話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱電、クラレ、石油関連
投稿:
■太陽化学 <2902> 1,665円 +98 円 (+6.3%) 本日終値 10日に決算を発表。「今期経常を32%上方修正・3期ぶり最高益、配当も18円増額」が好感された。 太陽化学 <2902> [名証M] が2月10日大引け後(15:40)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比32.7%増の48.8億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の57円→75円(前期は55円)に大幅増額修正した。 ■シナネンHD <8132> 6,310円 +320 円 (+5.3%) 本日終値 10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・10-12月期は9.6倍増益」が好感された。 シナネンホールディングス <8132> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は22.9億円の黒字(前年同期は15.6億円の赤字)に浮上し、通期計画の31億円に対する進捗率は5年平均の39.9%を上回る73.9%に達した。 ■ゲオホールディングス <2681> 1,859円 +86 円 (+4.9%) 本日終値 ゲオホールディングス<2681>が朝安後に急伸した。同社は12日、香港とシンガポールでセカンドストリート事業を始めると発表。これを手掛かり視した買いが株価を押し上げたようだ。香港、シンガポールともに2025年上半期に1号店をオープンする。セカンドストリートについて同社は今年1月末時点で、海外では米国で43店舗、マレーシアで23店舗、台湾で38店舗、タイで3店舗を運営する。市場の成長が期待される香港とシンガポールに進出することで、海外事業の拡大につなげる。 ■帝国電機製作所 <6333> 2,964円 +109 円 (+3.8%) 本日終値 帝国電機製作所<6333>は4日続伸。10日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を295億8000万円から296億9000万円(前期比1.6%増)へ、営業利益を47億5000万円から54億6000万円(同11.8%増)へ、純利益を28億7000万円から33億2000万円(同6.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を41円から55円(年96円)へ引き上げたことが好感された。ポンプ事業において、中国は景気減速などによる影響を受けているものの、主に日本、米国が堅調に推移していることが貢献する。また、アフターサービスが堅調に推移することによる採算性の改善や為替の影響なども利益を押し上げるという。なお、第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高220億800万円(前年同期比2.4%増)、営業利益42億7400万円(同13.1%増)、純利益25億6700万円(同12.3%減)だった。また、自社株160万株(発行済み株数の9.6%)を消却すると発表した。消却予定日は2月28日としている。 ■デジタルアーツ <2326> 6,000円 +130 円 (+2.2%) 本日終値 デジタルアーツ<2326>が反発。10日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を9万株(発行済み株数の0.66%)、または5億円としており、取得期間は2月12日から5月12日まで。資本効率の向上を図るとともに、株主還元を目的としているという。 ■INPEX <1605> 1,930円 +36 円 (+1.9%) 本日終値 INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比1.00ドル高の1バレル=73.32ドルに上昇した。米トランプ政権は、イランの核開発に歯止めをかけるため同国への経済制裁を強化する方針を示しているほか、ロシアとウクライナの停戦協議が進行しない場合、ロシアに経済制裁を課すとの見方も出ている。足もとの原油価格の上昇を受け、石油関連株に見直し買いが流入した。 ■三菱電機 <6503> 2,422円 +21.5 円 (+0.9%) 本日終値 三菱電機<6503>が反発。この日、自然界のわずかな動きや人の動作で効率よく発電する電磁誘導発電モジュールを開発したと発表したことが好感された。同モジュールはそよ風や弱い水流、人が床を踏む動きなどを利用した発電が可能となるため、配線と電池交換が不要な低消費電力(数ミリワット程度)の機器・センサー向け電源としての活用が期待できるという。これにより、これまで設置が難しかった場所へのIoTセンサーの設置が可能となることで、センシング技術の活用範囲が大幅に広がり、データの取得・分析によるDX化の促進に寄与することが期待されている。 ■クラレ <3405> 1,865.5円 -328 円 (-15.0%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 クラレ<3405>は急落。同社は12日午前11時、24年12月期の連結決算を発表。売上高は前の期比5.9%増の8268億9500万円、経常利益は同18.0%増の814億8000万円、最終利益は同25.3%減の317億2400万円となった。ともに計画に対し下振れをして着地したほか、今期の業績予想で示した利益水準についても物足りなさが意識され、売りが膨らむ格好となった。前期の最終利益に関してはメタアクリル事業での減損損失に加え、その他事業に関連する減損損失、固定資産廃棄損の計上もあり、想定を下回ることとなった。25年12月期の売上高予想は前期比4.0%増の8600億円、最終利益は同41.8%増の450億円を計画。年間配当予想は前期と横ばいの54円とした。 ■スカイマーク <9204> 570円 -73 円 (-11.4%) 本日終値 スカイマーク<9204>が急落した。前営業日の10日取引終了後、25年3月期の業績予想の下方修正を発表し、嫌気されたようだ。売上高予想は従来の見通しから47億円減額して1075億円(前期比3.3%増)、最終利益は27億円減額して15億円(同50.0%減)に見通しを引き下げた。最終利益は増益予想から一転して減益計画となる。顧客単価が想定していた水準に届かなかったほか、仕入れ価格の上昇や追加的な人材投資などを背景に営業費用が増加した。第3四半期累計(4~12月)の売上高は前年同期比4.5%増の817億3600万円、最終利益は同25.8%減の26億6300万円だった。 ■Speee <4499> 2,898円 -207 円 (-6.7%) 本日終値 10日に決算を発表。「10-12月期(1Q)最終は赤字転落で着地」が嫌気された。 Speee <4499> [東証S] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年9月期第1四半期(10-12月)の連結最終損益は8400万円の赤字(前年同期は3200万円の黒字)に転落した。 ■ファンデリー <3137> 435円 +80 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値 ファンデリー<3137>がストップ高の435円に買われた。10日の取引終了後、国産ハイブランド冷凍食品「旬をすぐに」を2月17日からイオン<8267>グループ店舗で販売すると発表しており、販路拡大による業績への貢献を期待した買いが入った。「旬をすぐに」は、国産食材100%で82種類の食品添加物不使用のハイクオリティーな冷凍食品シリーズ。イオンでの販売開始に伴い、2月下旬から一部商品のパッケージデザインもリニューアルする。 ■ピーバンドットコム <3559> 454円 +80 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値 ピーバンドットコム<3559>がストップ高の454円に買われた。10日の取引終了後、三井物産<8031>100%出資の米国子会社ミツイ・プラスチックスと共同で、北米市場向けのプリント基板ネット通販サイトを新規に開設すると発表しており、これを好感した買いが流入した。北米向けプリント基板ネット通販サイト「PCBFlash」の開設は、急成長する北米のプリント基板市場に進出し、製造コストの削減と高品質なプリント基板ソリューションを提供することで、競争力の更なる向上を図るのが狙い。PバンCOMの「P板.com」のシステムとその供給網を使うことで、日本基準で品質管理されたプリント基板を北米市場のユーザーに提供し、北米市場における両社のプレゼンスを向上させるとしている。 ●ストップ高銘柄 新東 <5380> 2,587円 +500 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値 ビート <9399> 2,075円 +400 円 (+23.9%) ストップ高 本日終値 ミガロホールディングス <5535> 8,500円 +1,500 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値 など、18銘柄 ●ストップ安銘柄 サンウェルズ <9229> 475円 -100 円 (-17.4%) ストップ安 本日終値 など、1銘柄 株探ニュース