話題株ピックアップ【夕刊】(3):ギフトHD、信越ポリ、中部鋼鈑
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■ギフトホールディングス <9279> 3,255円 +30 円 (+0.9%) 本日終値 ギフトホールディングス<9279>は堅調。この日午前、ENEOSホールディングス<5020>傘下のENEOS、吉川油脂(栃木県佐野市)、野村事務所(東京都港区)の3社と基本合意書を締結したと発表した。廃食油を持続可能な航空燃料(SAF)の原料として活用する取り組みを進める。 ■信越ポリマー <7970> 1,665円 +8 円 (+0.5%) 本日終値 信越ポリマー<7970>が8日続伸。28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高835億1800万円(前年同期比4.0%増)、営業利益108億6000万円(同21.7%増)、純利益73億3200万円(同7.0%増)と2割を超える営業増益となったことが好感された。地域による濃淡はあるものの、半導体関連容器が堅調に推移した。またプリンター向けや複合機の交換需要でOA機器用部品が好調だったほか、キャリアテープ関連製品もサーバー部品用など大型電子部品向けに伸長した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高1060億円(前期比1.6%増)、営業利益128億円(同15.8%増)、純利益88億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。 ■中部鋼鈑 <5461> 2,297円 -160 円 (-6.5%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 中部鋼鈑<5461>は大幅続落。28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を608億円から500億円(前期比26.2%減)へ、営業利益を62億円から18億円(同82.7%減)へ、純利益を44億円から12億円(同83.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。新電気炉の更新に伴う生産制約が想定を上回り販売数量の下振れを余儀なくされたことに加えて、1月21日に製鋼工場の電気炉周辺において炉外溶鋼漏れに起因する水蒸気爆発事故が発生し、現在操業を休止している影響で第4四半期の生産・出荷の大幅な減少が見込まれることなどが要因としている。 ■信越化学工業 <4063> 4,890円 -218 円 (-4.3%) 本日終値 東証プライム 下落率6位 信越化学工業<4063>が後場に入りマイナスに転じた。正午ごろに発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算は、売上高1兆9296億円(前年同期比5.8%増)、営業利益5844億3900万円(同4.5%増)、純利益4325億3900万円(同6.4%増)と増収増益となったものの、注目されていた通期予想の上方修正がなかったことから売られたようだ。塩化ビニルなど生活環境基盤材料事業は伸び悩んだものの、電子材料事業でシリコンウエハーのほか、フォトレジストやマスクブランクスなどの半導体材料が伸長した。また、希土類磁石では堅調なハードディスクドライブ用の需要に応える一方、車載市場への拡販に注力したことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2兆5000億円(前期比3.5%増)、営業利益7350億円(同4.8%増)、純利益5330億円(同2.5%増)の従来見通しを据え置いている。 ■日清製粉グループ本社 <2002> 1,743円 -63 円 (-3.5%) 本日終値 日清製粉グループ本社<2002>が3日ぶりに反落した。同社は28日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.5%減の6474億4100万円、営業利益は同5.8%減の394億7000万円、最終利益は同3.5%増の305億3800万円だった。10~12月期では営業利益の減益率が18%近くとなり、最終利益は8%減となった。直近の業況を嫌気した売りが優勢となったようだ。4~12月期においては、原材料や物流費、人件費の上昇が利益を圧迫する要因となった。半面、政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券の売却益の計上が最終利益を押し上げた。あわせて同社は28日の終値1806円にて、770万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.59%)、取得総額154億円を上限とする立会外での自社株買いの実施を発表。29日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、770万株について、総額約139億円で買い付けを行ったと開示した。発行済み株式総数の4.50%に相当する自己株式1370万株に関しては、2月12日に消却を予定する。 ■MARUWA <5344> 40,900円 -910 円 (-2.2%) 本日終値 MARUWA<5344>は朝高スタートもマイナスに転じた。午前10時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を703億円から721億円(前期比17.1%増)へ、営業利益を230億円から266億円(同34.3%増)へ上方修正したものの、営業利益で270億円強を見込む市場予想に届かないことから、失望売りが出たようだ。情報通信関連の次世代高速通信向けや車載関連の新エネルギー車向けが好調に推移しているほか、生産性の改善効果が寄与するという。なお、経常利益以下は為替要因で変動し現時点では見通しが困難であることから具体的な金額の予想は未開示としている。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高531億4100万円(前年同期比18.0%増)、営業利益197億3400万円(同37.1%増)、純利益139億6500万円(同31.7%増)だった。 ■ウインテスト <6721> 116円 +30 円 (+34.9%) ストップ高 本日終値 ウインテスト<6721>が急反発。同社は28日取引終了後、ウエハー・アクセプタンス・テスト(WAT)検査装置「WTS-511」を2月に正式リリースし、販売を開始すると発表。これが材料視されたようだ。WATは、半導体製造工場で完成したウエハー上で行う電気的検査で、設計基準や顧客要求を満たしているか出荷される前の最終的な品質保証プロセス。これにより、不具合の早期発見や工程の最適化が可能になり、歩留まり向上につながるという。 ■ジオコード <7357> 727円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値 ジオコード<7357>がストップ高まで買われた。同社はきょう、自社のクラウド営業支援・顧客管理ツール「ネクストSFA」がTWOSTONE&Sons<7352>に導入されたことを明らかにしており、更なる採用先の拡大が期待されているようだ。ネクストSFAは、“使いやすさ”と“見やすさ”を徹底追及し、営業活動を効率化・改善するツール。MA(マーケティングオートメーション)機能も搭載しており、見込み顧客の獲得、育成から受注までのマーケティング&営業活動をこのツール1つで管理できるという。 ●ストップ高銘柄 レナサイエンス <4889> 2,025円 +400 円 (+24.6%) ストップ高 本日終値 ABEJA <5574> 2,787円 +500 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値 令和AH <296A> 539円 +80 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値 THECOO <4255> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値 など、7銘柄 ●ストップ安銘柄 ReYuu Japan <9425> 469円 -100 円 (-17.6%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース