話題株ピックアップ【夕刊】(1):岩井コスモ、HIOKI、板硝子
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■岩井コスモ <8707> 2,526円 +302 円 (+13.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 岩井コスモホールディングス<8707>が急反発し昨年来高値を更新した。同社は前週末24日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算速報値を発表。営業収益は前年同期比13.7%増の196億8400万円、経常利益は同30.5%増の72億7000万円、純利益は同28.8%増の50億3300万円となった。大幅増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。米国株式収益の増加を主因とし、4~12月期時点で営業収益と営業利益、経常利益は過去最高、純利益は過去2番目の高水準となったとしている。 ■HIOKI <6866> 8,140円 +690 円 (+9.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 HIOKI<6866>が3日ぶり急反発。同社は前週末24日、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比11.5%増の437億8000万円、最終利益は同4.1%増の64億4000万円を計画する。前期の業績は計画を下振れて着地したものの、今期が過去最高益となる予想が示されたことを受け、買い安心感が広がったようだ。24年12月期の売上高は前の期比0.3%増の392億7000万円。最終利益については同2.2%減の61億8700万円となり、増益予想から一転、減益で着地した。原材料費や人件費の上昇を背景に製品価格の見直しを随時行ったものの、販売量の減少が響き収益を押し下げた。今期は海外では販売子会社を通じブランドの浸透を図るとともに、生産体制の最適化と生産性の向上に努める方針。製品価格の見直しを機動的に行い、収益性の改善を目指す。25年12月期の年間配当予想は前期比横ばいの200円とした。 ■日本板硝子 <5202> 403円 +20 円 (+5.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 日本板硝子<5202>が続伸。同社は24日取引終了後、ドイツでの自動車用ガラス生産体制を見直すと発表しており、これが評価されたようだ。今回の決定は、直近のドイツを含む欧州地域での自動車用ガラス市場の需要が弱い一方で、コスト上昇が継続している状況を勘案したもので、生産体制の適正化による収益性の改善を目指すという。なお、グループでは25年3月期において退職関連費用を含む一時費用として約11億円の個別開示項目費用の計上を見込んでいるが、これを踏まえた通期業績予想についてはあらためて精査のうえ公表するとしている。 ■三越伊勢丹 <3099> 2,588.5円 +118.5 円 (+4.8%) 本日終値 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大幅高。J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>も高い。明日28日から始まる中国の春節(旧正月)に伴う大型連休をにらみ、中国人観光客の増加による訪日客消費拡大への期待からインバウンド関連株を物色する動きが出ている。関連銘柄の一角である百貨店株の上昇が目立っている。 ■オイシックス・ラ・大地 <3182> 1,474円 +64 円 (+4.5%) 本日終値 オイシックス・ラ・大地<3182>が後場一段高。同社はきょう、一般家庭向けサービス「らでぃっしゅぼーや」で販売する規格外野菜などが入った「ふぞろいおためしセット」が好調なことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。背景には、夏秋期の高温からの生育遅れによる供給不足や昨年12月の低温、干ばつの影響で、全国的に野菜の市場価格が平年を大幅に超える高値傾向となっていることがあるもよう。こうしたなか、会員の約90%が登録する一定量の青果を定額で届けるサブスクサービス「めぐる野菜箱」も好評だとしている。 ■エーザイ <4523> 4,676円 +148 円 (+3.3%) 本日終値 エーザイ<4523>が大幅高で5連騰。27日、早期アルツハイマー病治療剤「レケンビ」の静注維持投与に関し、米食品医薬品局(FDA)が承認したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。承認によりレケンビは18カ月間の隔週投与による初期治療の後、4週に1回の維持投与への移行を検討することなどが可能となる。患者と介護者にとって治療の継続が容易になると期待されるほか、投与継続によりアルツハイマー病の進行を遅らせることにもつながるとしている。 ■宝&CO <7921> 3,140円 +90 円 (+3.0%) 本日終値 TAKARA & COMPANY<7921>が反発。前週末24日の取引終了後、米ミリ・キャピタル・マネジメントが宝&COの株式の買い増しに動いていたことが判明し、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ミリ・キャピタルの保有割合は5.06%から6.47%に上昇した。保有目的は「投資(ファンド及び投資一任契約に基づく顧客の資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は17日。 ■モリト <9837> 1,582円 +42 円 (+2.7%) 本日終値 モリト<9837>が反発した。同社は前週末24日の取引終了後、作業服・ユニフォーム業界を中心とした服飾資材関連事業を展開するミツボシコーポレーション(広島県福山市)の株式を取得し子会社化すると発表しており、手掛かり視されたようだ。モリトは買収により販売方法や商品ノウハウを獲得し、売り上げ規模の拡大につなげる。取得価額は概算で10億8700万円。 ■トプコン <7732> 2,945円 +66.5 円 (+2.3%) 本日終値 トプコン<7732>が高い。アクティビストで知られる香港のオアシス・マネジメントがトプコンの株式について、新たに7%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。前週末24日の取引終了後に提出された大量保有報告書によると、オアシスの保有割合は7.38%となっている。報告義務発生日は17日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。 ■エン・ジャパン <4849> 2,012円 +39 円 (+2.0%) 本日終値 エン・ジャパン<4849>は堅調。前週末24日取引終了後、ダイレクトリクルーティング支援サービス「PRO SCOUT」を運営するVOLLECT(ヴォレクト、東京都渋谷区)の株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は2月14日の予定。 株探ニュース