話題株ピックアップ【夕刊】(2):カルビー、東ソー、ケーズHD
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■第一建設工業 <1799> 2,548円 +149 円 (+6.2%) 本日終値 第一建設工業<1799>が大幅続伸している。5日の取引終了後、25年3月期の単独業績予想について、売上高を520億円から560億円(前期比3.7%増)へ、営業利益を43億円から62億円(同64.4%増)へ、純利益を31億円から45億円(同61.2%増)へ上方修正したことが好感されている。受注高の増加や繰越工事の進捗に伴い施工高が増加していることが要因。また、工事採算性の改善も利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高423億900万円(前年同期比5.4%増)、営業利益48億7500万円(同74.0%増)、純利益35億9100万円(同74.3%増)だった。 ■三信電気 <8150> 2,097円 +120 円 (+6.1%) 本日終値 5日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が31%増益で着地・10-12月期も2.2倍増益」が好感された。 三信電気 <8150> [東証P] が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比31.4%増の32.8億円に拡大し、通期計画の36億円に対する進捗率は91.4%に達し、5年平均の61.4%も上回った。 ■カルビー <2229> 2,973.5円 +138.5 円 (+4.9%) 本日終値 カルビー<2229>が後場に強含みで推移している。6日正午、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.2%増の2437億7700万円、最終利益は同6.9%増の183億5200万円となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は94%に上った。更に、一部商品の価格改定についても開示しており、収益拡大を期待した買いが入ったようだ。スナック菓子やシリアル食品が伸長したほか、海外事業も欧米で売り上げを拡大させた。加えて同社はスナック菓子「じゃがりこ」12品目について6月2日納品分より値上げを実施する。店頭での想定改定率は4~10%程度という。「おみやげ 堅あげポテト」などお土産商品36品目も4月1日納品分から値上げを行う。 ■東ソー <4042> 2,130円 +94.5 円 (+4.6%) 本日終値 東ソー<4042>が後場上げ幅を拡大している。午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を940億円から980億円(前期比22.7%増)へ、純利益を530億円から610億円(同6.4%増)へ上方修正したことが好感されている。為替が円安で推移していることや水処理エンジニアリング事業の売り上げ拡大がある一方、中国経済の停滞や半導体関連需要の回復が想定よりも遅れていることなどから売上高は1兆900億円から1兆700億円(同6.4%増)へ下方修正した。ただ、水処理エンジニアリング事業の好調や在庫受け払い差の改善などが売上高減少の影響を上回り、営業利益は前回予想を上回る見通し。また、円安に伴う為替差益も最終利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高7956億9600万円(前年同期比6.4%増)、営業利益746億円(同25.3%増)、純利益485億2500万円(同17.3%増)だった。 ■ケーズホールディングス <8282> 1,458.5円 +64 円 (+4.6%) 本日終値 ケーズホールディングス<8282>は反発。この日昼ごろ、4~12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.2%増の5547億3100万円、営業利益が同16.2%増の161億4600万円となった。エアコン・暖房器具をはじめとする季節商品や携帯電話、理美容家電が好調だった。これを好感した買いが入っている。 ■スルガ銀行 <8358> 1,260円 +49 円 (+4.1%) 本日終値 スルガ銀行<8358>が3日続伸している。午後1時ごろ、上限を450万株(発行済み株数の2.41%)、または60億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は2月7日から4月30日までで、資本効率の向上に資する株主還元策として実施するという。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算は、最終利益が183億6500万円(前年同期比36.0%増)となった。役務取引等収益の増加に加えて、国債など債券売却損の減少が寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は最終利益175億円(前期比13.8%増)の従来見通しを据え置いている。 ■ジンズホールディングス <3046> 7,230円 +280 円 (+4.0%) 本日終値 ジンズホールディングス<3046>が大幅続伸している。5日の取引終了後に発表した1月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比17.0%増となり、24カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。年末年始にかけて高まったインバウンド需要を取り込んだことに加えて、販促キャンペーンの影響などでレンズ・フレームともに高単価の商品が好調に推移した。なお、全店売上高は同20.6%増だった。 ■野村ホールディングス <8604> 1,037.5円 +37.5 円 (+3.8%) 本日終値 野村ホールディングス<8604>が急伸している。5日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、税引き前利益が前年同期比2.1倍の3742億2000万円、純利益が同2.5倍の2687億6600万円となった。10~12月期の税引き前利益と純利益は四半期ベースでは20年4~6月期以来、4年半ぶりの高水準となった。創立100周年の記念配当の実施と、子会社による不動産売却に伴う利益計上も公表しており、ポジティブ視されたようだ。海外地域での収益性が改善したほか、ウェルス・マネジメント部門が増益基調を維持。アセットマネジメント・ビジネスが好調に推移し、ホールセール部門の業績も拡大した。同社は3月31日を基準日として記念配当10円を実施する方針。加えて、東京・高輪に保有する固定資産を3月中旬から4月中旬に売却する。取引完了直後の四半期決算において、税引き前利益に約560億円を計上する予定という。 ■NOK <7240> 2,431円 +79 円 (+3.4%) 本日終値 NOK<7240>が急動意、2300円台半ばで収れんする5日・25日移動平均線を足場に一気に上値を伸ばす展開となっている。同社は自動車用オイルシールで断トツのシェアを誇る独立系メーカーで、フレキシブル基板などをはじめとした電子部品分野でも高い商品競争力を有する。5日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の319億円から353億円(前期比54%増)に大幅増額、これがポジティブ材料となり買いを呼び込んでいる。オイルシールの売上高は従来予想と比較して変化はないが、製品価格見直しによる効果などで利益率の改善が営業利益を押し上げる格好となっている。株価は昨年の大納会につけた昨年来高値2487円50銭を一気に上抜き新値街道に突入した。 ■アルバック <6728> 6,064円 +146 円 (+2.5%) 本日終値 アルバック<6728>が反発している。5日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、ブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.10%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は1月31日としている。 株探ニュース