ＡＳＴＩ、今期経常を2倍上方修正、配当も60円増額

　ＡＳＴＩ <6899> [東証Ｓ] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比36.8％減の15.1億円に落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の8億円→16億円(前期は30.8億円)に2.0倍上方修正し、減益率が74.0％減→48.1％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4.4億円→12.4億円(前年同期は12.7億円)に2.8倍増額し、減益率が65.3％減→2.7％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→110円(前期は150円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比96.1％増の11.5億円に拡大したが、売上営業利益率は前年同期の4.8％→3.7％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　インド市場における車載用電子制御ユニット、日本国内における通信用スイッチユニットの増加に加え、想定為替レートの変更による海外子会社の売上高、営業利益の増加および期末債務に係る為替差損の計上取り止めによる経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が増加する見込みです。なお、期末想定為替レートは前期末と同様の１＄＝151.40円としております。　これにより通期の連結業績予想を修正いたします。

　上記の2025年３月期連結業績予想の修正により、１株当たり50円としておりました期末配当予想につきましては、１株当たり110円に修正させていただきます。