話題株ピックアップ【昼刊】:メルカリ、ニチコン、F&LC
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■メルカリ <4385> 2,307円 +400 円 (+21.0%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ メルカリ<4385>は急伸。6日取引終了後に7~12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比1.9%増の941億6100万円、純利益は同62.3%増の73億8400万円だった。これを好感した買いが集まっている。冬物商品の動き出しが遅かったことや一時的な不正利用の影響を受けたものの、ホーム画面の刷新をはじめとするプロダクト施策の効果によりGMV(流通取引総額)が堅調に推移した。一方、米国事業は冴えなかった。引き続き成長軌道への復帰と今期におけるブレイクイーブン(収支均衡)の達成を目指すという。 ■ニチコン <6996> 1,234円 +205 円 (+19.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 ニチコン<6996>がマドを開けて急伸した。同社が6日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.3%減の1327億4500万円、経常利益が同35.8%減の62億7100万円、最終利益が同10.6%減の71億5700万円だった。投資有価証券の売却による特別利益の計上があって、最終利益は通期計画を上回って着地した。自社株買いと消却、配当予想の増額修正も公表しており、ポジティブ視されたようだ。コンデンサー事業は減収減益となった一方、家庭用蓄電システムなどを手掛けるNECST事業は堅調に推移した。同社は取得総数160万株(昨年末における自己株式を除いた発行済み株式総数の2.3%に相当)、取得総額16億円を上限とする自社株買いを2月7日から3月27日の間に実施する。また、2月28日に自己株式800万株(発行済み株式総数の10.26%)を消却する予定。更に、期末配当予想を1円増額して18円に見直した。年間配当予想は35円(前期比2円増配)となる。 ■F&LC <3563> 4,125円 +607 円 (+17.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>は大幅高。約2カ月ぶりに昨年来高値を更新した。この日午前10時30分ごろに10~12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比15.9%増の991億4100万円、営業利益は同56.4%増の95億7900万円だった。キャンペーンや出店などが奏功し、国内、海外スシロー事業とも好調だった。これを好感した買いが入っている。 ■ライト工業 <1926> 2,603円 +377 円 (+16.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 ライト工業<1926>が大幅高で3日続伸し、1990年以来の高値圏に浮上した。同社は6日の取引終了後、取得総数330万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.29%)、取得総額70億円を上限とする自社株買いと、自己株式の消却を発表した。株主還元姿勢を評価した買いを集めたようだ。自社株の取得期間は7日から12月30日まで。取得した全株式を来年1月30日に消却する。別途、自己株式291万7900株(消却前の発行済み株式総数の6.03%)の消却も予定する。同社は26年3月期から28年3月期までの3年間を想定したキャッシュアロケーションも示し、政策保有株式の削減や賃貸等不動産の削減によりキャッシュを積み上げつつ、配当金と自社株買いの合計額をキャッシュアウトのうちの50%とする方針を示している。同時に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.5%増の890億8600万円、最終利益が同14.3%増の66億2600万円だった。 ■ダイトロン <7609> 3,130円 +398 円 (+14.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位 ダイトロン<7609>が大幅高で4日続伸した。同社は6日の取引終了後、24年12月期の連結決算発表にあわせ、立会外での自社株買いと配当方針の変更について発表しており、材料視されたようだ。同社は6日終値2732円にて、取得総数65万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.85%)、取得総額17億7580万円を上限として、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeTー3)において買い付けを行うと発表。7日午前に、58万700株を買い付けたと公表した。このうち52万2630株を4月1日に消却する予定。新たな配当方針では、連結配当性向の目安をこれまでの30%から40%に引き上げた。これに伴い、昨年12月31日を基準日とする前期の期末配当を従来の予想から30円増額して100円とした。25年12月期は売上高が前期比1.6%増の950億円、最終利益が同0.4%増の44億円となる見通し。前期に続き過去最高益の更新を計画する。年間配当予想は前期比5円増配の160円とした。24年12月期の売上高は前の期比1.5%増の935億4200万円、最終利益は同9.1%増の43億8200万円となり、計画を上振れして着地した。 ■グリーホールディングス <3632> 540円 +62 円 (+13.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位 グリーホールディングス<3632>はマドを開けて買われ大幅高。6日取引終了後に7~12月期連結決算を発表。売上高は前年同期比5.0%減の285億2000万円となったものの、純利益が同32.6%増の9億5500万円と大幅増益で着地しており、これが好感されている。新規タイトルのリリースがなかったことから主力のゲーム・アニメ事業は冴えなかった。一方、それ以外のメタバース事業やDX事業、投資事業が堅調に推移し全体を牽引した。 ■アンビスHD <7071> 750円 +81 円 (+12.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位 アンビスホールディングス<7071>が大幅に3日続伸となっている。同社は6日取引終了後、25年9月期第1四半期(24年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比23.8%減の20億900万円にとどまったが、上半期計画の35億4400万円に対する進捗率が56.7%となっていることが買い安心感につながっているようだ。売上高は同23.5%増の117億7300万円。既存施設の稼働率が安定稼働の目安である82~85%の水準で推移し、新規施設の立ち上がりも堅調だった。半面、利益面では人件費の増加が影響した。なお、通期業績予想については売上高536億4700万円(前期比26.3%増)、営業利益86億2700万円(同18.7%減)としている。 ■KADOKAWA <9468> 3,605円 +285 円 (+8.6%) 11:30現在 6日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は28%増益・通期計画を超過」が好感された。 KADOKAWA <9468> [東証P] が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比28.5%増の172億円に伸び、通期計画の162億円に対する進捗率が106.3%とすでに上回り、さらに5年平均の83.1%も超えた。 ■ブラザー工業 <6448> 2,844円 +204.5 円 (+7.8%) 11:30現在 ブラザー工業<6448>が急反発している。同社は6日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。為替のプラス影響などを反映し、売上収益の見通しを従来の8650億円から8750億円(前期比6.3%増)に引き上げた。営業利益については従来通り760億円(同52.6%増)に据え置いたが、セグメント別ではプリンティング・アンド・ソリューションズ事業(レーザー複合機・プリンターなど)を上方修正した半面、マシナリー事業は下方修正している。なお、想定為替レートについて、1ユーロ=155円を据え置く一方、1ドル=140円から145円に変更した。 ■大崎電気工業 <6644> 861円 +59 円 (+7.4%) 11:30現在 大崎電気工業<6644>が4日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は6日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の50億円から54億円(前期比8.1%減)に引き上げた。売上高予想は従来通り970億円(同1.9%増)で据え置いたが、国内計測制御事業での増収や増産による操業度の改善などが利益を押し上げるとしている。 ■インテージH <4326> 1,735円 +101 円 (+6.2%) 11:30現在 6日に決算を発表。「今期経常を18%上方修正」が好感された。 インテージホールディングス <4326> [東証P] が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。25年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の17.4億円に伸び、従来の32.9%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の38億円→45億円(前期は35.4億円)に18.4%上方修正し、増益率が7.3%増→27.0%増に拡大する見通しとなった。 ■フィックスターズ <3687> 1,948円 +110 円 (+6.0%) 11:30現在 6日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は40%増益で着地」が好感された。 フィックスターズ <3687> [東証P] が2月6日大引け後(16:30)に決算を発表。25年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比40.1%増の7.3億円に拡大し、10-3月期(上期)計画の12億円に対する進捗率は61.2%に達し、5年平均の37.3%も上回った。 ■JCU <4975> 3,855円 +215 円 (+5.9%) 11:30現在 6日に決算を発表。「今期経常を24%上方修正・2期ぶり最高益更新へ」が好感された。 JCU <4975> [東証P] が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の79.5億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の85億円→105億円(前期は82.1億円)に23.5%上方修正し、増益率が3.5%増→27.8%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 ■シグマクシス <6088> 983円 +54 円 (+5.8%) 11:30現在 6日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額」が好感された。 シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P] が2月6日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比37.4%増の46.3億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の19円→21円(前期は1→2の株式分割前で27円)に増額修正した。 同時に発表した「1.98%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の1.98%にあたる170万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月7日から7月31日まで。 ■花王 <4452> 6,456円 +291 円 (+4.7%) 11:30現在 花王<4452>が大幅続伸している。6日の取引終了後に発表した25年12月期連結業績予想で売上高1兆6700億円(前期比2.6%増)、営業利益1600億円(同9.1%増)、純利益1160億円(同7.6%増)を見込み、年間配当予想を36期連続増配の154円(前期152円)としたことが好感されている。中国での流通在庫適正化に伴い化粧品の数量が大きく回復する見通しであることに加えて、トイレタリーの原材料価格上昇に対応した価格改定継続や新製品発売効果が売上高・利益を押し上げる。また、コストダウンや生産性向上の取り組みにより約130億円の増益効果を見込んでいる。なお、24年12月期決算は、売上高1兆6284億円(前の期比6.3%増)、営業利益1466億4400万円(同2.4倍)、純利益1077億6700万円(同2.5倍)だった。 ■ランシステム <3326> 456円 +80 円 (+21.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 ランシステム<3326>がカイ気配。6日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比25.6%減の43億6100万円、経常利益は同83.8%増の1億1000万円となった。経常利益は通期計画を上回って着地したほか、株主優待制度の導入についても発表しており、好感されたようだ。「スペースクリエイト自遊空間」チェーン直営店舗を展開するエンターテインメント事業では不採算店舗を閉店した影響で減収となったが、営業利益は増加した。株主優待制度は毎年3月31日を基準日として100株以上を保有する株主を対象とする。自遊空間株主優待券(株式保有区分に応じて6000~4万円相当)、QUOカード(同2000~2万円分)、Amazonギフトカード(同2000~2万円分)のいずれかを贈呈する。 ■デジハHD <3676> 1,049円 +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 デジタルハーツホールディングス<3676>が逆行高。モバイル向けゲームソフトの不具合検出を主力事業とするが、新規大型案件の獲得などで業績は好調を極めている。6日取引終了後に開示した25年3月期第3四半期(24年4~12月期)決算は営業利益が前年同期比29%増の18億3700万円と大幅な伸びを確保した。特に10~12月期でみると営業46%増益と伸びが顕著となっている。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画に2円上乗せし23円(前期実績は21円)とするほか、併せて創業25周年記念株主優待を実施することも発表している。優待内容は25年3月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、一律1万円分のQUOカードを贈呈するというもので実質配当利回りを大幅に引き上げる。このほか、Web3ゲーム領域における事業の拡大に向けて、サイバーエージェント<4751>のグループ会社であるTOKYO GameFi(東京都渋谷区)へ資本参加することも発表しており、これらが株価を強く刺激する格好となった。 ■東洋精糖 <2107> 2,028円 +400 円 (+24.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 東洋精糖<2107>はカイ気配。6日取引終了後、同業のウェルネオシュガー<2117>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2080円にサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は545万2647株(下限272万900株、上限設定なし)、買い付け期間は2月7日から3月25日まで。TOB成立後に東洋糖株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は6日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■サンバイオ <4592> 959円 +150 円 (+18.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 サンバイオ<4592>がカイ気配。6日の取引終了後、「アクーゴ脳内移植用注」の出荷のための承認条件に関する第2回目の製造結果について、規格試験及び特性解析において全ての基準値を満たし適合となったと発表しており、好材料視されている。同社ではあと1回の適合する製造を行ったあとにその結果を用いて一部変更申請を行い、出荷解除のための承認取得を目指す方針。出荷可能時期は従来通り26年1月期第2四半期を想定しているという。 ●ストップ高銘柄 芝浦電子 <6957> 4,535円 +700 円 (+18.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、7銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース