話題株ピックアップ【夕刊】(3):カドカワ、JCU、ビーエンジ

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材料

■KADOKAWA <9468>  3,540円   +220 円 (+6.6%)  本日終値
 KADOKAWA<9468>が大幅高で4連騰。6日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比10.5%増の2065億8700万円、経常利益は同28.5%増の172億2600万円、最終利益は同16.7%増の73億6600万円だった。経常利益は通期計画を上回って着地した。10~12月期の最終利益は同95%増と高い伸びを示しており、業況を好感した買いを集めたようだ。4~12月期ではゲーム事業において、ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の国内外の販売が好調に推移した。出版・IP創出事業では、電子書籍・電子雑誌、海外関連やライセンス収入が伸長した。

■JCU <4975>  3,865円   +225 円 (+6.2%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常を24%上方修正・2期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 JCU <4975> [東証P] が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の79.5億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の85億円→105億円(前期は82.1億円)に23.5%上方修正し、増益率が3.5%増→27.8%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■ビーエンジ <4828>  3,790円   +205 円 (+5.7%)  本日終値
 ビジネスエンジニアリング<4828>が後場に入り急上昇。正午ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を205億円から207億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を43億円から46億円(同18.4%増)へ、純利益を29億円から33億5000万円(同27.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を42円から58円へ引き上げたことが好感された。ライセンス販売が好調に推移していることに加えて、プロダクト事業の売上高増加による利益増やソリューション事業のプロジェクト採算性の向上などが寄与する。なお、年間配当予想は100円(前期78円)となる。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高152億5700万円(前年同期比4.6%増)、営業利益36億6200万円(同17.3%増)、純利益24億9700万円(同17.1%増)だった。

■ブラザー工業 <6448>  2,777円   +137.5 円 (+5.2%)  本日終値
 ブラザー工業<6448>が急反発。同社は6日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。為替のプラス影響などを反映し、売上収益の見通しを従来の8650億円から8750億円(前期比6.3%増)に引き上げた。営業利益については従来通り760億円(同52.6%増)に据え置いたが、セグメント別ではプリンティング・アンド・ソリューションズ事業(レーザー複合機・プリンターなど)を上方修正した半面、マシナリー事業は下方修正している。なお、想定為替レートについて、1ユーロ=155円を据え置く一方、1ドル=140円から145円に変更した。

■シグマクシス <6088>  976円   +47 円 (+5.1%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額」が好感された。
 シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P] が2月6日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比37.4%増の46.3億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の19円→21円(前期は1→2の株式分割前で27円)に増額修正した。
 同時に発表した「1.98%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.98%にあたる170万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月7日から7月31日まで。

■住友精化 <4008>  4,860円   +230 円 (+5.0%)  本日終値
 住友精化<4008>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1470億円から1490億円(前期比4.2%増)へ、営業利益を100億円から110億円(同15.4%増)へ、純利益を70億円から85億円(同37.8%増)へ上方修正したことが好感された。従来予想時に比べて為替相場が円安で推移していることが要因という。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は売上高1126億6200万円(前年同期比5.1%増)、営業利益86億8900万円(同37.3%増)、純利益69億300万円(同71.5%増)だった。

■日本製鉄 <5401>  3,358円   +130 円 (+4.0%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が3日続伸した。同社は6日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.3%減の6兆5524億9800万円、最終利益は同17.9%減の3620億7700万円だった。減収減益決算となったものの、最終利益は通期計画を上回って着地した。世界的な鋼材需要の低迷と、鋼材不況の悪化を背景に、鉄鋼業界の先行きに対する慎重な見方が広がるなか、同社の決算については、他の鉄鋼メーカーと比較して高い収益性が示されたと市場では受け止められている。米国時間6日にトランプ米大統領がUSスチールの最高経営責任者(CEO)と面会したと伝わり、同社の買収計画を巡る影響に注目が集まるなか、業績評価の買いが優勢となったようだ。なお、同社は保有する神戸製鋼所<5406>株の全てとなる1073万4500株を売却すると公表した。資産圧縮による資本効率の向上が目的。売却時期は市場の動向を見極めてうえで判断する。国際会計基準(IFRS)を採用する日本製鉄は、連結業績において当期利益への影響はないとした。神戸鋼も同日の取引終了後、保有する日本製鉄株の全てとなる674万4000株を売却すると発表した。売却時期は日本製鉄と同様、市場の動向を見極めたうえで判断する方針。現時点で売却時期は未定のため、神戸鋼は今期の業績には織り込んでいない。

■花王 <4452>  6,396円   +231 円 (+3.8%)  本日終値
 花王<4452>が大幅続伸。6日の取引終了後に発表した25年12月期連結業績予想で売上高1兆6700億円(前期比2.6%増)、営業利益1600億円(同9.1%増)、純利益1160億円(同7.6%増)を見込み、年間配当予想を36期連続増配の154円(前期152円)としたことが好感された。中国での流通在庫適正化に伴い化粧品の数量が大きく回復する見通しであることに加えて、トイレタリーの原材料価格上昇に対応した価格改定継続や新製品発売効果が売上高・利益を押し上げる。また、コストダウンや生産性向上の取り組みにより約130億円の増益効果を見込んでいる。なお、24年12月期決算は、売上高1兆6284億円(前の期比6.3%増)、営業利益1466億4400万円(同2.4倍)、純利益1077億6700万円(同2.5倍)だった。

■大成建設 <1801>  6,576円   +196 円 (+3.1%)  本日終値
 大成建設<1801>が後場急伸。同社はきょう午後1時ごろ、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.6倍の799億5800万円となり、通期計画の870億円に対する進捗率は91.9%に達した。売上高は同33.3%増の1兆5275億4000万円で着地。土木事業、建築事業、開発事業がいずれも好調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■エクサウィザーズ <4259>  512円   +15 円 (+3.0%)  本日終値
 エクサウィザーズ<4259>が4日続伸。この日の寄り前、100%子会社ExaMDが開発中の、自由会話音声で認知症を診断するAI医療機器について、厚生労働省によるプログラム医療機器(SaMD)の優先審査対象品目への指定方針が了承されたと発表しており、好材料視された。同指定を受けることで、薬事承認までの各プロセスでより充実した相談制度の利用や優先的な審査を受けることが可能となり、医療機器としての早期承認を目指すとしている。

■東洋精糖 <2107>  2,028円   +400 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 東洋精糖<2107>はストップ高。6日取引終了後、同業のウェルネオシュガー<2117>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2080円にサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は545万2647株(下限272万900株、上限設定なし)、買い付け期間は2月7日から3月25日まで。TOB成立後に東洋糖株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は6日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ランシステム <3326>  456円   +80 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 ランシステム<3326>がストップ高。6日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比25.6%減の43億6100万円、経常利益は同83.8%増の1億1000万円となった。経常利益は通期計画を上回って着地したほか、株主優待制度の導入についても発表しており、好感されたようだ。「スペースクリエイト自遊空間」チェーン直営店舗を展開するエンターテインメント事業では不採算店舗を閉店した影響で減収となったが、営業利益は増加した。株主優待制度は毎年3月31日を基準日として100株以上を保有する株主を対象とする。自遊空間株主優待券(株式保有区分に応じて6000~4万円相当)、QUOカード(同2000~2万円分)、Amazonギフトカード(同2000~2万円分)のいずれかを贈呈する。


●ストップ高銘柄
 新東 <5380>  1,687円   +300 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 芝浦電子 <6957>  4,535円   +700 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 Liberaware <218A>  541円   +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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