話題株ピックアップ【昼刊】:岩井コスモ、HIOKI、板硝子

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■岩井コスモ <8707>  2,496円   +272 円 (+12.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 岩井コスモホールディングス<8707>が急反発し昨年来高値を更新した。同社は前週末24日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算速報値を発表。営業収益は前年同期比13.7%増の196億8400万円、経常利益は同30.5%増の72億7000万円、純利益は同28.8%増の50億3300万円となった。大幅増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。米国株式収益の増加を主因とし、4~12月期時点で営業収益と営業利益、経常利益は過去最高、純利益は過去2番目の高水準となったとしている。

■HIOKI <6866>  8,040円   +590 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 HIOKI<6866>が3日ぶり急反発。同社は前週末24日、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比11.5%増の437億8000万円、最終利益は同4.1%増の64億4000万円を計画する。前期の業績は計画を下振れて着地したものの、今期が過去最高益となる予想が示されたことを受け、買い安心感が広がったようだ。24年12月期の売上高は前の期比0.3%増の392億7000万円。最終利益については同2.2%減の61億8700万円となり、増益予想から一転、減益で着地した。原材料費や人件費の上昇を背景に製品価格の見直しを随時行ったものの、販売量の減少が響き収益を押し下げた。今期は海外では販売子会社を通じブランドの浸透を図るとともに、生産体制の最適化と生産性の向上に努める方針。製品価格の見直しを機動的に行い、収益性の改善を目指す。25年12月期の年間配当予想は前期比横ばいの200円とした。

■日本板硝子 <5202>  405円   +22 円 (+5.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 日本板硝子<5202>が続伸している。同社は24日取引終了後、ドイツでの自動車用ガラス生産体制を見直すと発表しており、これが評価されているようだ。今回の決定は、直近のドイツを含む欧州地域での自動車用ガラス市場の需要が弱い一方で、コスト上昇が継続している状況を勘案したもので、生産体制の適正化による収益性の改善を目指すという。なお、グループでは25年3月期において退職関連費用を含む一時費用として約11億円の個別開示項目費用の計上を見込んでいるが、これを踏まえた通期業績予想についてはあらためて精査のうえ公表するとしている。

■トプコン <7732>  2,980円   +101.5 円 (+3.5%)  11:30現在
 トプコン<7732>がカイ気配スタート。アクティビストで知られる香港のオアシス・マネジメントがトプコンの株式について、新たに7%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。前週末24日の取引終了後に提出された大量保有報告書によると、オアシスの保有割合は7.38%となっている。報告義務発生日は17日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。

■宝&CO <7921>  3,140円   +90 円 (+3.0%)  11:30現在
 TAKARA & COMPANY<7921>が反発している。前週末24日の取引終了後、米ミリ・キャピタル・マネジメントが宝&COの株式の買い増しに動いていたことが判明し、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ミリ・キャピタルの保有割合は5.06%から6.47%に上昇した。保有目的は「投資(ファンド及び投資一任契約に基づく顧客の資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は17日。

■エーザイ <4523>  4,658円   +130 円 (+2.9%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が大幅高で5連騰。27日、早期アルツハイマー病治療剤「レケンビ」の静注維持投与に関し、米食品医薬品局(FDA)が承認したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。承認によりレケンビは18カ月間の隔週投与による初期治療の後、4週に1回の維持投与への移行を検討することなどが可能となる。患者と介護者にとって治療の継続が容易になると期待されるほか、投与継続によりアルツハイマー病の進行を遅らせることにもつながるとしている。

■モリト <9837>  1,570円   +30 円 (+2.0%)  11:30現在
 モリト<9837>が反発した。同社は前週末24日の取引終了後、作業服・ユニフォーム業界を中心とした服飾資材関連事業を展開するミツボシコーポレーション(広島県福山市)の株式を取得し子会社化すると発表しており、手掛かり視されたようだ。モリトは買収により販売方法や商品ノウハウを獲得し、売り上げ規模の拡大につなげる。取得価額は概算で10億8700万円。

■アイ・ピー・エス <4390>  2,572円   +42 円 (+1.7%)  11:30現在
 アイ・ピー・エス<4390>は続伸。前週末24日取引終了後、フィリピンで電気通信事業を行う子会社が、同国の一大工業団地「カビテ・エコノミック・ゾーン」に通信回線を提供する新たなパートナーシップ契約を現地の協同組合との間で締結したと発表。これが材料視されている。

■エン・ジャパン <4849>  2,003円   +30 円 (+1.5%)  11:30現在
 エン・ジャパン<4849>は堅調。前週末24日取引終了後、ダイレクトリクルーティング支援サービス「PRO SCOUT」を運営するVOLLECT(ヴォレクト、東京都渋谷区)の株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は2月14日の予定。

■三菱UFJ <8306>  1,933円   +26 円 (+1.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が2006年につけた高値1950円を上抜け、上場来高値を更新した。日銀が前週末24日までに開いた金融政策決定会合で、政策金利となる無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%引き上げて0.5%とした。追加利上げの決定自体は事前報道通りとなり、結果公表後の銀行株の反応は大きなものとはならなかったものの、経済・物価情勢の展望(展望リポート)の内容はタカ派的な印象を与え、更に植田和男総裁は記者会見で、0.5%への利上げ後も中立金利には相応の距離があるとの認識を示した。年内の再利上げシナリオが意識されるなか、銀行株に対しては利ザヤ改善の潮流は不変との見方から、選好姿勢が強まっているようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も堅調に推移し、東証の業種別指数である銀行業の上昇率は2%超と33業種中トップとなっている。

■良品計画 <7453>  3,958円   +39 円 (+1.0%)  11:30現在
 良品計画<7453>が連日で昨年来高値を更新した。前週末24日の取引終了後、日本経済新聞電子版が「生活雑貨店『無印良品』を運営する良品計画は500円以下の商品が主体の低価格小型店を中国に初めて出店する」と報じており、材料視されたようだ。日本国内で「無印良品500」の店名で展開している小型店について、今夏をめどに中国に出店し、中間層を開拓するとしている。

■大阪有機化学工業 <4187>  2,803円   +23 円 (+0.8%)  11:30現在
 大阪有機化学工業<4187>は3日ぶり反発。前週末24日取引終了後、82万株(発行済み株数の3.66%)を上限に27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。買い付け価格は24日終値の2780円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、大有機は27日に買い付けを実施し、80万株を取得した。

■アドバンテスト <6857>  9,226円   -824 円 (-8.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 アドバンテスト<6857>が8%を超える急落、ディスコ<6146>も3日続落と下値模索の動きを強めている。トランプ米大統領が米国での巨額AIインフラ投資を発表し、日本からはソフトバンクグループ<9984>がそのプロジェクトの主導的なポジションを担うことが注目されているほか、生成AI用半導体に照準を合わせるアドテストやディスコには追い風環境が見込まれている。しかし、一方で中国のAI新興企業のDeepSeekが開発した高性能オープンソース型モデルのコストパフォーマンスの高さが話題となっており、米エヌビディアのGPUの需要減退につながるとの見方も浮上している。当面はAI用半導体関連で買われた銘柄群に逆風が意識されやすく、きょうは米株価指数先物(ナスダック100先物)の値動きなどを横にらみに神経質な地合いが想定される。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,897円   -663 円 (-6.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。前週はトランプ関連の象徴株としての位置づけで22日と23日に急騰したが、週末に上昇一服。きょうも買いの勢いがやや衰えるなか、目先筋の利益確定売りが上値を押さえている。日本経済新聞が、ソフトバンクGがトランプ米大統領と合意したAI開発向けインフラの整備事業に3兆円を拠出する方針と報じている。世界の大手投資ファンドと連携して資金調達の交渉に入ると伝わっており、巨額プロジェクトの始動で、同社の存在感が一段と浮き彫りとなっている。しかし、投資負担に対する警戒感も一部にあり、足もとで強弱観が対立している。

■ギグワークス <2375>  441円   +58 円 (+15.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 ギグワークス<2375>が前週末に続き連続ストップ高に買われる人気となった。直近4営業日続伸し、上昇率で93%という異色の株価パフォーマンスとなっている。急成長を続ける生成AI市場を重視し、ビジネス分野への生成AI導入に傾注するほか、暗号資産分野での積極展開で思惑を内包している。クシム<2345>の子会社と共同開発する「SNPIT」の独自トークンが昨年12月4日から国内暗号資産取引所で取引を開始しており、トランプ関連の側面でも注目度が高い。急騰力の高さも特徴で、一昨年10月には1149円まで一気に買われた経緯がある。

●ストップ高銘柄
 ナイル <5618>  358円   +80 円 (+28.8%) ストップ高   11:30現在
 ELEMENTS <5246>  751円   +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 ReYuu Japan <9425>  669円   +100 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 タスキホールディングス <166A>  664円   -150 円 (-18.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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