前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■タクマ <6013> 1,904円 (+185円、+10.8%) タクマ <6013> [東証P]が急反騰。前週末14日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1430億円から1500億円(前期比0.6%増)へ、営業利益を112億円から135億円(同32.0%増)へ、純利益を88億円から103億円(同17.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を28円から38円(年66円)へ引き上げたことが好感された。国内の環境・エネルギー事業で受注済みプラントの建設工事が順調に進捗していることに加えて、メンテナンスなどのストック型ビジネスが順調に伸びており、また、その他のセグメントも着実に収益を伸ばしていることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4-12月)決算は、売上高1063億9500万円(前年同期比1.5%増)、営業利益87億900万円(同39.0%増)、純利益72億4200万円(同46.4%増)だった。また、上限を900万株(発行済み株数の11.59%)、または100億円とする自社株買いも発表しており、これも好材料視された。取得期間は2月17日から来年2月16日までで、取得した全株式は来年3月31日付で消却される予定だ。 ■ベース <4481> 3,320円 (+280円、+9.2%) ベース <4481> [東証P]が3日続急伸。同社は2月14日大引け後(15:30)に決算を発表、24年12月期の連結経常利益は前の期比11.6%増の52.3億円になり、25年12月期も前期比19.8%増の62.7億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで9期連続の増収、8期連続増益になる。 ■キオクシア <285A> 2,053円 (+170円、+9.0%) キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が急反発。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4-12月)連結決算が、売上高1兆3593億円(前年同期比80.2%増)、営業利益4146億600万円(前年同期2965億5600万円の赤字)と大幅黒字転換したことが好感された。AIのインフラ構築に伴う強い需要からデータセンターやエンタープライズ向けSSD製品の出荷量が引き続き伸長しているという。同時に、25年3月期通期業績予想を発表しており、売上高1兆6744億~1兆7044億円(前期比55.5~58.3%増)、営業利益4316億~4536億円(前期2527億円の赤字)を見込む。1-3月では営業利益170億~390億円(前年同期比86~68%減)と減益を見込んでおり、スマートフォンやパソコン需要の弱含みから顧客の在庫調整が継続しており、売価下落が利益を押し下げると見込む。 ■ネットプロ <7383> 529円 (+41円、+8.4%) 一時ストップ高 ネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]が3日ぶり急反発、一時ストップ高となった。前週末14日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を17億円から20億円(前年同期比6億2700万円の赤字)へ、最終利益を10億3900万円から11億円(同8億2800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の232億8100万円(前期比11.7%増)を据え置いたものの、第3四半期までに各サービスで与信及び請求業務の改善による原価抑制や販管費の効率化に取り組んだ結果、想定以上に効果が発現したことに加えて、第4四半期の業績も順調に進捗していることから利益予想を引き上げるとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4-12月)決算は、売上高172億7700万円(前年同期比9.5%増)、営業利益17億7400万円(前年同期4億5900万円の赤字)、最終利益10億1300万円(同4億4000万円の赤字)だった。また、25年3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、株主優待を実施するとあわせて発表しており、これも好材料視された。子会社ネットプロテクションズが運営するポイントプログラム「NPポイント」を保有株数に応じて1000~5000ポイント付与する。 ■エムアップ <3661> 1,699円 (+131円、+8.4%) エムアップホールディングス <3661> [東証P]が急反発。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4-12月)連結決算が、売上高189億9100万円(前年同期比40.4%増)、営業利益32億5700万円(同49.8%増)、純利益16億5300万円(同41.5%増)と大幅増益で着地したことが好感された。新規ファンクラブの開設が進んだことでファンクラブ/ファンサイトの有料会員数が大きく増加したことが牽引役となったことに加えて、EC事業における商品取扱高の増加や電子チケット事業におけるアーティストの拡大などが寄与した。また、プロ野球をはじめバスケットボールやバレーボールの選手カードの販売も好調に推移した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高240億円(前期比29.2%増)、営業利益39億円(同38.1%増)、純利益20億円(同35.0%増)の従来見通しを据え置いている。 ■NXHD <9147> 2,712円 (+207.5円、+8.3%) NIPPON EXPRESS ホールディングス <9147> [東証P]が急反発。同社は2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年12月期の連結最終利益は前の期比14.4%減の317億円になったが、25年12月期は前期比73.3%増の550億円に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。 ■レオパレス <8848> 594円 (+43円、+7.8%) レオパレス21 <8848> [東証P]が急反発。前週末14日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を4286億円から4333億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を266億円から310億円(同33.0%増)へ、純利益を145億円から173億円(同58.9%減)へ上方修正したことが好感された。入居率は計画を下回って推移する一方、旺盛な法人需要と物価高騰を背景に家賃単価が上昇基調を維持していることが、売上高を押し上げる見通し。また、第2四半期までの採用の遅れにより、販管費が抑制されることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4-12月)決算は、売上高3239億7000万円(前年同期比2.3%増)、営業利益254億5600万円(同27.2%増)、純利益153億9100万円(同3.4%増)だった。 ■岡部 <5959> 809円 (+57円、+7.6%) 岡部 <5959> [東証P]が急反発。同社は2月14日大引け後(15:30)に決算を発表、24年12月期の連結経常利益は前の期比2.8%増の44.2億円になり、25年12月期も前期比8.5%増の48億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。同時に、前期の年間配当を30円→35円(前の期は25円)に増額し、今期も前期比6円増の41円に増配する方針とした。 ■クレセゾン <8253> 3,779円 (+242円、+6.8%) クレディセゾン <8253> [東証P]が急反発。同社は2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比7.2%減の576億円に減ったが、通期計画の550億円に対する進捗率が104.7%とすでに上回り、5年平均の106.4%とほぼ同水準だった。同時に、期末一括配当を従来計画の105円→110円(前期は105円)に増額修正しており、好感されたようだ。 ■日本ペHD <4612> 1,013円 (+63.5円、+6.7%) 日本ペイントホールディングス <4612> [東証P]が急反発。同社は2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年12月期の連結最終利益は前の期比7.5%増の1273億円になり、25年12月期も前期比5.2%増の1340億円に伸びる見通しとなったことが好感されたようだ。これで6期連続の増益になる。 ■東プレ <5975> 1,948円 (+121円、+6.6%) 東プレ <5975> [東証P]が急反発。同社は2月14日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.1%増の213億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の200億円→220億円(前期は378億円)に10.0%上方修正し、減益率が47.1%減→41.9%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。 ■サカタINX <4633> 1,863円 (+113円、+6.5%) サカタインクス <4633> [東証P]が急反発。同社は2月14日大引け後(16:00)に決算を発表、24年12月期の連結経常利益は前の期比5.4%減の128億円になったが、25年12月期は前期比24.1%増の160億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで5期連続の増収になる。 ■エニマインド <5027> 1,242円 (+70円、+6.0%) AnyMind Group <5027> [東証G]が急反発。同社は2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年12月期の連結最終利益は前の期比4.2倍の23.3億円に急拡大し、従来予想の15.8億円を上回って着地。25年12月期も前期比11.5%増の26億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで5期連続の増収、3期連続増益になる。 ■ブリヂストン <5108> 6,046円 (+335円、+5.9%) ブリヂストン <5108> [東証P]が7日続急伸。17日午後2時30分ごろ、取得上限7500万株(自己株式を除く発行済み株数の11.0%)、または3000億円とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は2月20日から12月23日まで。これが買い材料視された。あわせて発表した24年12月期連結決算は売上高が前の期比2.7%増の4兆4300億円、純利益が同14.0%減の2849億8900万円だった。乗用車用プレミアムタイヤの販売拡大や為替の追い風もあり増収を確保した一方、利益面では再編・再構築関連費用の計上が響いた。続く25年12月期の売上高は前期比2.3%減の4兆3300億円、純利益は同11.2%減の2530億円の見通し。配当予想は前期比20円増の230円。 ※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース