話題株ピックアップ【夕刊】(1):JIA、ディーエヌエ、太陽誘電
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■JIA <7172> 1,520円 +300 円 (+24.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>がストップ高。前週末7日の取引終了後、24年12月期の連結決算発表にあわせ、配当方針の変更と25年12月期の業績・配当予想に関する開示を行った。新たな配当方針では配当性向が50%以上となる配当金額を目指す姿勢を示した。前期の期末配当については従来の見通しから3円増額して15円としたうえで、今期の年間配当予想を前期比60円増配の87円とした。前週末終値ベースでの配当利回りは7%を超える水準となったほか、今期は大幅増益で前期に続き最高益を更新する計画も示しており、これらを好感した買いが集まったようだ。従来は配当性向が20%以上となる配当金額を目指すとの方針だった。25年12月期の売上高予想は前期比18.4%増の368億7000万円、最終利益予想は同30.3%増の105億円とした。主力のオペレーティング・リース事業では、航空会社による機体リースの需要が旺盛ななかで投資家の需要も底堅く推移するとし、商品出資金販売の増加を想定する。 ■ディー・エヌ・エー <2432> 3,732円 +700 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 ディー・エヌ・エー<2432>がストップ高、2016年以来の高値圏に浮上した。前週末7日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比12.1%増の1167億2700万円、最終損益は157億5500万円の黒字(前年同期は312億3300万円の赤字)となった。最終損益の黒字転換を好感した買いが集まった。ゲーム事業は昨年10月30日に新規リリースしたスマートフォン向けポケモンカードゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」が順調に推移し、売上高が前年同期比29.4%増の505億8100万円、セグメント利益が同82倍の210億2600万円と大幅な増収増益となった。 ■太陽誘電 <6976> 2,768円 +500 円 (+22.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位 太陽誘電<6976>がストップ高。前週末7日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3300億円から3385億円(前期比4.9%増)へ、営業利益を76億円から100億円(同10.1%増)へ、純利益を収支均衡から50億円(同39.9%減)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。情報機器、通信機器向けコンデンサが伸長したほか、円安効果もあって第3四半期までの業績が好調に推移していることに加えて、第4四半期に自動車や情報インフラ、産業機器向けの増加が見込まれ、需要環境が改善していく見込みであることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高2547億2400万円(前年同期比5.3%増)、営業利益84億200万円(同19.3%増)、純利益81億6600万円(同2.2倍)だった。 ■東亜建設工業 <1885> 1,396円 +206 円 (+17.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 東亜建設工業<1885>がカイ気配スタートで3連騰、昨年3月初旬につけた昨年来高値1322円50銭(分割修正後株価)の更新が有力視される。新高値圏突入となれば約11カ月ぶりとなる。同社は海洋土木の大手だが、足もとの業績は大型案件や好採算案件の寄与で会社側の想定を上回って好調に推移している。前週末7日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の146億円から192億円(前期比11%増)に大幅増額修正した。減益予想から一転して2ケタ増益見通しとなり、連続過去最高利益更新となる。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画に17円上乗せの71円(前期実績は修正後で40円)とすることも併せて発表しており、これを材料視する買いが集中した。 ■日本CMK <6958> 547円 +80 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率6位 日本CMK<6958>はストップ高、出直り基調を鮮明としている。前週末7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を35億円から46億円(前期比19.3%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を15円から20円(前期19円)に増額しており、これを好感した買いが入った。売上高も920億円から950億円(同4.9%増)へ引き上げた。注力分野の走行安全系向けの販売が順調に推移したことや為替影響などが寄与する見込み。営業利益予想は据え置いたが、純利益については円が対ドル・タイバーツで通貨安に推移したことによる為替影響を織り込んだ。 ■トモニホールディングス <8600> 493円 +58 円 (+13.3%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率7位 トモニホールディングス<8600>が後場急伸。昨年来高値を更新し、500円台に乗せた。この日、来期以降の株主還元方針を発表しており、評価されたようだ。来期以降は配当性向30%以上(純資産利益率「DOE」1.6%以上)を目標とする。これまではDOE1.3%を目標値として掲げていた。銀行子会社を中心とした順調な収益状況や金利環境の変化を背景に、自己資本比率について当面の目標水準である9.5%程度を早期に達成することが視野に入った。これを受け、株主還元を更に充実させる。25年3月期第3四半期累計(4~12月)の純利益は前年同期比35.8%増の142億200万円だった。 ■東京計器 <7721> 3,545円 +385 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 東京計器<7721>が急反発。前週末7日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を41億円から45億7000万円(前期比65.1%増)へ、純利益を30億9000万円から34億円(同49.4%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は防衛・通信機器事業で調達部品の納入遅れの影響が発生することに加え、農業機械向け機器の販売が低調に推移していることで583億円から574億円(同21.7%増)へ下方修正したが、船舶港湾機器事業で円安効果が期待できるのをはじめとして、流体機器事業や鉄道機器事業も利益上振れが見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高342億4100万円(前年同期比11.5%増)、営業利益10億5400万円(同6.3倍)、純利益9億3200万円(同7.9倍)だった。 ■A&Dホロン <7745> 2,150円 +233 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 A&Dホロンホールディングス<7745>が大幅高で3日続伸した。前週末7日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.2%増の481億1900万円、経常利益は同17.3%増の62億400万円、最終利益は同9.7%増の39億8600万円だった。10~12月期の経常利益は同61%増、最終利益は同49%増と高い伸びを見せており、見直し買いを誘う要因となったようだ。4~12月期では、医療・健康機器事業で海外向け製品の需要が増加した。国内でのDSP(計測・制御・シミュレーションシステム)機器需要や、韓国・台湾・インドでの計量機器需要が好調だったほか、生成AI関連の先端半導体を中心とした需要回復などを背景に、半導体関連事業の収益も拡大した。 ■ヨネックス <7906> 2,407円 +252 円 (+11.7%) 本日終値 ヨネックス<7906>が大幅高で、昨年来高値を更新した。同社は7日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比38.8%増の113億9100万円となり、通期計画の131億円に対する進捗率は87.0%となった。売上高は同19.5%増の1017億5800万円で着地。バドミントン用品の販売が好調だったほか、利益面では売上総利益率の改善が寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■東洋合成工業 <4970> 5,820円 +590 円 (+11.3%) 本日終値 東洋合成工業<4970>が続急伸。前週末7日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比25.9%増の290億7300万円、経常利益は同22.7%増の31億300万円となった。2ケタの増収増益で、経常利益の通期計画に対する進捗率は約89%に上り、業況を好感した買いが入ったようだ。感光性材料事業では、旺盛なAI関連投資を背景に先端半導体向けの需要が増加し、製品の販売が拡大した。 株探ニュース