話題株ピックアップ【夕刊】(2):北陸電工、アドテスト、UNEXT
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■北陸電気工事 <1930> 1,202円 +64 円 (+5.6%) 本日終値 北陸電気工事<1930>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろに発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高431億7300万円(前年同期比29.6%増)、営業利益27億5800万円(同2.8倍)、純利益20億2300万円(同3.5倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。前期に日建を連結化したことに加えて、繰越工事高の進捗が順調に進んだことが牽引役となった。また、工事利益率の向上も利益を押し上げた。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比12.4%増)、営業利益32億5000万円(同5.1%減)、純利益23億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。 ■アドバンテスト <6857> 8,518円 +356 円 (+4.4%) 本日終値 アドバンテスト<6857>がカイ気配スタートで4日ぶりに切り返す展開。前日は1000円を超える下げをみせ直近2営業日で合計1900円近い下落となっていた。きょうは前日の米国株市場でAI用半導体テスターの主要納入先である画像処理半導体大手エヌビディアが自律反発の動きとなったことを受け、アドテストにも買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが活発化している。ただ、大引け後に同社は25年3月期第3四半期の決算発表を控えており、その内容を確認したいとのニーズも強く、上昇一服後の値動きが注目される。 ■UNEXT <9418> 1,812円 +68 円 (+3.9%) 本日終値 U-NEXT HOLDINGS<9418>が3日続伸。同社は28日、グループのUSEN ICT Solutionsが中堅・中小企業向け情報発信機関「サイバーセキュリティラボ」を設立したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。サイバーセキュリティラボは、国・外郭団体・民間・専門家などのサイバーセキュリティーに関する情報をまとめて発信する機関。同社がこれまでに培ってきた知見を生かし、情報セキュリティー事故の被害減少に役立つ情報を中堅・中小企業向けに分かりやすく発信するとしている。 ■BASE <4477> 342円 +12 円 (+3.6%) 本日終値 BASE<4477>が4日続伸。28日の取引終了後、ネットショップ作成サービス「BASE」が、ブロック が展開する「Square」のPOSレジや決済をはじめとする実店舗向けソリューションと連携し、ネットショップと実店舗のオムニチャネルを支援すると発表したことが好感された。「BASE」利用ショップを対象に、ネットショップと実店舗の在庫の一元管理を可能にする「Square連携 App」の提供を開始した。同機能により、「BASE」のネットショップにおける在庫情報と「Square」の実店舗における在庫情報の両方がシームレスに一元管理できるようになり、事務作業の削減につながるほか、より簡単に実店舗やポップアップショップなどのオフラインへの販路拡大を実現できるようになるとしている。 ■GENDA <9166> 2,966円 +75 円 (+2.6%) 本日終値 GENDA<9166>が続伸。同社は28日の取引終了後、飲食店チェーンを展開するアトム<7412>が運営するカラオケ施設運営事業を吸収分割により取得すると発表した。収益貢献を期待した買いが株価を押し上げたようだ。アトムは東北や北関東、東海、北陸地区において、「カラオケ時遊館」を展開する。23店舗のカラオケ施設を運営する同事業の24年3月期の売上高は15億3500万円で、営業利益は1億8700万円。吸収分割実行日は3月1日を予定し、GENDAはカラオケ施設運営事業でのシナジーを発揮していく。 ■ジャフコ グループ <8595> 2,268.5円 +56 円 (+2.5%) 本日終値 ジャフコ グループ<8595>が後場一段高。同社は29日正午、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比73.9%増の253億5500万円、経常利益は同2.5倍の121億7800万円、最終利益は同99.7%増の87億1100万円だった。株価は朝方に昨年来高値を更新していたが、大幅な増収増益で着地したことを好感した買いが入り、上げ幅を拡大した。投資先の新規IPOが国内で7社あった。IPOに伴う株式売却や未上場株式の売却により、キャピタルゲインが大幅に増加した。ファンドの管理運営業務においても、成功報酬が増えて収益を押し上げた。 ■タウンズ <197A> 626円 +15 円 (+2.5%) 本日終値 タウンズ<197A>が高い。同社は感染症の抗原検査キットの大手で研究試薬なども手掛ける。28日取引終了後に検体中の抗原などの標的物質の検出方法及び試薬に関する特許を取得したことを発表しており、これを材料視する投資資金を呼び込んだ。テクニカル的には今月14日に上場来高値733円をつけた後に調整局面入りとなっていたが、直近は上向きの25日移動平均線との上方カイ離を解消していたこともあり、目先反発期待の買いを誘っている。 ■ソフトバンクグループ <9984> 9,399円 +223 円 (+2.4%) 本日終値 ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶりにリバウンドに転じた。米ハイテク株安が重荷となり、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社も目先は波乱含みの展開を強いられていた。今月下旬に入ってからは上下にボラティリティの高い値動きで、前週は米AIインフラ拡充に向けた大規模開発プロジェクト「スターゲート」への参画を材料に一気に1万円台に乗せたが、今週は中国のAIスタートアップであるディープシークが高性能かつ低コストのAIモデルを開発したことに絡み、AIや半導体周辺株への売りを誘発し、同社もその流れにのまれる形で急落を余儀なくされていた。そうしたなかも前日はナスダック総合株価指数が自律反発局面に移行したことから、同社もショートカバーを誘発する格好となっている。 ■日本瓦斯 <8174> 2,169.5円 +39.5 円 (+1.9%) 本日終値 日本瓦斯<8174>が反発。同社が28日取引終了後に発表した25年3月期第3四半期(24年4~12月)決算は営業利益が前年同期比12%減の84億4600万円と減益ながら、10~12月期でみると23%増益と大幅な伸びをみせていることで、これが好感された。また、同日に発行済み株式数(自社株を除く)の1.5%相当の170万株、金額ベースで30億円を上限とする自社株買いを実施することを発表(買い付け期間は4月末まで)、これも物色人気を増幅する形となった。 ■メルカリ <4385> 1,948.5円 +28.5 円 (+1.5%) 本日終値 メルカリ<4385>が5日続伸。同社は28日、「メルカリ」でNFT(非代替性トークン)の取引ができるNFTマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始しており、これが好感された。「メルカリNFT」は、暗号資産のウォレットや口座の新規開設など特別な申し込みは不要で、「メルカリ」の売り上げ金を使って簡単に購入することができるのが特徴。また、購入したNFTはそのまま「メルカリNFT」で出品することも可能という。サービス開始時点では、海外大手NFTマーケットプレイスである「OpenSea」で扱う人気NFTの購入・出品が可能となり、従来のモノの売買ができるマーケットプレイスから、デジタルマーケットプレイスへと事業を拡大することから、業績への貢献が期待されている。 株探ニュース