話題株ピックアップ【夕刊】(2):リオン、エクセディ、東ガス
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■リオン <6823> 2,795円 +192 円 (+7.4%) 本日終値 リオン<6823>が大幅高で3連騰。30日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.7%増の204億9000万円、経常利益は同16.2%増の31億2900万円だった。10~12月期の経常利益は同42%増と高い伸びを示し、通期計画に対する進捗率は85%に上った。更に、配当予想も増額しており、評価されたようだ。補聴器は減収となり医療機器事業は低調に推移。環境機器事業は営業損失となった。一方、微粒子計測器事業は半導体製造工場の増強の流れを背景に、液中微粒子計の販売が好調に推移し、大幅な増収増益となった。期末配当予想に関しては従来の見通しの27円から、社長就任に伴う記念配当5円を含め15円増額して42円に引き上げた。年間配当予想は記念配当を含め70円(前期比15円増配)となる。 ■エクセディ <7278> 4,815円 +330 円 (+7.4%) 本日終値 エクセディ<7278>が3連騰し上場来高値を更新。30日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を160億円から190億円(前期154億3800万円の赤字)へ、最終利益を100億円から115億円(同100億2300万円の赤字)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を100円から150円(年250円)へ引き上げたことが好感された。売上高は従来予想の3000億円(前期比2.7%減)を据え置いたものの、原材料価格上昇分の売価への転嫁を進めたことや円安が進行したことに伴う為替換算影響などに加えて、前期における固定資産の減損損失計上に伴う減価償却費負担の減少などにより、第3四半期累計(24年4~12月)決算が大幅増益となったことなどが要因。また、清算手続きを進めている子会社エクセディアメリカの清算費用が想定を下回る見込みとなったことも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高2333億8300万円(前年同期比0.6%増)、営業利益161億8300万円(同40.4%増)、最終利益101億7500万円(同24.0%増)だった。 ■東京ガス <9531> 4,392円 +289 円 (+7.0%) 本日終値 31日に発表した「東ガス、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ ■ジェイテクト <6473> 1,224円 +73.5 円 (+6.4%) 本日終値 ジェイテクト<6473>が後場に急伸した。この日、取得総数2700万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.87%)、取得総額340億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、株価の刺激材料となったようだ。取得期間は2月3日から28日。あわせて25年3月期の業績予想の修正についても開示した。今期の売上高予想は300億円増額して1兆8600億円(前期比1.7%減)に引き上げた一方、最終利益予想は150億円減額して50億円(同87.6%減)に見直した。前提為替レートの変更や市場動向を踏まえ売上高予想は上方修正した。一方、欧州軸受事業の再編に関する費用が発生する見込みで、業績予想に反映した。 ■関電工 <1942> 2,491.5円 +146 円 (+6.2%) 本日終値 関電工<1942>は3日続伸。1987年につけた高値(株式分割考慮後で約2537円)を上回り、およそ38年ぶりに上場来高値を更新した。午後1時ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を6330億円から6660億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を430億円から570億円(同39.2%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を51円から82円(前期41円)に増額した。旺盛な民間建設投資や生産性の向上により収益性が高まったことに加え、政策保有株式の売却を進めたことが要因。これを好感した買いが集まっている。 ■野村総合研究所 <4307> 5,293円 +300 円 (+6.0%) 本日終値 野村総合研究所<4307>が急反発し、昨年来高値を更新した。同社は30日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の1320億円から1340億円(前期比11.3%増)に引き上げた。デジタルトランスフォーメーション(DX)を中心に企業の投資意欲が高いことが追い風になっているという。なお、売上収益については7800億円から7700億円(同4.5%増)に引き下げている。同時に、期末配当を従来計画比5円増額の34円にすることも発表。これにより、中間配当29円をあわせた年間配当は63円(前期は53円)となる。 ■中外製薬 <4519> 6,734円 +368 円 (+5.8%) 本日終値 中外製薬<4519>が7日ぶりに急反発した。同社は30日の取引終了後、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の配当予想を開示。創業100周年の記念配当を中間期と期末で75円ずつ、合計で150円実施する方針を示した。大幅な増配計画が打ち出されており、好感されたようだ。未定としていた昨年12月31日を基準日とする前期の期末配当は57円で決定した。前期の年間配当は98円となった。25年12月期は記念配当分150円を含めて年間で250円(前期比152円増配)の配当を計画する。今期の業績予想についてはコアベースで開示。売上高予想は前期比1.7%増の1兆1900億円、コア営業利益予想は同2.5%増の5700億円とした。 ■積水化学工業 <4204> 2,579円 +132 円 (+5.4%) 本日終値 積水化学工業<4204>が大幅に4日続伸。同社は30日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の利益・配当予想を増額修正した。今期の経常利益予想については従来の見通しから35億円増額し、前期比微増の1060億円に見直した。経常利益は減益予想から一転して過去最高益の更新を見込む。更に、年間配当予想を2円増額して77円(前期比3円増配)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。売値改善や為替差益が全体の利益にもたらす影響を業績予想に反映した。第3四半期(10~12月)はエレクトロニクス分野での高機能品の拡販効果などがあって、経常利益は前年同期比78%増となった。一方、市況の低迷が継続していることを踏まえ、通期の売上高予想は従来の見通しから10億円減額して前期比4.1%増の1兆3077億円に引き下げた。 ■三和ホールディングス <5929> 4,880円 +220 円 (+4.7%) 本日終値 三和ホールディングス<5929>が上場来高値を更新。後場に一段高となった。31日午前11時30分、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比9.1%増の4751億1100万円、経常利益は同32.0%増の535億4400万円となった。10~12月期の経常利益は同44%増だった。大幅な増益となっており、好感されたようだ。国内で販売数量が伸長し、売価転嫁の浸透も寄与した。米国では住宅向けに加えて非住宅向けも回復。営業外損益や持ち分法投資損益も改善した。 ■ブルボン <2208> 2,533円 +100 円 (+4.1%) 本日終値 ブルボン<2208>は3日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は30日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の54億円から65億円(前期比70.6%増)に引き上げた。売上高予想も1113億円から1122億円(同8.2%増)に上方修正。ビスケットやチョコレート、キャンデーなどが順調に推移しているほか、利益面では商品当たりの利益率改善に努めたことが寄与するとしている。 株探ニュース