前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■JVCケンウ <6632>  1,463円 (-284.5円、-16.3%)

 東証プライムの下落率2位。JVCケンウッド <6632> [東証P]が3日続急落。3日取引終了後に4-12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比1.2%増の2704億7400万円、営業利益は同12.0%増の167億8300万円だった。北米の公共安全市場向け業務用無線機の販売好調などが寄与した。良好な決算内容だったものの、四半期ベースでみると直近10-12月期が4四半期ぶりの減益となっており、これを嫌気する見方が強まったようだ。

■三菱自 <7211>  380円 (-65.7円、-14.7%)

 東証プライムの下落率3位。三菱自動車工業 <7211> [東証P]が続急落。4日は米国によるカナダとメキシコへの関税発動時期の延期が伝わり、自動車株が総じて買われたなかで、逆行安を演じた。3日の取引終了後に25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。売上高予想はこれまでの見通しから1200億円減額して2兆7600億円(前期比1.1%減)、最終利益予想は1090億円減額して350億円(同77.4%減)に引き下げており、ネガティブ視されたようだ。卸売販売台数が想定を下回って推移する足もとの実勢に加えて、サプライヤーへの支援などインフレによる影響や経費の積み上がりなどを見込み、業績予想を見直した。4-12月期の売上高は前年同期比3.6%減の1兆9892億9100万円、最終利益は同67.7%減の332億3000万円だった。

■プリマ <2281>  2,071円 (-119円、-5.4%)

 東証プライムの下落率8位。プリマハム <2281> [東証P]が3日続急落。3日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を4700億円から4600億円(前期比2.6%増)へ、営業利益を160億円から95億円(同19.6%減)へ下方修正すると発表した。円安などに伴う原材料コスト上昇の影響を値上げでカバーできなかったことが要因。これを嫌気した売りが出ている。

■ソフトクリエ <3371>  2,156円 (-120円、-5.3%)

 東証プライムの下落率9位。ソフトクリエイトホールディングス <3371> [東証P]が続急落。同社は2月3日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の41.3億円に減り、通期計画の56.8億円に対する進捗率は72.8%にとどまり、5年平均の81.0%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■ヤマハ発 <7272>  1,200円 (-45.5円、-3.7%)

 ヤマハ発動機 <7272> [東証P]が続落。3日の取引終了後、24年12月期の連結業績に関し、売上高が計画を500億円下回る2兆5500億円(前の期比5.6%増)、最終利益が計画を550億円下回る1050億円(同33.7%減)で着地したようだと発表した。最終利益は増益予想から一転、減益で着地する格好となり、嫌気されたようだ。赤字事業での一部固定資産の減損やコア事業での販売減少が響く。通期の為替換算レートは1ドル=152円、1ユーロ=164円とした。

■ワークマン <7564>  4,125円 (-115円、-2.7%)

 ワークマン <7564> [東証S]が4日続落。3日の取引終了後に発表した1月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比1.2%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。防寒インナーやミドルレイヤーなどの軽防寒衣料は好調に推移したものの、中旬以降に寒さが和らいだことで、手袋や靴下、ネックウォーマーなど防寒小物の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同2.2%増だった。

■中部電 <9502>  1,559.5円 (-41.5円、-2.6%)

 中部電力 <9502> [東証P]が3日続落。3日取引終了後に4-12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比1.7%減の2兆6516億円、純利益は同53.2%減の1671億4500万円だった。燃料費調整額や期ずれ差益の減少などが要因。通期の減収減益見通しに変更はない。これがネガティブ視されたようだ。

※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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