話題株ピックアップ【昼刊】:テラドローン、東光高岳、ダイハツデ

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■Terra Drone <278A>  4,860円   +580 円 (+13.6%)  11:30現在
 Terra Drone<278A>が急反発し、上場来高値を更新。同社は28日、昨年12月に子会社を通じてインドネシアとマレーシアで、大規模パーム農園における害虫管理プロジェクトを実施したことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。このプロジェクトで、同社はマレーシアの化学品ディストリビュータと戦略的パートナーシップを締結し、ドローンオペレーターとして参画。今後は最先端のドローン技術を用いて現場のニーズに寄り添い、効率的かつ効果的な農薬散布を通じて、生産性の向上と両国における持続可能な農業の実現に取り組むとしている。

■東光高岳 <6617>  2,105円   +169 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 東光高岳<6617>が大幅続伸となっている。同社は28日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比21.2%減の41億9200万円となったが、通期計画の50億円に対する進捗率が83.8%に達していることが買い安心感につながっているようだ。売上高は同1.5%増の735億5400万円で着地。光応用検査機器事業が苦戦した半面、計量事業やグリーントランスフォーメーション(GX)ソリューション事業は好調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■ダイハツディーゼル <6023>  2,132円   +159 円 (+8.1%)  11:30現在
 ダイハツディーゼル<6023>は大幅高。28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を820億円から880億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を60億円から73億円(同40.5%増)へ上方修正すると発表。配当予想も39円から50円(前期49円)に増額しており、これを好感した買いが入っている。想定以上の需要増加や為替の影響を織り込んだ。あわせて、TOBの方法で自社株取得を実施すると発表した。筆頭株主のダイハツ工業が保有株をすべて売却する意向を示したため。ダイハツ工業の全保有株のうち一部は今治造船に譲渡され、残りをダイハツデがTOBで取得する。

■JFEシステムズ <4832>  3,405円   +130 円 (+4.0%)  11:30現在
 JFEシステムズ<4832>が大幅高で4日続伸している。28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を621億3000万円から640億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を66億4000万円から73億4000万円(同0.8%減)へ、純利益を45億5000万円から51億4000万円(同3.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を51円から64円(年115円)へ引き上げたことが好感されている。各事業分野の状況は概ね順調に推移していることに加えて、開発生産性の向上などが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高471億5800万円(前年同期比1.5%増)、営業利益52億9000万円(同12.5%減)、純利益37億4100万円(同8.0%減)だった。

■タウンズ <197A>  635円   +24 円 (+3.9%)  11:30現在
 タウンズ<197A>が寄り付き大口の買い注文に気配値でのスタートとなり、6%を超える上昇で切り返す動きをみせている。同社は感染症の抗原検査キットの大手で研究試薬なども手掛ける。28日取引終了後に検体中の抗原などの標的物質の検出方法及び試薬に関する特許を取得したことを発表しており、これを材料視する投資資金を呼び込んだ。テクニカル的には今月14日に上場来高値733円をつけた後に調整局面入りとなっていたが、直近は上向きの25日移動平均線との上方カイ離を解消していたこともあり、目先反発期待の買いを誘っている。

■GENDA <9166>  2,981円   +90 円 (+3.1%)  11:30現在
 GENDA<9166>が続伸している。同社は28日の取引終了後、飲食店チェーンを展開するアトム<7412>が運営するカラオケ施設運営事業を吸収分割により取得すると発表した。収益貢献を期待した買いが株価を押し上げたようだ。アトムは東北や北関東、東海、北陸地区において、「カラオケ時遊館」を展開する。23店舗のカラオケ施設を運営する同事業の24年3月期の売上高は15億3500万円で、営業利益は1億8700万円。吸収分割実行日は3月1日を予定し、GENDAはカラオケ施設運営事業でのシナジーを発揮していく。

■BASE <4477>  340円   +10 円 (+3.0%)  11:30現在
 BASE<4477>が4日続伸している。28日の取引終了後、ネットショップ作成サービス「BASE」が、ブロックが展開する「Square」のPOSレジや決済をはじめとする実店舗向けソリューションと連携し、ネットショップと実店舗のオムニチャネルを支援すると発表したことが好感されている。「BASE」利用ショップを対象に、ネットショップと実店舗の在庫の一元管理を可能にする「Square連携 App」の提供を開始した。同機能により、「BASE」のネットショップにおける在庫情報と「Square」の実店舗における在庫情報の両方がシームレスに一元管理できるようになり、事務作業の削減につながるほか、より簡単に実店舗やポップアップショップなどのオフラインへの販路拡大を実現できるようになるとしている。

■フジHD <4676>  2,093.5円   +58.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が大幅高で4連騰となり、昨年来高値を更新した。元タレントの中居正広氏を巡るトラブルが報じられたのを機に、同社子会社のフジテレビジョンに対してCM出稿を取りやめる動きが相次いだ。27日にはフジテレビの嘉納修治会長と港浩一社長の退任を発表。同日夕方から始まった記者会見は10時間を超える異例の長さとなった。ガバナンス体制の立て直しに向けた取り組みに迫られるフジHDはPBR(株価純資産倍率)が足もと0.5倍台で、不動産や保有有価証券の含み益の存在も指摘されている。割安感を意識した資金の流入が続き、株価水準の切り上げにつながったようだ。なお、中居氏を巡る問題に関し、フジテレビの編成幹部に女性が誘われたとする記事を配信した週刊文春は、その後の取材により女性は中居氏に誘われたことが判明したとし、記事の内容を訂正した。コメントのなかで文春は、編成幹部がトラブルに関与した事実には変わりがないとの考えを示している。

■SHIFT <3697>  1,376.5円   +24.5 円 (+1.8%)  11:30現在
 SHIFT<3697>が続伸している。28日の取引終了後、東京証券取引所(東京都中央区)が新たに運用開始した株式売買システム「arrowhead4.0」の開発プロジェクトにおける第三者検証を実施したと発表しており、好材料視されている。「arrowhead」は東証が10年1月に稼働を開始した株式売買システムで、3回目のシステム刷新となる24年11月に行われた今回の刷新は、取引時間延長による取引機会最大化、システム障害からの迅速・円滑な復旧、ユーザー利便性の向上を目的にした約5年ぶりの大幅刷新。同社は、これまで品質保証事業を通じて得たノウハウや知見を活用して、新規サービス機能を中心に受け入れ・検収テストの一部を担当したという。

■信越ポリマー <7970>  1,685円   +28 円 (+1.7%)  11:30現在
 信越ポリマー<7970>が8日続伸している。28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高835億1800万円(前年同期比4.0%増)、営業利益108億6000万円(同21.7%増)、純利益73億3200万円(同7.0%増)と2割を超える営業増益となったことが好感されている。地域による濃淡はあるものの、半導体関連容器が堅調に推移した。またプリンター向けや複合機の交換需要でOA機器用部品が好調だったほか、キャリアテープ関連製品もサーバー部品用など大型電子部品向けに伸長した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高1060億円(前期比1.6%増)、営業利益128億円(同15.8%増)、純利益88億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■アドバンテスト <6857>  8,185円   +23 円 (+0.3%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>がカイ気配スタートで4日ぶりに切り返す展開。前日は1000円を超える下げをみせ直近2営業日で合計1900円近い下落となっていた。きょうは前日の米国株市場でAI用半導体テスターの主要納入先である画像処理半導体大手エヌビディアが自律反発の動きとなったことを受け、アドテストにも買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが活発化している。ただ、大引け後に同社は25年3月期第3四半期の決算発表を控えており、その内容を確認したいとのニーズも強く、上昇一服後の値動きが注目される。

■日本瓦斯 <8174>  2,135.5円   +5.5 円 (+0.3%)  11:30現在
 日本瓦斯<8174>の切り返し鮮明、前日の下げ分を埋め切り、一時5.2%高と値を飛ばす場面があった。同社が28日取引終了後に発表した25年3月期第3四半期(24年4~12月)決算は営業利益が前年同期比12%減の84億4600万円と減益ながら、10~12月期でみると23%増益と大幅な伸びをみせていることで、これが好感されている。また、同日に発行済み株式数(自社株を除く)の1.5%相当の170万株、金額ベースで30億円を上限とする自社株買いを実施することを発表(買い付け期間は4月末まで)、これも物色人気を増幅する形となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,181円   +5 円 (+0.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶりにリバウンドに転じている。米ハイテク株安が重荷となり、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社も目先は波乱含みの展開を強いられていた。今月下旬に入ってからは上下にボラティリティの高い値動きで、前週は米AIインフラ拡充に向けた大規模開発プロジェクト「スターゲート」への参画を材料に一気に1万円台に乗せたが、今週は中国のAIスタートアップであるディープシークが高性能かつ低コストのAIモデルを開発したことに絡み、AIや半導体周辺株への売りを誘発し、同社もその流れにのまれる形で急落を余儀なくされていた。そうしたなかも前日はナスダック総合株価指数が自律反発局面に移行したことから、同社もショートカバーを誘発する格好となっている。

■シーアールイー <3458>  1,614円   +300 円 (+22.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シーアールイー<3458>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1614円でカイ気配となっている。28日の取引終了後、三井住友フィナンシャルグループ<8316>と住友商事<8053>が50%ずつ出資する三井住友ファイナンス&リースの子会社、SMFLみらいパートナーズがCREに対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格は1株1700円で、株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせている。買付予定数の下限は297万7300株(所有割合10.13%)で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、CREは上場廃止となる見込み。MBO(経営陣が参画する買収)の一環で、最終的にはCREの筆頭株主である創業者の資産管理会社と、SMFLみらいパートナーズの2社が株式を保有する形とする。買付期間は1月29日から3月13日まで。発表を受け、東京証券取引所は1月28日付でCREを監理銘柄(確認中)に指定した。CREはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。

■MARUWA <5344>  40,020円   -1,790 円 (-4.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 MARUWA<5344>は朝高スタートもマイナスに転じている。午前10時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を703億円から721億円(前期比17.1%増)へ、営業利益を230億円から266億円(同34.3%増)へ上方修正したものの、営業利益で270億円強を見込む市場予想に届かないことから、失望売りが出ているようだ。情報通信関連の次世代高速通信向けや車載関連の新エネルギー車向けが好調に推移しているほか、生産性の改善効果が寄与するという。なお、経常利益以下は為替要因で変動し現時点では見通しが困難であることから具体的な金額の予想は未開示としている。同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高531億4100万円(前年同期比18.0%増)、営業利益197億3400万円(同37.1%増)、純利益139億6500万円(同31.7%増)だった。

●ストップ高銘柄
 ABEJA <5574>  2,787円   +500 円 (+21.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ReYuu Japan <9425>  469円   -100 円 (-17.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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