高周波、今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配転落

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決算

 日本高周波鋼業 <5476> [東証S] が2月4日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は5.9億円の赤字(前年同期は10.9億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の2億円の黒字→5.5億円の赤字(前期は15.8億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の7.7億円の黒字→0.2億円の黒字(前年同期は9.2億円の赤字)に96.3%減額した計算になる。

 業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は50円)とし、3期ぶりに無配転落する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は0.1億円の赤字(前年同期は4.3億円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-5.4%→-0.4%に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2025年3月期の連結業績予想数値につきましては、「特殊鋼」・「鋳鉄」セグメントとも需要が低迷し、11月に公表した売上高に対しても未達の見込みです。損益面につきましては、原燃料価格の下落があり、固定費の削減にも努めていますが、特殊鋼においては工具鋼、軸受鋼等での数量減少、特殊合金は数量を確保できる見通しながら工具鋼とともに品種構成が見通しに対して悪化すること、鋳鉄においては数量の減少により、営業損益、経常損益および親会社株主に帰属する当期純利益を前回発表から下方修正致します。

  当社は業績水準や配当性向とともに、持続的成長のための投資資金としての内部留保も考慮し、安定的・継続的に剰余金の配当を行うことを基本方針としております。しかしながら、当期の業績は損失を計上することが避けられない見通しとなったため、未定としておりました期末配当につきましては無配とさせていただきます。

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