イオンファン、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も5円減額

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決算

 イオンファンタジー <4343> [東証P] が2月14日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。25年2月期の連結最終損益を従来予想の16億円の黒字→11億円の赤字(前期は13.1億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結経常利益は従来予想の42億円→44億円(前期は44.8億円)に4.8%上方修正し、減益率が6.4%減→2.0%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結最終損益も従来予想の12.2億円の黒字→14.7億円の赤字(前年同期は1.3億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、従来5円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は5円(前期は10円)となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2025年2月期において、国内は、既存店の改善が進み前期より約7%売上が増加いたしました。好調なプライズ部門に加え、荒利益率の高いメダル部門・時間制遊具部門が前年より売上高が拡大したことにより荒利益率が改善し、賃上げによる人件費の増加を吸収いたしました。また、プレイグランドの新業態ちきゅうのにわを今年度6店舗出店し、いずれも計画を大きく上回る進捗であり利益の底上げに貢献しております。結果、売上高・営業利益は前回予想を上回り過去最高を更新する見込みです。アセアンについても、新規出店が順調に進捗し、売上高は過去最高を更新する見込みです。  中国事業は経済活動の低迷が長期化し、ショッピングセンター内の競合との競争環境が激 化したことにより売上高は計画より約37%減少する見込みです。店舗・本社コストの低減を図ってまいりましたが、営業利益は約▲28億円と前回予想を大きく下回る見込みです。中国事業は構造改革を進めており、不採算店舗の閉店約70店舗を今年度実施いたします。  連結の売上高は、前回予想より0.7%増の見込みです。営業利益は国内事業が過去最高を更新する見込みでありますが、中国事業の損失の悪化により前年より31%増ながら、前回予想からは10億円下回る見込みです。経常利益は、直近各国の為替レートが期首より円安に進行し、為替差益を計上する試算をしており、結果経常利益は44億円となり、前回予想より2億円上回る見込みです。また、中国事業は2026年2月期に不採算店舗30店舗前後の閉店を実施することで来期損益の大幅な改善を目指してまいります。そのため今期第4四半期に閉店損失引当金及び減損損失等を約10億円計上する見込みです。結果、当期の親会社株主に帰属する当期純利益は▲11億円となる見込みです。  以上の結果、当期の連結業績は、売上高、経常利益は前回予想を上回る見込みであり、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益が前回予想を下回る見込みとなりました。(単体)  売上高は前回予想を約3%上回る見込みです。プライズ部門に加え、荒利益率の高いメダル部門・時間制遊具部門が前年より売上高の拡大が進みました。営業利益は約61億円の見込みで期初の計画48億円を上回り過去最高を更新する予想です。経常利益は前回予想を22億円上回る見込みです。当期純利益は中国の業績悪化により関係会社事業損失引当金繰入損等を特別損失に計上することにより、▲20億円を見込んでおります。

 2025年2月期は中国事業の業績悪化と構造改革の積極的推進により、親会社株主に帰属する当期純利益は赤字の見込みです。また単体は中国の損失を関係会社事業損失引当金として特別損失に計上することにより、当期純利益は赤字となり、2025年2月末単体の利益剰余金はマイナスとなります。中国の構造改革を進めることにより一時的に損益は悪化いたしますが、来期大幅な利益改善を目指してまいります。中間配当は1株当たり5円で実施いたしましたが、期末配当金につきましては今回の業績予想の修正を踏まえ、誠に遺憾ながら無配とさせていただく予定であります。これにより2025年2月期の1株当たり年間配当金は5円となる見込みです。株主の皆さまには深くお詫び申し上げますとともに、早期に復配できるよう努めてまいりますので引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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