話題株ピックアップ【昼刊】:ミガロHD、AZ丸和HD、冶金工
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■ミガロホールディングス <5535> 5,580円 +705 円 (+14.5%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 ミガロホールディングス<5535>は大口の買い注文に寄り付かず気配値でのスタートとなり再び5000円台に突入、前日ザラ場につけた上場来高値5230円を上回る勢いとなっている。東京23区や横浜など都市エリアに特化した投資用マンション開発を展開しており、不動産市況の上昇を背景に中古ワンルームマンションの販売などが好調で足もとの収益の伸びが顕著となっている。5日取引終了後に発表した24年4~12月期決算は営業利益が前年同期比4%減の23億4300万円と減益ながら、対通期進捗率は88%台に達した。更に10~12月期でみると営業利益は前年同期比2.7倍と高水準の伸びを示していることで、これを材料視する形で投資資金の流入が加速する格好となった。 ■AZ丸和HD <9090> 1,288円 +138 円 (+12.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 AZ-COM丸和ホールディングス<9090>がマドを開けて急伸した。5日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.0%増の1576億4400万円、経常利益は同22.1%減の94億200万円だった。一方、10~12月期において経常利益は同6.0%増と増益に転じた。第3四半期累計の経常利益の通期計画に対する進捗率は80%とあって、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。EC常温3PL事業では大型物流センターが順次開設された効果に加え、新たな取引先を獲得。更に、大型セールに伴う年末物量の増加も寄与した。 ■日本冶金工業 <5480> 4,410円 +440 円 (+11.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 日本冶金工業<5480>が続急伸した。5日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.7%減の1313億6600万円、経常利益は同15.4%減の129億7300万円、最終利益は同15.9%減の90億9500万円だった。減収減益決算となったが、10~12月期において経常利益の増益率は89%、最終利益の増益率は85%に上った。記念配当の実施に関する開示もあって、業績の底入れ期待と株主還元姿勢評価の買いが集まったようだ。同社は期末配当において普通配当100円に加えて記念配当20円を実施する計画。年間配当予想は記念配当を含めて220円(前期比20円増配)となる。4~12月期においては中国市場向けが低調に推移した一方で、天然ガス関連でのパイプライン・熱交換器やインドでの火力発電所排煙脱硫装置向けは堅調に推移した。米国でのシーズヒーター材やバイメタル材など耐久消費財分野でも底堅い需要環境となったという。 ■日本電気硝子 <5214> 3,690円 +301 円 (+8.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位 5日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は61%増益、15円増配へ」が好感された。 日本電気硝子 <5214> [東証P] が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。24年12月期の連結経常損益は124億円の黒字(前の期は94.8億円の赤字)に浮上し、従来予想の100億円の黒字を上回って着地。25年12月期の同利益は前期比61.1%増の200億円に拡大する見通しとなった。 同時に発表した「8.67%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の8.67%にあたる700万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月6日から12月23日まで。 ■日本光電 <6849> 2,315.5円 +160.5 円 (+7.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位 日本光電<6849>が急反発し昨年来高値を更新している。5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高1584億7600万円(前年同期比1.5%増)、営業利益109億3500万円(同4.0%増)、純利益81億3700万円(同2.7%増)と増収増益となり、なかでも10~12月期の営業利益が同92.5%増となったことが好感されている。消耗品・サービス事業の強化に注力し売り上げが伸長したほか、PAD(一般市民によるAEDを用いた除細動)市場でのAEDの販売も好調に推移した。また、海外で自社品内の売り上げ構成が良化したほか、国内でも売り上げ構成が良化したことに加えて、在庫評価減の減少や売価アップも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2270億円(前期比2.3%増)、営業利益205億円(同4.6%増)、純利益利益120億円(同29.5%減)の従来見通しを据え置いている。 ■三信電気 <8150> 2,106円 +129 円 (+6.5%) 11:30現在 5日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が31%増益で着地・10-12月期も2.2倍増益」が好感された。 三信電気 <8150> [東証P] が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比31.4%増の32.8億円に拡大し、通期計画の36億円に対する進捗率は91.4%に達し、5年平均の61.4%も上回った。 ■野村ホールディングス <8604> 1,062円 +62 円 (+6.2%) 11:30現在 野村ホールディングス<8604>が急伸している。5日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、税引き前利益が前年同期比2.1倍の3742億2000万円、純利益が同2.5倍の2687億6600万円となった。10~12月期の税引き前利益と純利益は四半期ベースでは20年4~6月期以来、4年半ぶりの高水準となった。創立100周年の記念配当の実施と、子会社による不動産売却に伴う利益計上も公表しており、ポジティブ視されたようだ。海外地域での収益性が改善したほか、ウェルス・マネジメント部門が増益基調を維持。アセットマネジメント・ビジネスが好調に推移し、ホールセール部門の業績も拡大した。同社は3月31日を基準日として記念配当10円を実施する方針。加えて、東京・高輪に保有する固定資産を3月中旬から4月中旬に売却する。取引完了直後の四半期決算において、税引き前利益に約560億円を計上する予定という。 ■NOK <7240> 2,460.5円 +108.5 円 (+4.6%) 11:30現在 NOK<7240>が急動意、2300円台半ばで収れんする5日・25日移動平均線を足場に一気に上値を伸ばす展開となっている。同社は自動車用オイルシールで断トツのシェアを誇る独立系メーカーで、フレキシブル基板などをはじめとした電子部品分野でも高い商品競争力を有する。5日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の319億円から353億円(前期比54%増)に大幅増額、これがポジティブ材料となり買いを呼び込んでいる。オイルシールの売上高は従来予想と比較して変化はないが、製品価格見直しによる効果などで利益率の改善が営業利益を押し上げる格好となっている。株価は昨年の大納会につけた昨年来高値2487円50銭を一気に上抜き新値街道に突入した。 ■日産自動車 <7201> 395円 +8.1 円 (+2.1%) 11:30現在 日産自動車<7201>が反発、一時6%近い上昇で410円まで上値を伸ばした。一方、ホンダ<7267>は反落している。両社の経営統合協議について撤回する方向が明らかとなったことで、改めて日産自の経営再建に絡む思惑が錯綜している。市場では「ホンダ買いの日産自売りというロングショートのアンワインドが観測され、日産自の株価に浮揚力が働いている。しかし実需で買われる理由は見当たらない」(ネット証券マーケットアナリスト)とする。思惑としては鴻海精密工業による買収計画が再浮上する可能性だが、「日産自の技術にはあまり興味がなく、欲しいのは販売網だけという見方も出ている」(同)という。株式需給面では直近は信用買い残が急減する一方売り残は増加傾向にあり、株式需給に左右される展開が続きそうだ。 ■ネットプロ <7383> 493円 +10 円 (+2.1%) 11:30現在 ネットプロテクションズホールディングス<7383>が3日続伸している。この日、後払い決済「atone(アトネ)」が、ファミリア(神戸市中央区)が運営する「ファミリアオンラインショップ」に採用されたと発表しており、好材料視されている。「ファミリアオンラインショップ」では、支払い方法としてクレジットカードと代金引き換え支払いを提供していたが、クレジットカードを持っていない人でも買い物が楽しめるよう後払い決済の導入を検討していたという。今回の「atone」の採用は、コンビニエンスストアでの現金支払いを含む多様な支払い方法に対応することが可能で、さまざまな利用客の決済ニーズに対応することができる点や、女性中心であるファミリアの顧客層と「atone」の親和性が高い点、更にシステム導入時の負荷が少なく、未回収リスクもネットプロが保証する点などが評価されたとしている。 ■アルバック <6728> 6,004円 +86 円 (+1.5%) 11:30現在 アルバック<6728>が反発している。5日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、ブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.10%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は1月31日としている。 ■アドバンテスト <6857> 8,557円 +93 円 (+1.1%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が頑強な値動きをみせている。前日の米国株市場では半導体セクターの銘柄が強い動きとなり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%高と続伸しフシ目の5000大台に復帰した。そのなか、生成AI用半導体大手のエヌビディアが5%を超える大幅高をみせており、同社と取引関係のあるアドテストや生成AI市場をターゲットとするディスコに追い風となっている。一方、両銘柄とも直近データで信用買い残が急増しており、個人投資家の戻り売り圧力が上値を押さえている。 ■マクドナルド <2702> 5,870円 +60 円 (+1.0%) 11:30現在 日本マクドナルドホールディングス<2702>が続伸している。5日の取引終了後に発表した1月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」と初めてコラボレーションし3種類の「エヴァンゲリオンバーガー」を期間限定で販売したほか、亀田製菓<2220>の「ハッピーターン」の味わいをマックフライポテトで再現した「シャカシャカポテト ハッピーターン味」を同じく期間限定で販売したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同5.8%増だった。 ■芝浦電子 <6957> 3,835円 +700 円 (+22.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 芝浦電子<6957>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の3835円でカイ気配となっている。5日の取引終了後、台湾企業のヤゲオが芝浦電子に対し、設立予定の中間持ち株会社を通じて株式公開買い付け(TOB)を開始する予定だと発表した。買付価格は1株4300円。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て上場廃止となる可能性がある。芝浦電子の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きを見せている。買付予定数の下限は762万4600株(所有割合50.01%)で、上限は設定しない。5月7日のTOB開始を予定している。ヤゲオはセンサー事業の強化につなげる方針。芝浦電子はTOBの公表に関して、事前の連絡を受けていないとし、開示文書の内容や関連情報を精査したうえで検討を行い、自社の見解を公表する予定とした。 ■カナデビア <7004> 984円 -68 円 (-6.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率7位 カナデビア<7004>は大幅安。旧日立造船。5日取引終了後に4~12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比11.0%増の4134億3200万円となった一方、最終利益が同9.5%減の53億9300万円となっており、これが売り材料視されているようだ。環境部門の増加により売上高は増加。営業利益段階でも増益を確保したものの、持ち分法による投資損失や不適切行為に関連した調査費用が最終利益に響いた。なお、通期の増収・営業増益、最終減益見通しに変更はない。 ■GMOメディア <6180> 5,100円 +705 円 (+16.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 GMOメディア<6180>がストップ高の5100円でカイ気配となっている。5日の取引終了後に発表した25年12月期連結業績予想で、売上高70億円(前期比6.0%増)、営業利益9億1500万円(同20.0%増)、純利益6億6000万円(同15.5%増)と2ケタ増益を見込み、年間配当予想を前期比45円増の241円としたことが好感されている。業界特化型事業を中心に引き続き投資を進めることでメディア事業の成長継続を見込むほか、業務効率化を推進することで営業利益率の向上を目指す。なお、増配は配当性向の方針を従来の50%以上から65%以上へ引き上げたことによる。また、25年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表した。毎年6月末及び12月末時点で100株以上を半年以上継続保有する株主を対象に、GMOクリック証券におけるGMOメディ株式の買い付けについて、1万円を上限に対象期間中に生じた手数料相当額をキャッシュバックする。 ●ストップ高銘柄 プロトコーポレーション <4298> 1,980円 +400 円 (+25.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 技術承継機構 <319A> 3,900円 +700 円 (+21.9%) ストップ高 11:30現在 アストロHD <186A> 669円 +100 円 (+17.6%) ストップ高 11:30現在 テクノスジャパン <3666> 1,133円 +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、11銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース