前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■アドテスト <6857> 8,162円 (-1,023円、-11.1%) 東証プライムの下落率トップ。アドバンテスト <6857> [東証P]が続急落。前日の米国株市場では同社の半導体テスターの主要納入先である米エヌビディアが17%安と暴落しており、その影響からリスク回避の売りが止まらない。中国新興AI企業が開発したAI新モデルが低コストかつ高性能で、エヌビディアが製造する先端AI用半導体の需要減退を警戒するムードが足もとで高まった。 ■日東電 <6988> 2,754円 (-66円、-2.3%) 日東電工 <6988> [東証P]が反落。27日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を9820億円から1兆50億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を1800億円から1850億円(同33.0%増)へ、純利益を1300億円から1350億円(同31.5%増)へ上方修正したが、直近で上昇基調にあっただけに、28日は材料出尽くし感から売られたようだ。足もとでデータセンター向けの高容量ハードディスクドライブ(HDD)の生産が想定を上回っていることやハイエンドスマートフォンの生産が堅調に推移したことにより、データセンター向けの回路基板やスマホ向け高精度基板が伸長していることに加えて、為替が円安に推移したことが売上高・利益を押し上げる。売上高1兆円超えが実現すれば、同社としては初となる。なお、第3四半期累計(24年4-12月)決算は、売上高7782億8500万円(前年同期比12.2%増)、営業利益1529億3500万円(同36.1%増)、純利益1086億8900万円(同33.2%増)だった。同時に、上限を3400万株(発行済み株数の4.84%)、または800億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は2月5日から8月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び総合的な株主還元策の一環として実施するとしている。 ■不二家 <2211> 2,509円 (-26円、-1.0%) 不二家 <2211> [東証P]が反落。27日の取引終了後、集計中の24年12月期連結業績で、営業利益が従来予想の36億円から22億9800万円(前の期比67.2%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。既存品の拡販や新製品の展開、新規販路への取り組みなどを実行したことで売上高は1090億円から1099億8400万円(同4.2%増)へ上振れたものの、下期に入りチョコレート原料やイチゴを中心とした原材料の高騰が想定を上回ったことに加え、中国事業で景気減速の影響が大きく、業績回復が遅れたことが要因としている。 ※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース