話題株ピックアップ【夕刊】(2):太平洋セメ、東テク、エラン
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■太平洋セメント <5233> 4,235円 +381 円 (+9.9%) 本日終値 太平洋セメント<5233>が後場に一段高となり、昨年来高値を更新した。12日午後2時30分、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.3%増の6818億7300万円、最終利益は同81.9%増の523億9600万円となった。大幅増益でかつ、最終利益の通期計画に対する進捗率は約94%に上り、評価されたようだ。国内と米国子会社において値上げ効果が出た。原価改善への取り組みも奏功した。 ■東テク <9960> 2,580円 +227 円 (+9.7%) 本日終値 東テク<9960>が続急伸。10日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1460億円から1550億円(前期比10.1%増)へ、営業利益を122億円から130億円(同31.2%増)へ、純利益を90億円から95億円(同35.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を64円から69円へ引き上げたことが好感された。主に首都圏を中心とした大型再開発案件の増加など良好な受注環境を背景に、特に工事セグメントで順調に売り上げが伸びていることに加えて、第4四半期も引き続き順調な進捗が見込めることが要因としている。なお、年間配当予想は93円(前期205円、ただし24年4月1日付で1株から3株への株式分割を実施)としている。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高1104億2200万円(前年同期比9.2%増)、営業利益101億9000万円(同52.1%増)、純利益76億7400万円(同56.1%増)だった。大都市を中心とした再開発の新築需要に加え、カーボンニュートラルを見据えたリニューアル需要、データセンター需要などの取り込みに成功したほか、民間の工場・オフィスビルなどに導入される計装システム需要が旺盛だったことも寄与した。 ■エラン <6099> 847円 +74 円 (+9.6%) 本日終値 10日に決算を発表。「今期経常は34%増で2期ぶり最高益、前期配当減配も今期増配」が好感された。 エラン <6099> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。24年12月期の連結経常利益は前の期比3.7%減の35.4億円になったが、25年12月期は前期比33.7%増の47.4億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。16期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を14円→13円(前の期は13円)に減額し、今期は前期比2円増の15円に増配する方針とした。 ■デジタルガレージ <4819> 4,440円 +380 円 (+9.4%) 本日終値 10日に決算を発表。「10-12月期(3Q)最終は黒字浮上」が好感された。 デジタルガレージ <4819> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は52.4億円の赤字(前年同期は44.1億円の黒字)に転落した。 ■ケイアイスター不動産 <3465> 4,675円 +365 円 (+8.5%) 本日終値 ケイアイスター不動産<3465>が急反発し昨年来高値を更新。10日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3200億円から3250億円(前期比14.8%増)へ、営業利益を145億円から165億円(同45.2%増)へ、純利益を73億円から85億円(同26.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を65円から83円へ引き上げたことが好感された。住宅業界で全国的に市場在庫の調整が進んだことで、利益率の回復傾向が継続していることが売上高・利益を押し上げる。一方で人件費などの建築コスト上昇や金利上昇などの懸念材料はあるものの、同社が展開するエリアの住宅販売は堅調に推移しているという。なお、年間配当予想は148円(前期180円)となる。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高2328億3400万円(前年同期比17.8%増)、営業利益114億2300万円(同44.9%増)、純利益58億5900万円(同23.9%増)だった。 ■日東工業 <6651> 3,125円 +226 円 (+7.8%) 本日終値 10日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は17%増益」が好感された。 日東工業 <6651> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.03%減の95億円となり、通期計画の120億円に対する進捗率は79.2%に達し、5年平均の74.8%も上回った。 ■マルハニチロ <1333> 3,154円 +224 円 (+7.7%) 本日終値 10日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は65%増益、今期配当を10円増額修正」が好感された。 マルハニチロ <1333> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.6%増の310億円となり、通期計画の320億円に対する進捗率は97.0%となり、5年平均の95.4%とほぼ同水準だった。同時に、今期の年間配当を従来計画の100円→110円(前期は85円)に増額修正した。 ■日油 <4403> 2,185.5円 +151.5 円 (+7.5%) 本日終値 12日に発表した「日油、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ ■東京応化工業 <4186> 3,729円 +230 円 (+6.6%) 本日終値 東京応化工業<4186>が後場に上げ幅を拡大した。12日午後2時、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比10.5%増の2220億円、最終利益は同8.4%増の246億円を計画する。前期に続き過去最高益の更新を見込む。また、前期の期末配当を従来の予想から5円増額して34円(前期の年間配当は63円)としたうえで、今期の年間配当予想は前期比7円増配の70円とし、好感されたようだ。生成AI関連の需要増加が見込まれるなか、市況や製品の採用状況などを踏まえ、大幅な増収増益を予想する。24年12月期の売上高は前の期比23.8%増の2009億6600万円、最終利益は同78.4%増の226億8300万円だった。 ■ソラコム <147A> 1,372円 +82 円 (+6.4%) 本日終値 ソラコム<147A>が6連騰。午前11時ごろ、丸紅<8002>と、海外市場におけるIoT分野での協業に向けた合意書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の協業は、ソラコムの提供するグローバルIoTプラットフォーム「SORACOM」とそのコア技術を活用し、グローバル企業や海外市場に進出する日本企業、丸紅グループ企業のビジネス変革を加速・支援することが目的。今後、ソラコムは丸紅とそれぞれの強みを生かし、IoT分野のグローバル協業モデルの構築について検討、協議を進めるとしている。 株探ニュース