話題株ピックアップ【夕刊】(3):古河電、アドテスト、SBG
話題株ピックアップ【夕刊】(3):古河電、アドテスト、SBG
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■古河電気工業 <5801> 7,108円 -903 円 (-11.3%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 古河電気工業<5801>、フジクラ<5803>が大幅安。中国発の生成AI「DeepSeek」がにわかに話題となっている。性能やコスト面で米ハイテク大手の優位性を脅かすとの見方が出ており、これに対する警戒感の高まりから東京市場ではAI関連株に売りが広がっている。関連銘柄の一角である古河電やフジクラといった電線株は先週、米国の巨額AI投資計画を手掛かりに大幅高に買われていた。 ■アドバンテスト <6857> 9,185円 -865 円 (-8.6%) 本日終値 東証プライム 下落率6位 アドバンテスト<6857>が8%を超える急落、ディスコ<6146>も3日続落と下値模索の動きを強めている。トランプ米大統領が米国での巨額AIインフラ投資を発表し、日本からはソフトバンクグループ<9984>がそのプロジェクトの主導的なポジションを担うことが注目されているほか、生成AI用半導体に照準を合わせるアドテストやディスコには追い風環境が見込まれている。しかし、一方で中国のAI新興企業が開発したDeepSeek(高性能オープンソース型モデル)のコストパフォーマンスの高さが話題となっており、米エヌビディアのGPUの需要減退につながるとの見方も浮上している。当面はAI用半導体関連で買われた銘柄群に逆風が意識されやすく、きょうは米株価指数先物(ナスダック100先物)の値動きなどを横にらみに神経質な地合いが想定される。 ■ソフトバンクグループ <9984> 9,681円 -879 円 (-8.3%) 本日終値 東証プライム 下落率7位 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。前週はトランプ関連の象徴株としての位置づけで22日と23日に急騰したが、週末に上昇一服。きょうも買いの勢いがやや衰えるなか、目先筋の利益確定売りが上値を押さえている。日本経済新聞が、ソフトバンクGがトランプ米大統領と合意したAI開発向けインフラの整備事業に3兆円を拠出する方針と報じている。世界の大手投資ファンドと連携して資金調達の交渉に入ると伝わっており、巨額プロジェクトの始動で、同社の存在感が一段と浮き彫りとなっている。しかし、投資負担に対する警戒感も一部にあり、足もとで強弱観が対立している。 ■ネクステージ <3186> 1,430円 -21 円 (-1.5%) 本日終値 ネクステージ<3186>が軟調推移。SMBC日興証券が前週末24日、ネクステージの投資評価を最上位の「1」から3段階で真ん中の「2」に引き下げた。目標株価は2600円から1300円に減額修正している。インセンティブ制度の廃止による影響が長引いているとしたうえで、損保との関係見直しの可能性についても言及。損保によるネクステージ株の売却による需給悪化リスクにも注意を払う必要があるとしている。同証券はネクステージの26年11月期営業利益予想について、これまでの29億9000万円から15億8000万円に見直した。 ■セカンドX <5028> 404円 +80 円 (+24.7%) ストップ高 本日終値 セカンドサイトアナリティカ<5028>が後場急伸。同社はきょう、NTTドコモ(東京都千代田区)が展開するdカードの与信審査に、自社が開発した「R2Engine」が導入されることが決まったと発表。これが材料視されたようだ。R2Engineは、日々の業務で要求される大量のデータ処理に対応し、審査ロジックの柔軟な設計にも対応でき、審査フローを安定的かつ機動的に運用するための実行基盤。審査業務に必要な機能が充実しており、人工知能(AI)モデルや最適化モデルを利用した審査フローが実現でき、審査の高度化につながるという。 ■ヒガシトゥエンティワン <9029> 1,235円 +179 円 (+17.0%) 本日終値 ヒガシトゥエンティワン<9029>が大幅高。同社は24日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比16.1%増の19億5700万円となり、通期計画の24億5000万円に対する進捗率は79.9%となった。売上高は同17.4%増の346億8700万円で着地。大手EC向け業務の神戸西ロジスティクスセンター、川西ロジスティクスセンターの開設、新貨幣対応の精密機器の配送・設置業務や大手インフラ会社向け資材販売の取扱物量が増加したことに加え、10月からネオコンピタンスの新規連結を開始したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■テクノホライゾン <6629> 409円 +39 円 (+10.5%) 本日終値 テクノホライゾン<6629>が急騰。映像・IT分野に特化した製品やサービスで高い競争力を有し、ロボティクス分野でも実績が高い。M&A戦略を駆使して業容拡大を図っている。足もとの業績は好調に推移しており、前週末24日取引終了後に発表した25年3月期第3四半期(24年4~12月)決算は営業利益が前年同期比5.4倍の3億3000万円と大幅な伸びを達成した。海外でサイバーセキュリティー事業が伸びているほか、国内ではGIGAスクール構想で導入したIT機器の入れ替え需要などが収益に貢献している。株価が400円未満と低位に位置しており、好業績を背景に値ごろ感に着目した買いを呼び込んだ。 ■ギグワークス <2375> 423円 +40 円 (+10.4%) 一時ストップ高 本日終値 ギグワークス<2375>が前週末に続き連続ストップ高に買われる人気となった。直近4営業日続伸し、上昇率で93%という異色の株価パフォーマンスとなっている。急成長を続ける生成AI市場を重視し、ビジネス分野への生成AI導入に傾注するほか、暗号資産分野での積極展開で思惑を内包している。クシム<2345>の子会社と共同開発する「SNPIT」の独自トークンが昨年12月4日から国内暗号資産取引所で取引を開始しており、トランプ関連の側面でも注目度が高い。急騰力の高さも特徴で、一昨年10月には1149円まで一気に買われた経緯がある。 ■ミズホメディー <4595> 1,524円 +93 円 (+6.5%) 本日終値 ミズホメディー<4595>が後場に急伸。同社は27日、24年12月期の業績予想に関し、売上高が前の期比4.0%増の114億2900万円とこれまでの予想を9億9900万円上回り、最終利益については微減の37億7300万円と、従来予想を7億5700万円上振れして着地したようだと発表した。加えて、前期の期末配当について、株式分割考慮後ベースで従来の見通しから20円増額して60円とした。これらを評価した買いが株価を押し上げたようだ。11月中旬からのインフルエンザの流行に伴い、各種抗原キットの売り上げが急激に増加した。為替差益の発生などもあって、業績がこれまでの見通しを上回る見込みとなった。 ■日本興業 <5279> 810円 +47 円 (+6.2%) 本日終値 日本興業<5279>が3日ぶり大幅反発。前週末24日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.2%増の98億6000万円、経常利益は同59.2%増の2億9600万円、最終利益は同93.0%増の1億7700万円となった。直近3カ月間の10~12月期において最終利益は同4.1倍となっている。業況を評価した買いが株価を押し上げたようだ。4~12月期において土木資材事業では中断・遅延していた大型物件工事への製品出荷が進捗。道路用製品や貯留・防災製品が堅調に推移し、港湾事業向けの走行路版やコンテナマットなども販売が伸びた。景観資材事業では首都圏の大型開発案件や、大阪・関西万博関連の物件工事で、発注や出荷の遅延が解消に転じ、主力のバリアフリーペイブなどが好調に推移した。 ●ストップ高銘柄 ナイル <5618> 358円 +80 円 (+28.8%) ストップ高 本日終値 ReYuu Japan <9425> 669円 +100 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値 ELEMENTS <5246> 751円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 タスキホールディングス <166A> 664円 -150 円 (-18.4%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース 株探ニュース