話題株ピックアップ【夕刊】(1):GENDA、コーテクHD、任天堂

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■LITALICO <7366>  1,024円   +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 LITALICO<7366>がストップ高。同社は27日の取引終了後に25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.4%増の259億700万円、最終利益は同47.4%減の13億8400万円となった。減益率は中間期時点から縮小。未定としていた今期の年間配当予想は前期比1円増配の9円とした。増配予想への評価とともに、業績の底入れへの期待も高まり、見直し買いが優勢となった。報酬改定のマイナス効果や施設稼働率の一時的な低下による影響で児童福祉事業はセグメント損失を計上したものの、10~12月期では稼働率が回復傾向にあるとし同事業は黒字に転じた。4~12月期の就労支援事業は報酬改定のプラス効果に加えて就職者数が引き続き高水準で推移し、2ケタの増収増益となった。

■NTT都市R <8956>  133,500円   +10,200 円 (+8.3%)  本日終値
 NTT都市開発リート投資法人<8956>は大幅高。公開買い付けに関する情報を巡り、この日午前9時23分から午前10時40分まで売買停止となっていたが、午前10時41分に売買が再開された。NTT都市Rは午前10時25分ごろ、CITCO TRUSTEES(UT)LIMITED AS TRUSTEE OF 3D ENDEAVOR MASTER FUND-IIにより、NTT都市Rの投資口を対象とする公開買い付けが開始されたと発表した。この公開買い付けについて同投資法人は「何らの連絡もなく、一方的に行われたもの」とした。今後、関連情報を精査したうえで見解を公表する予定という。

■GENDA <9166>  2,891円   +196 円 (+7.3%)  本日終値
 GENDA<9166>が急反発。同社は27日取引終了後、子会社が展示会やイベントの企画・設計・監理及び制作などを行うディー・エイト(東京都港区)の発行済み株式の100%を取得し、子会社化(連結孫会社化)すると発表。これによるシナジーが期待されているようだ。取得価額は非開示で、取引実行日は3月3日を予定。子会社化(孫会社化)することで、グループが手掛ける新規店舗やイベントなどにおけるデザインのプロデュース力の強化や、これまで外注していた業務の内製化が可能となることから効率性及び収益性の向上が見込まれるとしている。

■大垣共立銀行 <8361>  2,065円   +129 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 大垣共立銀行<8361>は大幅高。27日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を78億円から121億円(前期比27.8%増)へ上方修正すると発表。従来の減益予想から一転増益になる見通しとなり、これが好感された。預貸金利ざやが前回予想を上回る見込みとなったほか、与信関係費用が想定を下回る見込みとなったため。

■コーテクHD <3635>  1,990円   +122.5 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 コーエーテクモホールディングス<3635>が急反発し、昨年来高値を更新した。同社は27日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比14.0%減の525億7000万円、最終利益は同3.6%増の251億6100万円となった。10~12月期の最終利益は同23%増と2ケタの伸びとなり、第3四半期累計の最終利益の通期計画に対する進捗率は約84%となっている。第4四半期(1~3月)に「真・三國無双 ORIGINS」など新型タイトルの投入が集中するとあって、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。4~12月期においては人件費が増加した一方、外注加工費や販管費は減少した。投資有価証券売却益や為替差益の計上も利益を押し上げる要因となった。

■TWOST <7352>  1,063円   +56 円 (+5.6%)  本日終値
 TWOSTONE&Sons<7352>が3日続伸。この日の寄り前、東京大学医学部発のAIコンサルティング・システム開発スタートアップであるOptimAIze Consulting(東京都港区)と資本・業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。TWOSTでは、OptimAIze社の業務改善コンサルティングの支援を受けて、生成AIを活用したグループ全体の業務効率化を推進。その成果を踏まえ、資本・業務提携により今後更に企業に対して生成AI活用を普及することで、人材不足などの社会問題解決に貢献できると判断したという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■OBC <4733>  8,007円   +390 円 (+5.1%)  本日終値
 オービックビジネスコンサルタント<4733>が大幅に8日続伸し昨年来高値を更新。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を8000円から8600円に引き上げた。第3四半期累計(24年4~12月)の単独営業利益は前年同期比20.0%増の159億1100万円と順調だった。中堅・中小企業のDX需要の高まりを背景にインターネット経由のクラウドで会計、販売、人事などの基幹業務を管理する「基幹業務クラウド」、基幹業務以外のデータセンターを管理する「奉行クラウドEdge(エッジ)」などのクラウドサービスの売り上げが拡大している。25年3月期の同利益は前期比14.7%増の215億円が見込まれているが、同証券では225億円への上振れを予想している。また、今期配当は従来予想から5円増の100円(前期比20円増)に引き上げることが発表されており、株主還元に前向きな姿勢を示したことも評価している。

■住信SBIネット銀行 <7163>  4,120円   +195 円 (+5.0%)  本日終値
 住信SBIネット銀行<7163>が大幅に3日続伸し、上場来高値を更新した。SBIホールディングス<8473>子会社のSBI新生銀行は28日、公的資金の残額3300億円のうち1000億円について、今年度中をメドに返済する方針だと発表した。残額の2300億円の返済に関する具体的な方法については、今年6月の期限にこだわらず早期の合意を目指すとし、公的資金の返済の道筋を明確にしたうえで、再上場についての検討・準備を開始するとした。住信SBI銀はSBIと三井住友トラストグループ<8309>傘下の三井住友信託銀行が出資しているが、過去にNTT<9432>傘下のNTTドコモが住信SBI銀の買収に動いているようだと一部で報じられた経緯がある。SBI新生銀の再上場の検討に伴って、住信SBI銀のNTTドコモへの売却協議が進むとの思惑が広がる格好となり、買いが優勢となったようだ。

■任天堂 <7974>  10,250円   +457 円 (+4.7%)  本日終値
 任天堂<7974>の株価が1万円を突破し、株式分割を考慮した水準で上場来高値を更新した。同社を巡っては1月16日に「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」を2025年に発売すると発表。その後は好材料出尽くしと受け止めた売りで調整色を強めたが、25日移動平均線割れの水準では押し目意欲が示され、株価は再び上値指向をみせた。中国企業の生成AI「ディープシーク」の登場に伴い、内外の株式市場で半導体株やAI関連株が急落するなか、成長が期待されるゲーム関連株に物色対象をシフトしようとする動きがみられている。任天堂はキャッシュリッチ企業としても知られ、ハイテク株の更なる調整リスクが警戒されるなかで選好された部分もあるようだ。この日はソニーグループ<6758>やスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、バンダイナムコホールディングス<7832>なども上昇している。

■Genky <9267>  3,260円   +145 円 (+4.7%)  本日終値
 Genky DrugStores<9267>は全般安に連れ朝安スタートも、その後切り返し3日続伸した。27日の取引終了後に発表した12月中間期連結決算が、売上高987億5800万円(前年同期比7.4%増)、営業利益45億9600万円(同4.8%増)、純利益32億6800万円(同5.8%増)と増収増益となったことが好感された。消費者の節約志向は高まったものの、EDLP(エブリデー・ロープライス)の浸透や生鮮食品・日配品などのデイリーフーズが集客を促し、既存店客数が前年同期比3.3%増と堅調に推移した。また、仕入れ価格高騰に伴う店頭売価の上昇で一点単価が同1.8%上昇したことも寄与した。なお、25年6月期通期業績予想は、売上高2020億円(前期比9.3%増)、営業利益100億円(同10.9%増)、純利益70億円(同10.7%増)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

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