話題株ピックアップ【昼刊】:HENNGE、東京精、イリソ電子

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■HENNGE <4475>  1,490円   +300 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在
 HENNGE<4475>はカイ気配スタート。4日取引終了後に10~12月期(第1四半期)連結決算を発表。売上高が前年同期比31.1%増の25億1000万円、営業利益が同37.3%増の5億2900万円となっており、これを好感した買いが膨らんでいる。主力のクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」が引き続き伸びた。契約企業数は3063社(前期第1四半期2678社)、契約ユーザー数は261万4454人(同239万8871人)となった。

■東京精密 <7729>  8,719円   +1,500 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 東京精密<7729>は続急伸しストップ高の8719円に買われている。4日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1450億円から1460億円(前期比8.4%増)へ、営業利益を280億円から285億円(同12.6%増)へ、純利益を230億円から233億円(同20.2%増)へ上方修正したことが好感されている。第3四半期時点で、半導体製造装置部門において生成AI関連の半導体パッケージ向け加工装置やメモリ半導体向け検査装置需要のほか、各種半導体デバイスや電子部品の国産化を進める中国需要が底堅さを維持していることが牽引する。なお、第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高1031億3700万円(前年同期比16.0%増)、営業利益190億7500万円(同32.6%増)、純利益181億2500万円(同70.7%増)と大幅増収増益だった。

■イリソ電子工業 <6908>  2,924円   +390 円 (+15.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 イリソ電子工業<6908>が急騰、マドを開けて一時20%近い上昇をみせ昨年11月8日ザラ場以来となる3000円大台を回復した。車載用を中心に高い競争力を持つコネクターメーカー大手で、昨年は旧村上ファンド系アクティビストの株式買い増しなどで話題となった経緯もある。株価は約半年にわたり底値ボックス圏での往来を続けていたが、目先もみ合い離脱の動きをみせている。同社は4日取引終了後25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の43億円から47億円(前期比21%減)に増額した。24年10~12月期決算が会社側想定を上回り、為替の円安メリットなども考慮して通期見通しをアップサイドに修正した。これを好感する形で投資資金が流入した。このほか次世代高速伝送対応製品について顧客と商談を開始し、製品評価中にあることや、コスト競争力強化に向け新たなERP(統合基幹システム)の本格稼働、及び秋田工場竣工に伴う茨城工場の役割の見直しなど構造改革への取り組みについても開示している。

■タカラスタンダード <7981>  1,878円   +214 円 (+12.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 タカラスタンダード<7981>は急伸。4日取引終了後に4~12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.7%増の1843億1600万円、営業利益が同20.1%増の128億7600万円となっており、これを好感した買いが入っている。新築集合住宅向けの販売が好調だった。合理化・コストダウンの推進や価格改定効果の継続に加え、リフォーム向けの販売が回復傾向で推移したことも寄与した。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。

■パナHD <6752>  1,706円   +176.5 円 (+11.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 パナソニック ホールディングス<6752>が急伸している。同社は4日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.6%増の6兆4038億9700万円、最終利益は同27.8%減の2884億600万円となった。通期の業績予想は売上高の見通しのみ下方修正したものの、利益予想は据え置いた。パナソニック オートモーティブシステムズを昨年12月に持ち分法適用会社とし、連結対象から除外したことを反映したが、オートモーティブを除いたベースでは、売上高と営業利益の見通しを引き上げている。生成AIサーバー向けの電子デバイス・材料が好調に推移し、データセンター向け蓄電システムの増販効果も出た。加えて、グループの再編方針も発表しており、これらを評価した買いが集まった。同社は白物家電事業などの統括会社を発展的に解消し、傘下にある分社を事業会社化する。グループの家電事業を集約した事業会社を設立したうえで、再建を目指す方針。グループ全体での固定費構造改革や収益改善などを通じ、27年3月期までに1500億円以上、29年3月期までに更に1500億円以上の収益改善効果を目指すほか、29年3月期にROE(自己資本利益率)10%以上、調整後営業利益率10%以上を目指す。

■ダイヘン <6622>  7,750円   +590 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 ダイヘン<6622>が続騰している。4日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比22.5%増の1558億2500万円、経常利益は同32.0%増の112億4100万円、最終利益は同32.1%減の76億5300万円だった。最終利益は前期に負ののれん発生益の計上があったため減益となったものの、大幅な増収・経常増益で着地した。更に、立会外での自社株買いの実施も発表しており、好感されたようだ。FA(ファクトリーオートメーション)部門では国内外での自動車関連投資の先送りの影響などを背景に減収・営業減益となったが、受注高はアジアを中心に持ち直しの動きがあって増加した。生成AI用途の先端半導体関連投資が堅調に推移し、プラズマ発生用電源を手掛けるマテリアルプロセシング部門は増収・営業増益となり受注高も伸長。エネルギーマネジメント部門も、配電機器や国内工場受電設備、蓄電池システムが好調に推移し、増収・営業増益となった。加えて同社は4日終値7160円で、5日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT‐3)において上限40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.6%)の自社株買いを実施すると発表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ダイヘンは上限となる40万株の買い付けを同日に行った。2月14日に自己株式40万株を消却する予定。

■日鉄ソリューションズ <2327>  4,275円   +316 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 日鉄ソリューションズ<2327>が大幅続伸した。4日の取引終了後に発表した25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比9.2%増の2402億9400万円、税引き前利益が同27.7%増の302億7000万円だった。10~12月期の税引き前利益は同39%増と高い伸びを見せており、業況を好感した買いが集まったようだ。ビジネスソリューション事業では、日本製鉄<5401>向けの新設備対応やDX関連で鉄鋼向けは高安定の状況が続いたほか、自動車や電機・精密機器など産業分野、金融分野向けも好調に推移した。コンサルティング&デジタルサービス事業ではITインフラ・ソリューションが伸長した。

■TIS <3626>  3,759円   +266 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 TIS<3626>は大幅続伸。4日取引終了後に4~12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.9%増の4165億6100万円、営業利益は同2.7%増の488億8400万円だった。顧客のデジタル変革需要をはじめとするIT投資ニーズが追い風となった。堅調な決算内容を好感した買いが入っている。

■ドリームインキュベータ <4310>  3,895円   +255 円 (+7.0%)  11:30現在
 4日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・10-12月期も黒字浮上」が好感された。
 ドリームインキュベータ <4310> [東証P] が2月4日大引け後(17:00)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は2億円の黒字(前年同期は11.1億円の赤字)に浮上して着地した。

■川崎汽船 <9107>  2,065円   +103 円 (+5.3%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>が続急伸している。4日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想を従来の見通しから200億円増額して1兆500億円(前期比9.6%増)、経常利益予想を600億円増額して3000億円(同2.3倍)に引き上げた。更に、株主還元の強化に向けた発表も行っており、好感されたようだ。ドライバルク事業や自動車船事業が好調に推移する。コンテナ船事業で短期運賃が想定よりも高い水準で推移することによる利益改善効果も反映した。27年3月期までの中期経営計画期間中の還元総額については、これまでの「7300億円以上」から「7500億円以上」に増額修正した。

■丸紅 <8002>  2,372.5円   +100 円 (+4.4%)  11:30現在
 丸紅<8002>が4日ぶりに反発している。午前11時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を4800億円から5000億円(前期比6.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を45円から50円(年95円)へ引き上げたことが好感されている。金属事業で市況悪化などによる減益を見込むものの、電力、アグリ事業における増益や航空・船舶などでの一過性の利益の増加が要因としている。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高5兆7197億円(前年同期比5.4%増)、最終利益4251億7900万円(同14.5%増)となった。資源価格下落に伴い鉄鉱石事業・原料炭事業で減益となったものの、航空・船舶、フォレストプロダクツ、金融・リース・不動産などの事業が増益となった。また、上限を3000万株(発行済み株数の1.81%)、または300億円とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月6日から6月30日までで、機動的な資本政策の遂行及び株主還元の拡充を図ることが目的としている。

■任天堂 <7974>  10,585円   +185 円 (+1.8%)  11:30現在
 任天堂<7974>が続伸し、実質上場来高値を更新している。4日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2800億円から1兆1900億円(前期比28.8%減)へ、営業利益を3600億円から2800億円(同47.1%減)へ、純利益を3000億円から2700億円(同45.0%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を94円から81円(年116円)へ引き下げたことで反落して始まったものの、年内発売予定の「ニンテンドースイッチ2」に対する期待感の継続から買いが優勢となっている。下方修正は、第3四半期までの販売状況を踏まえ、「ニンテンドースイッチ」のハードウェア販売計画を1250万台から1100万台へ、ソフトウェア販売本数を1億6000万本から1億5000万本へ引き下げたことが要因。また、想定為替レートを1ドル=140円から150円へ見直した。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高9562億1800万円(前年同期比31.4%減)、営業利益2475億9700万円(同46.7%減)、純利益2371億8900万円(同41.9%減)だった。発売から既に8年目を迎えたことから「ニンテンドースイッチ」のハードの販売台数が954万台(同30.6%減)と振るわなかった。また、「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」などヒットタイトルはあったものの、前期に「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」などがあった反動もあり、ソフト販売本数も1億2398万本(同24.4%減)と落ち込んだ。

■トーカロ <3433>  1,749円   +9 円 (+0.5%)  11:30現在
 トーカロ<3433>は堅調。4日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を530億円から540億円(前期比15.5%増)へ、純利益を75億円から77億円(同21.7%増)へ上方修正すると発表した。第3四半期累計期間の業績が概ね従来予想を上回る水準で堅調に推移し、今後も半導体関連を中心に好調な売り上げが継続すると見込まれるため。あわせて配当予想を63円から65円(前期53円)へ増額した。これが好感されている。

■ファーストリテイリング <9983>  48,290円   +90 円 (+0.2%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が3日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した1月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比8.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温が低く推移したことで、防寒衣料が好調な販売となったことに加え、新年祭商戦や新商品の販売も好調だった。客数は同2.3%減だったが、客単価は同11.2%増だった。

■良品計画 <7453>  4,013円   +4 円 (+0.1%)  11:30現在
 良品計画<7453>が3日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した1月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比11.3%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。商品別で全ての部門で前年を上回った。なかでも衣服・雑貨は気温が低下するなか、アパレル中心に高い伸び率となった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同19.6%増だった。

■DNAチップ研究所 <2397>  869円   +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 DNAチップ研究所<2397>がストップ高である869円でカイ気配となっている。4日の取引終了後、筆頭株主である三井化学<4183>が完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1100円にサヤ寄せする格好となっている。両社は23年1月から資本・業務提携関係にあるが、完全子会社化により綿密に連携した業務運営を行うのが狙い。買付予定数は582万3062株(下限311万9000株、上限設定なし)、買付期間は2月5日から4月7日までを予定している。また、TOB成立後、DNAチップ株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を2月4日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、DNAチップは今回のTOBに対し、賛同の意見を表明している。

■テクノスジャパン <3666>  983円   +150 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テクノスジャパン<3666>はカイ気配。ERP(統合基幹システム)、CRM(顧客管理システム)導入支援のほか、近年は企業間のデータ基盤プラットフォームでサプライチェーン効率化を目指すCBPにも力を入れている。業績も企業のDX投資需要を取り込み売上高・利益ともに拡大基調を続けている。そうしたなか、4日取引終了後、投資ファンドのアント・キャピタル・パートナーズ傘下のシー・シックス・エイトがTOB(株式公開買い付け)を実施し、非公開化を目指すことを発表した。TOB価格は1155円で前日終値を39%上回る水準。買い付け期間は3月21日までを予定している。これを受けてTOB価格にサヤ寄せする形で株価水準を切り上げている。

●ストップ高銘柄
 リプロセル <4978>  206円   +50 円 (+32.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネクスグループ <6634>  207円   +50 円 (+31.9%) ストップ高   11:30現在
 中央紙器工業 <3952>  4,050円   +2,001 円 (+97.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 クシム <2345>  381円   -80 円 (-17.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 イビデン <4062>  3,800円   -700 円 (-15.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

株探ニュース

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