夢展望、今期最終を赤字拡大に下方修正

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決算

 夢展望 <3185> [東証G] が2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は3億4100万円の赤字(前年同期は2億5500万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の1億1000万円の赤字→3億5900万円の赤字(前期は3億5200万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1億3900万円の黒字→1億1000万円の赤字(前年同期は8900万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は9200万円の赤字(前年同期は800万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.0%→-5.6%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  アパレル事業は、当社において経営戦略の重要な柱として海外展開を掲げ、2024年8月より本格的に越境ECを開始しました。海外販路の拡大を積極的に進めた結果、当連結会計期間の当社アパレル事業における海外売上構成比は既に7%以上に伸長しております。海外展開においては、今後も拡大の余地が十分にあると考えており、引き続き積極的な海外展開を推進してまいります。その一方で、国内EC市場においては、引き続き消費者需要の伸び悩みや気温の影響により、特に利益率の高い自社ECで売上が伸び悩む結果となりました。ナラカミーチェジャパン株式会社においては、新型コロナウイルス感染症の収束やインバウンド需要の回復により、実店舗への来店客数は増加しましたが、当社同様、例年以上の猛暑や秋口の気温の高止まりの影響を受け、秋冬商戦において売上が伸び悩みました。損益については、物流費の高騰や円安、商品原価の上昇に加え、セール期の値引き販売比率の増加が粗利率の低下につながり、営業利益を大幅に減少させる要因となりました。ジュエリー事業は、2024年6月3日に公表いたしました「不正アクセスによる当社子会社公式ホームページのドメイン盗難についてのご報告」の通り、トレセンテ公式ホームページが閲覧できない状態が続き、ホームページからの店舗来店予約と店頭での受注が減少しましたが、9月以降はホームページが復旧し、売上も回復傾向が見られています。トイ事業は、新規販売先の獲得と国内玩具市場の拡大に伴い、業績も大きく伸び増収増益となりました。しかし、アパレル事業およびジュエリー事業の下振れの影響を完全に補うには至りませんでした。 以上の結果、売上収益・営業損益・税引前利益・当期利益・親会社の所有者に帰属する当期利益、何れについても、期初の通期業績予想を下方修正せざるを得ないとの判断に至りました。

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