。18日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を1億2000万円から1億8000万円(前期比73.1%増)へ、純利益を1億1500万円から2億1500万円(同15.6%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は9億2500万円(同13.3%増)の従来見通しを据え置いたものの、抗体関連事業において利益率の高い主力製品である「アンジオテンシノーゲン(AGT)ELISA」や「Gd-IgA1 ELISA」が、海外CRO(医薬品開発業務受託)企業の治験に採用されていることや、国内外の体外診断用医薬品原料抗体の販売が大幅に増加したこと、更にコストの管理強化や効率的な使用に努めたことなどが利益を押し上げる。 ■リビングPF <7091> 1,051円 +108 円 (+11.5%) 一時ストップ高 11:30現在 リビングプラットフォーム<7091>が急伸している。この日の寄り前、25年3月に上場5周年を迎えることを記念して、記念株主優待を実施すると発表したことが好感されている。25年5月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律で金券などにより5000円相当を進呈する。なお、金券はデジタルギフトカードやQUOカードなどを検討しており、決定次第発表するとしている。 ■プロディライト <5580> 1,044円 +54 円 (+5.5%) 11:30現在 プロディライト<5580>が高い。18日取引終了後、25年8月期第1四半期から連結決算に移行したことに伴い、これまで未定とした通期業績予想を発表した。売上高を28億8700万円(前期単独21億9600万円)、営業利益を1億9600万円(同1億9000万円)とした。M&A効果を織り込んだ。これが好材料視されている。 ■フェニックスバイオ <6190> 369円 +18 円 (+5.1%) 11:30現在 フェニックスバイオ<6190>が急伸。19日午前10時、TOPPANホールディングス<7911>の3D細胞培養技術とフェニクスBの新鮮ヒト肝細胞を組み合わせた「人工三次元肝臓組織」の試供に向け、業務提携契約を同社と締結したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。TOPPANの3D細胞培養技術「invivoid」により作製した肝臓モデルは、既存の培養技術と比較して、肝機能の点において優位性を示すデータが得られているという。フェニクスBの新鮮ヒト肝細胞「PXB-cells」を組み合わせた肝臓モデルを製薬企業など外部機関に試供し、医薬品開発での安全性評価に貢献していく。 ■ジェネレーションパス <3195> 389円 +80 円 (+25.9%) ストップ高買い気配 11:30現在 ジェネレーションパス<3195>がカイ気配。18日の取引終了後、連結子会社の青島新嘉程家紡が、新たに「カポック繊維及び羽毛を含む充填材及びその製造装置・製造方法」に関する特許を取得したと発表しており、これを好感した買いが流入している。カポック繊維は、東南アジアやアフリカなどの熱帯地域に生息するカポックという木の実から採取される天然繊維。羽毛に匹敵する軽量性と保温性を備えつつ、羽毛と比較して経済的であることから、寝具・衣類市場で従来の羽毛に代わる新たな選択肢となる可能性を秘めているという。同社では今回の特許取得により、カポック繊維と羽毛をミックスした充填材を用いた寝具や衣類などへの活用が期待できるとしており、既に大手寝具メーカーとの間でリサイクル羽毛×カポックの製品製造の協業に向けて検討を開始しているという。なお、同件による25年10月期業績への影響は未定としている。 ●ストップ高銘柄 ジェネレーションパス <3195> 389円 +80 円 (+25.9%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース