前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■タスキHD <166A>  664円 (-150円、-18.4%) ストップ安

 タスキホールディングス <166A> [東証G]がストップ安。前週末24日取引終了後、第三者割当による行使価額修正条項付き第1回新株予約権(停止指定条項付き)を発行すると発表した。調達資金約79億1400万円(手取り概算額)は不動産DX領域に向けた投資などに充てる。将来的な1株利益の希薄化を警戒した売りが出た。

■古河電 <5801>  7,108円 (-903円、-11.3%)

 東証プライムの下落率3位。古河電気工業 <5801> [東証P]が4日ぶりに急反落、フジクラ <5803> [東証P]が大幅安となった。中国発の生成AI「DeepSeek」がにわかに話題となっている。性能やコスト面で米ハイテク大手の優位性を脅かすとの見方が出ており、これに対する警戒感の高まりから東京市場ではAI関連株に売りが広がった。関連銘柄の一角である古河電やフジクラといった電線株は先週、米国の巨額AI投資計画を手掛かりに大幅高に買われていた。

■アドテスト <6857>  9,185円 (-865円、-8.6%)

 東証プライムの下落率6位。アドバンテスト <6857> [東証P]が8%を超える急落、ディスコ <6146> [東証P]も3日続落と下値模索の動きを強めた。トランプ米大統領が米国での巨額AIインフラ投資を発表し、日本からはソフトバンクグループ <9984> [東証P]がそのプロジェクトの主導的なポジションを担うことが注目されているほか、生成AI用半導体に照準を合わせるアドテストやディスコには追い風環境が見込まれている。しかし、一方で中国のAI新興企業が開発したDeepSeek(高性能オープンソース型モデル)のコストパフォーマンスの高さが話題となっており、米エヌビディア  のGPUの需要減退につながるとの見方も浮上している。当面はAI用半導体関連で買われた銘柄群に逆風が意識されやすく、27日は米株価指数先物(ナスダック100先物)の値動きなどを横にらみに神経質な地合いが想定される。

■SBG <9984>  9,681円 (-879円、-8.3%)

 東証プライムの下落率7位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が続急落。前週はトランプ関連の象徴株としての位置づけで22日と23日に急騰したが、週末に上昇一服。27日も買いの勢いがやや衰えるなか、目先筋の利益確定売りが上値を押さえている。日本経済新聞が、ソフトバンクGがトランプ米大統領と合意したAI開発向けインフラの整備事業に3兆円を拠出する方針と報じている。世界の大手投資ファンドと連携して資金調達の交渉に入ると伝わっており、巨額プロジェクトの始動で、同社の存在感が一段と浮き彫りとなっている。しかし、投資負担に対する警戒感も一部にあり、足もとで強弱観が対立している。

■ネクステージ <3186>  1,430円 (-21円、-1.5%)

 ネクステージ <3186> [東証P]が反落。SMBC日興証券が前週末24日、ネクステージの投資評価を最上位の「1」から3段階で真ん中の「2」に引き下げた。目標株価は2600円から1300円に減額修正している。インセンティブ制度の廃止による影響が長引いているとしたうえで、損保との関係見直しの可能性についても言及。損保によるネクステージ株の売却による需給悪化リスクにも注意を払う必要があるとしている。同証券はネクステージの26年11月期営業利益予想について、これまでの29億9000万円から15億8000万円に見直した。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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