不二製油G、今期経常を一転60%減益に下方修正

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決算

 不二製油グループ本社 <2607> [東証P] が2月7日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は22.3億円の赤字(前年同期は116億円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同利益を従来予想の185億円→67億円(前期は167億円)に63.8%下方修正し、一転して60.1%減益見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の161億円→43.3億円(前年同期は84.9億円)に73.1%減額し、一転して49.0%減益計算になる。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は46億円の赤字(前年同期は33.2億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.7%→-2.4%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  売上高につきましては、植物性油脂事業におけるチョコレート用油脂及び業務用チョコレート事業におけるコンパウンドチョコレートの好調な販売と原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇により伸長する見込みです。各利益につきましては、売上高が増加したことに加え、日本、東南アジアの植物性油脂事業や日本、東南アジア及びブラジルの業務用チョコレート事業における価格改定等により採算性の改善が進んだものの、2024年末のカカオ豆価格の再高騰により、Blommer Chocolate Company(米国、以下「Blommer」)においてカカオ豆の商品先物契約に関して評価損が発生したことに加え、市場の需要停滞を背景とした低調な販売により採算性の回復が遅れ、当第3四半期連結累計期間において営業損失が発生した結果、前回発表の業績予想を下回る見通しとなりましたため、2025年3月期通期連結業績予想を上記の通り修正いたします。なお、期末の配当予想は、安定的な配当の実施を維持するため、前回発表予想(1株当たり26.00円)から変更はありません。   今後につきましては、Blommerにおいて構造改革の着実な実行による固定費・カカオ豆在庫保有に関するコストの削減を行うとともに、高騰したカカオ豆相場への対応として、採算管理を強化しコスト上昇に見合った販売価格の適正化を進め、収益力の早期回復を図ります。また、弊社の強みであるココアバター代用脂を使用したコンパウンドチョコレートの拡販に向けた設備増強を進めており、高付加価値製品の販売を通じて、顧客への貢献を果たすとともに業績の回復に努めてまいります。(注)本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因により大きく異なる可能性があります。

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