話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井海洋、トレンド、楽天銀
話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井海洋、トレンド、楽天銀
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■メルコホールディングス <6676> 2,705円 +500 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値 メルコホールディングス<6676>はストップ高。12日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1330億円から1400億円(前期1457億7300万円)へ、純利益を34億円から59億円(同30億1200万円)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが膨らんでいる。主力のパソコン周辺機器市場で台数シェアの維持に努めたことや値上げにより収益が改善したことが要因。グループ会社が国内代理店を担う製品の販売が想定以上だったことや、投資有価証券売却益を計上したことも寄与する。あわせて昨年決議した自社株買いを終了し、改めて自社株買いを実施すると発表した。取得上限は280万株(自己株式を除く発行済み株数の18.41%)、または70億円。期間は2月13日から5月13日まで。 ■三井海洋開発 <6269> 3,990円 +700 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 三井海洋開発<6269>が後場に急伸しストップ高の水準となる前営業日比700円高の3990円に買われた。2008年以来の高値圏に浮上している。同社は13日、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比11.6%減の5851億5500万円、最終利益は同22.5%増の427億円を計画する。減収予想ながらも前期に続き過去最高益の更新を見込むほか、前期の期末配当を従来の見通しから20円増額して50円(前期の年間配当は80円)としたうえで、今期の年間配当予想は前期比40円増配の120円とし、これらを好感した買いが集まったようだ。今期は浮体式石油生産・貯蔵・積み出し設備(FPSO)の建造工事が進捗する見通し。建造工事やオペレーション及びチャーターサービスの提供による業績への影響などを踏まえて増益を予想する。24年12月期の売上高は前の期比30.6%増の6620億8800万円、最終利益が同2.5倍の348億5700万円だった。 ■トレンドマイクロ <4704> 10,860円 +1,502 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位 トレンドマイクロ<4704>はストップ高。ロイター通信が13日、「ベインキャピタルやアドベント・インターナショナル、EQTなどが日本のサイバーセキュリティー企業トレンドマイクロの買収に乗り出していることが、事情を知る関係者の話で明らかになった」と報じた。これを受け、同社株には買いが膨らんでいる。 ■エイチワン <5989> 1,132円 +150 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率5位 エイチワン<5989>がストップ高。12日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.3%減の1710億3000万円、最終損益は72億9600万円の黒字(前年同期は170億3700万円の赤字)となった。黒字転換を果たしたほか、期末配当予想を従来の見通しから24円増額し37円とした。業況と株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。年間配当予想は50円(前期比30円増配)となる。4~12月期は自動車フレームの生産量が減少した一方、製造コストの圧縮や前期の減損処理に伴う償却費負担の減少があって黒字を確保した。 ■GMOインターネット <4784> 1,136円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率6位 GMOインターネット<4784>がストップ高。ネットインフラ事業やネット広告事業を展開するが業績は絶好調に推移している。12日取引終了後に発表した25年12月期の業績予想では、売上高が前期比5.8倍の750億円、営業利益は同57.5倍となる80億円予想と変貌する見通しだ。新規事業の成長やM&Aなどによる事業規模の拡大が収益に反映される見込み。好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当は前期実績から11円30銭の大幅増配となる18円20銭を計画しており、これも株価を強く刺激している。 ■ジェイエイシ <2124> 765円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率7位 ジェイエイシーリクルートメント<2124>はストップ高。12日取引終了後に25年12月期連結業績予想について売上高を前期比14.7%増の449億円、営業利益を同10.0%増の100億円と発表した。売上高、営業利益とも前期に続き過去最高を更新する見通しとなり、これを好感した買いが入った。配当予想も前期比6円増の32円とした。同時に発表した24年12月期決算は売上高が前の期比13.6%増の391億5600万円、営業利益が同10.7%増の90億9000万円だった。主力の国内人材紹介事業が好調だった。あわせて27年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高591億円、営業利益144億円を目指す。 ■楽天銀行 <5838> 5,680円 +700 円 (+14.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率8位 楽天銀行<5838>がストップ高。12日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益を従来予想の650億円から690億円(前期比42.6%増)に上方修正すると発表。従来の5期連続での過去最高益予想を更に上乗せした形となり、これが好材料視されたようだ。運用資産の増加や日銀の政策金利の引き上げに伴う運用利回りの上昇などを背景に資金運用収益が拡大する一方、事業規模拡大によって経営効率が更に向上したことが上振れの要因としている。なお、同時に発表した4~12月期の同利益は前年同期比40.4%増の494億9700万円だった。 ■ケアネット <2150> 684円 +74 円 (+12.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 ケアネット<2150>がマドを開けて急伸した。12日の取引終了後、取得総数234万3600株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.36%)、取得総額15億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。25年12月期が増収増益となる予想も示しており、評価されたようだ。自社株の取得期間は13日から8月29日まで。25年12月期の売上高予想は前期比11.8%増の125億円、最終利益予想は同31.6%増の15億円とした。メディカルプラットフォーム事業では医療コンテンツの質の向上や生涯学習コンテンツの拡充を図り、新規会員の獲得につなげる方針。医療機関向け経営支援サービスの提供を通じて成長加速を目指す。 ■LINK&M <2170> 593円 +62 円 (+11.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 リンクアンドモチベーション<2170>が後場に上げ幅を急拡大した。13日、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比10.0%増の412億円、最終利益は同5.1%増の38億7900万円を計画する。年間配当予想は同3円40銭増配の15円60銭とした。最終利益は前期に続き最高益を更新する見通しで、更に増配計画を示したとあって、好感されたようだ。コンサル・クラウド事業では今期に納品するプロジェクトの受注残高は約90億円に積み上がっており、大幅な成長を実現する見通し。注力プロダクトのモチベーションクラウドの今年末の月会費売上高は前年比2割増を計画する。24年12月期の売上高は前の期比10.3%増の374億5800万円、最終利益は同29.9%増の36億9100万円だった。 ■デクセリアルズ <4980> 2,289.5円 +226 円 (+11.0%) 本日終値 デクセリアルズ<4980>が大幅高で3日続伸。12日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益(国際会計基準)を従来予想の230億円から270億円(前期比19.6%増)に上方修正すると発表しており、これが好感された。足もとで反射防止フィルムや異方性導電膜(ACF)などの高付加価値製品が拡大し、為替が円安で推移したことで、第3四半期の業績が想定より好調だったことを反映した。また、第4四半期の為替前提レートは従来の1ドル140円から152円70銭に見直した。あわせて、年間配当を従来計画の104円から110円に増額修正した。そのほか、発行済み株式数の1.69%にあたる300万株または50億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことも材料視された。なお、取得した自社株は3月27日付ですべて消却する予定だ。 株探ニュース