<動意株・29日>(大引け)=住友理工、ジャフコG、セルシスなど

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材料

 住友理工<5191.T>=後場上げ幅急拡大。正午ごろ、25年3月期連結業績予想について、売上高を6150億円から6300億円(前期比2.4%増)へ、営業利益を363億円から398億円(同17.1%増)へ、純利益を222億円から249億円(同33.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を29円から36円へ引き上げたことが材料視された。円安の進行により海外子会社の売上高が邦貨換算で増加することが要因。また、原価低減活動や経費支出の抑制による収益の上振れも加味したという。なお、年間配当予想は60円(前期36円)となる。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高4712億7100万円(前年同期比3.1%増)、営業利益331億1900万円(同35.4%増)、純利益221億8800万円(同65.7%増)だった。

 ジャフコ グループ<8595.T>=昨年来高値を更新。同社は29日正午、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比73.9%増の253億5500万円、経常利益は同2.5倍の121億7800万円、最終利益は同99.7%増の87億1100万円だった。株価は朝方に昨年来高値を更新していたが、大幅な増収増益で着地したことを好感した買いが入り、上げ幅を拡大した。投資先の新規IPOが国内で7社あった。IPOに伴う株式売却や未上場株式の売却により、キャピタルゲインが大幅に増加した。ファンドの管理運営業務においても、成功報酬が増えて収益を押し上げた。

 セルシス<3663.T>=急伸し一気に新高値。同社は28日、イラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」に関し、一部顧客に限定的に提供していた無料のクラウドサービスの容量を100ギガバイトから2026年2月より10ギガバイトに変更すると発表。有料サービスの利用者拡大による収益面での好インパクトを見込んだ買いが集まったようだ。同社は対象のユーザーに対し、26年2月以降も100ギガバイトのクラウド容量が必要な場合は、最大容量の変更について同年1月以降に申し込むように周知している。

 ダイハツディーゼル<6023.T>=大幅高で新値街道を行く。28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を820億円から880億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を60億円から73億円(同40.5%増)へ上方修正すると発表。配当予想も39円から50円(前期49円)に増額しており、これを好感した買いが入っている。想定以上の需要増加や為替の影響を織り込んだ。あわせて、TOBの方法で自社株取得を実施すると発表した。筆頭株主のダイハツ工業が保有株をすべて売却する意向を示したため。ダイハツ工業の全保有株のうち一部は今治造船に譲渡され、残りをダイハツデがTOBで取得する。

 マクアケ<4479.T>=上値指向強め5連騰。28日取引終了後に10~12月期単独決算を発表し、売上高は9億8000万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は1億円の黒字(前年同期1600万円の赤字)だった。営業黒字に転換したことが好感されている。売上高は計画通り着地。損益面ではコストマネジメントを徹底したことが奏功した。通期の増収・営業黒字見通しは据え置いた。

 東光高岳<6617.T>=大幅続伸。同社は28日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比21.2%減の41億9200万円となったが、通期計画の50億円に対する進捗率が83.8%に達していることが買い安心感につながっているようだ。売上高は同1.5%増の735億5400万円で着地。光応用検査機器事業が苦戦した半面、計量事業やグリーントランスフォーメーション(GX)ソリューション事業は好調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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