話題株ピックアップ【夕刊】(1):ミガロHD、テラドローン、東光高岳
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■シーアールイー <3458> 1,614円 +300 円 (+22.8%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ シーアールイー<3458>がストップ高。28日の取引終了後、三井住友フィナンシャルグループ<8316>と住友商事<8053>が50%ずつ出資する三井住友ファイナンス&リースの子会社、SMFLみらいパートナーズがCREに対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格は1株1700円で、株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせた。買付予定数の下限は297万7300株(所有割合10.13%)で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、CREは上場廃止となる見込み。MBO(経営陣が参画する買収)の一環で、最終的にはCREの筆頭株主である創業者の資産管理会社と、SMFLみらいパートナーズの2社が株式を保有する形とする。買付期間は1月29日から3月13日まで。発表を受け、東京証券取引所は1月28日付でCREを監理銘柄(確認中)に指定した。CREはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。 ■ミガロホールディングス <5535> 3,605円 +520 円 (+16.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 ミガロホールディングス<5535>が後場一段高で新値追い。同社はきょう正午ごろ、グループのDXYZが提供している顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」が、中央日本土地建物(東京都千代田区)の本社及びワークプレイス「NAKANIWA」に導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。なお、前日には三菱地所レジデンス(東京都千代田区)が手掛けるコワーキングスペースを併設した新たな職住一体型マンションシリーズ「The Parkhabio SOHO(ザ・パークハビオ ソーホー)」で、第5弾となる「The Parkhabio SOHO 横浜関内」に導入が決まったことを明らかにしている。 ■Terra Drone <278A> 4,940円 +660 円 (+15.4%) 一時ストップ高 本日終値 Terra Drone<278A>が急反発し、上場来高値を更新。同社は28日、昨年12月に子会社を通じてインドネシアとマレーシアで、大規模パーム農園における害虫管理プロジェクトを実施したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。このプロジェクトで、同社はマレーシアの化学品ディストリビュータと戦略的パートナーシップを締結し、ドローンオペレーターとして参画。今後は最先端のドローン技術を用いて現場のニーズに寄り添い、効率的かつ効果的な農薬散布を通じて、生産性の向上と両国における持続可能な農業の実現に取り組むとしている。 ■ムゲンエステート <3299> 1,988円 +254 円 (+14.7%) 本日終値 ムゲンエステート<3299>が後場急伸。午後2時ごろ、集計中の24年12月期連結業績について、売上高が従来予想の612億2400万円から621億8700万円(前の期比20.4%増)へ、営業利益が89億4500万円から96億1500万円(同62.0%増)へ、純利益が53億7200万円から60億8100万円(同66.5%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。投資用及び居住用不動産の堅調な需要に支えられ、主力の不動産買取再販事業で居住用不動産の販売件数が想定を上回ったことに加えて、利益率が想定を上回ったことが要因。特に居住用不動産は高価格帯の物件が利益に貢献した。また業績上振れに伴い、期末一括配当予想を92円から104円(前期63円)へ引き上げた。 ■住友理工 <5191> 1,798円 +218 円 (+13.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 住友理工<5191>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、25年3月期連結業績予想について、売上高を6150億円から6300億円(前期比2.4%増)へ、営業利益を363億円から398億円(同17.1%増)へ、純利益を222億円から249億円(同33.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を29円から36円へ引き上げたことが好感された。円安の進行により海外子会社の売上高が邦貨換算で増加することが要因。また、原価低減活動や経費支出の抑制による収益の上振れも加味したという。なお、年間配当予想は60円(前期36円)となる。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高4712億7100万円(前年同期比3.1%増)、営業利益331億1900万円(同35.4%増)、純利益221億8800万円(同65.7%増)だった。 ■セルシス <3663> 1,456円 +176 円 (+13.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 セルシス<3663>が急騰。同社は28日、イラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」に関し、一部顧客に限定的に提供していた無料のクラウドサービスの容量を100ギガバイトから2026年2月より10ギガバイトに変更すると発表。有料サービスの利用者拡大による収益面での好インパクトを見込んだ買いが集まったようだ。同社は対象のユーザーに対し、26年2月以降も100ギガバイトのクラウド容量が必要な場合は、最大容量の変更について同年1月以降に申し込むように周知している。 ■東光高岳 <6617> 2,108円 +172 円 (+8.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 東光高岳<6617>が大幅続伸。同社は28日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比21.2%減の41億9200万円となったが、通期計画の50億円に対する進捗率が83.8%に達していることが買い安心感につながったようだ。売上高は同1.5%増の735億5400万円で着地。光応用検査機器事業が苦戦した半面、計量事業やグリーントランスフォーメーション(GX)ソリューション事業は好調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■JFEシステムズ <4832> 3,545円 +270 円 (+8.2%) 本日終値 JFEシステムズ<4832>が大幅高で4日続伸。28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を621億3000万円から640億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を66億4000万円から73億4000万円(同0.8%減)へ、純利益を45億5000万円から51億4000万円(同3.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を51円から64円(年115円)へ引き上げたことが好感された。各事業分野の状況は概ね順調に推移していることに加えて、開発生産性の向上などが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高471億5800万円(前年同期比1.5%増)、営業利益52億9000万円(同12.5%減)、純利益37億4100万円(同8.0%減)だった。 ■ダイハツディーゼル <6023> 2,130円 +157 円 (+8.0%) 本日終値 ダイハツディーゼル<6023>は大幅高。28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を820億円から880億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を60億円から73億円(同40.5%増)へ上方修正すると発表。配当予想も39円から50円(前期49円)に増額しており、これを好感した買いが入った。想定以上の需要増加や為替の影響を織り込んだ。あわせて、TOBの方法で自社株取得を実施すると発表した。筆頭株主のダイハツ工業が保有株をすべて売却する意向を示したため。ダイハツ工業の全保有株のうち一部は今治造船に譲渡され、残りをダイハツデがTOBで取得する。 ■フジHD <4676> 2,180.5円 +145.5 円 (+7.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が大幅高で4連騰となり、昨年来高値を更新した。元タレントの中居正広氏を巡るトラブルが報じられたのを機に、同社子会社のフジテレビジョンに対してCM出稿を取りやめる動きが相次いだ。27日にはフジテレビの嘉納修治会長と港浩一社長の退任を発表。同日夕方から始まった記者会見は10時間を超える異例の長さとなった。ガバナンス体制の立て直しに向けた取り組みに迫られるフジHDはPBR(株価純資産倍率)が足もと0.5倍台で、不動産や保有有価証券の含み益の存在も指摘されている。割安感を意識した資金の流入が続き、株価水準の切り上げにつながったようだ。なお、中居氏を巡る問題に関し、フジテレビの編成幹部に女性が誘われたとする記事を配信した週刊文春は、その後の取材により女性は中居氏に誘われたことが判明したとし、記事の内容を訂正した。コメントのなかで文春は、編成幹部がトラブルに関与した事実には変わりがないとの考えを示している。 株探ニュース