話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤマエGHD、SUBARU、ミズノ
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■ヤマエGHD <7130> 2,198円 +200 円 (+10.0%) 本日終値 ヤマエグループホールディングス<7130>は大幅高。この日午後2時30分ごろ、4~12月期連結決算を発表。売上高は前年同期比56.4%増の7516億5400万円、営業利益が同7.8%増の110億9300万円だった。あわせて配当予想を増額しており、これを好感した買いが入った。記録的な猛暑や各種イベント開催に伴うアルコール飲料の販売好調、忘年会シーズンに伴う宴会需要などを追い風に主力の食品関連事業が伸びた。同業他社との競争激化やエネルギー価格上昇に伴う費用増があったものの、グループ全体で業務の見直しや効率化に取り組んだ。配当予想は60円から70円(前期60円)に引き上げた。 ■SUBARU <7270> 2,910円 +245.5 円 (+9.2%) 本日終値 SUBARU<7270>が後場急伸。午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を4000億円から4300億円(前期比8.2%減)へ、純利益を3000億円から3300億円(同14.3%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を48円から67円へ引き上げたことが好感された。第3四半期までの販売が概ね計画通りに推移していることから、売上高は4兆7600億円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、想定為替レートを1ドル=142円から153円へ、1ユーロ=153円から164円へ見直したことが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算は、売上高3兆5363億円(前年同期比1.1%増)、営業利益3691億5000万円(同0.5%減)、純利益3174億200万円(同6.2%増)だった。国内販売はフォレスターなどを中心に堅調に推移し前年同期比0.5%増の7万5000台となった一方、海外販売は同4.3%減の63万2000台となり、世界販売台数は同3.8%減の70万7000台にとどまったが、価格改定や為替が円安に推移したことが寄与し増収となった。ただ、販売奨励金の増加や航空宇宙事業の収益悪化などが響いた。 ■ミズノ <8022> 9,060円 +700 円 (+8.4%) 本日終値 ミズノ<8022>が後場急上昇。午後1時ごろ、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割するとしたほか、25年3月期の期末配当予想を60円から90円へ引き上げると発表しており、これらを好感した買いが入った。年間配当予想は150円(前期120円)となる。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算は、売上高1753億6400万円(前年同期比4.4%増)、営業利益160億300万円(同16.5%増)となった。国内でフットボール、バレーボール、ラケットスポーツなどの競技スポーツ品の販売が好調だったほか、ワークビジネス事業の売り上げも好調に推移した。一方、海外ではフットボールなどの競技スポーツ品やライフスタイルシューズの販売が伸長した。25年3月期通期業績予想は売上高2500億円(前期比8.8%増)、営業利益190億円(同10.0%増)の従来見通しを据え置いている。 ■月島ホールディングス <6332> 1,579円 +115 円 (+7.9%) 本日終値 月島ホールディングス<6332>が後場急伸。午後2時30分ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1300億円から1400億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を70億円から77億円(同13.8%増)へ、純利益を44億円から51億円(同90.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を26円から34円へ上方修正したことが好感された。水インフラの更新需要が好調で、豊富な受注残が順調に進捗していることが業績を押し上げる。なお、年間配当予想は60円(前期42円)となる。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高866億6300万円(前年同期比25.6%増)、営業利益29億5200万円(同3.5倍)、純利益20億8000万円(同42.7%増)だった。水環境事業の国内水エンジニアリング事業統合効果に加えて、水環境事業、産業事業の両事業での大型案件獲得とその順調な進捗が寄与した。 ■フィックスターズ <3687> 1,980円 +142 円 (+7.7%) 本日終値 フィックスターズ<3687>が4連騰。6日取引終了後に発表した10~12月期連結決算は、売上高が前年同期比25.1%増の23億1900万円、営業利益が同40.7%増の7億3800万円だった。自動運転を対象としたアルゴリズム開発や高速化案件、半導体メーカー向けソフトウェア開発案件が寄与した。これが好感された。 ■インテージH <4326> 1,760円 +126 円 (+7.7%) 本日終値 6日に決算を発表。「今期経常を18%上方修正」が好感された。 インテージホールディングス <4326> [東証P] が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。25年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の17.4億円に伸び、従来の32.9%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の38億円→45億円(前期は35.4億円)に18.4%上方修正し、増益率が7.3%増→27.0%増に拡大する見通しとなった。 ■日産自動車 <7201> 445.9円 +30.8 円 (+7.4%) 本日終値 日産自動車<7201>が後場に上げ幅を急拡大した。7日、台湾メディアの中央通訊社が、台湾の電子機器製造大手の鴻海(ホンハイ)精密工業で電気自動車(EV)事業の最高戦略責任者を務める日産自出身の関潤氏が春節前に訪日し、日産幹部と連携について協議していたことが分かったと報じた。鴻海が日産自に経営参画することへの思惑が広がるなか、報道に反応する形で日産自株に資金が流入した。記事では消息筋の情報として、関氏はホンダ<7267>と日産自が経営統合の方向性に関する結論を出す前に、日産自の幹部と接触したとしている。 ■大崎電気工業 <6644> 859円 +57 円 (+7.1%) 本日終値 大崎電気工業<6644>が4日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は6日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の50億円から54億円(前期比8.1%減)に引き上げた。売上高予想は従来通り970億円(同1.9%増)で据え置いたが、国内計測制御事業での増収や増産による操業度の改善などが利益を押し上げるとしている。 ■神戸製鋼所 <5406> 1,774.5円 +117 円 (+7.1%) 本日終値 神戸製鋼所<5406>が後場に急伸した。同社は7日午後1時、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想をこれまでの見通しから100億円増額して1300億円(前期比18.7%増)に引き上げた。期末配当予想は10円増額修正して55円としており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高予想は200億円減額して2兆5800億円(同1.4%増)に修正した。素形材、建設機械の両部門で販売数量の減少を見込む一方、機械部門やエンジニアリング部門で受注採算が改善する。価格転嫁の進展やコスト改善効果によるプラス効果も業績予想に反映した。年間配当予想は100円(同10円増配)となる。4~12月期の売上高は前年同期比0.6%増の1兆8840億5400万円、最終利益は同6.3%減の1028億1200万円だった。 ■アリアケジャパン <2815> 5,570円 +360 円 (+6.9%) 本日終値 アリアケジャパン<2815>は大幅に4日続伸。同社はきょう午前10時ごろ、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比28.8%増の81億7300万円となり、通期計画の99億円に対する進捗率は82.6%となった。売上高は同9.3%増の488億7000万円で着地。アジア及び欧州が増収増益となった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 株探ニュース