富田隆弥の【CHART CLUB】 「往来下限で反転、節分高を指向へ」

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コラム

「往来下限で反転、節分高を指向へ」

◆年初から厳しく下げた日経平均株価は、17日に3万8055円の安値をつけて昨年来の往来相場(3万8000円~4万円)の下限に迫った。だが、そこで日足チャートは下ヒゲ伸ばして「たぐり線」を描き、週明け20日の陽線で「明けの明星」を示現。23日時点で4日続伸し、4万0036円の高値をつけている。

◆年初は関税強化や対中規制強化など「トランプリスク」に不安を募らせたが、20日の米国大統領就任式を通過していったんネガティブな材料は出尽くした形だ。米国でNYダウ、ナスダックが大きく切り返し、景気低迷下の欧州でもドイツDAXや英国FT指数が大きく上昇して史上最高値を更新している。ここからは買い戻しとともに、トランプ新大統領が進める規制緩和などのメリット面にも目は向きやすくなる。

◆日本株も往来相場上限の4万円突破へ期待が膨らむ。週足チャートは52週移動平均線(23日時点3万8673円)をサポートラインとする上昇基調を継続。懸念された「裁定買い残」(17日時点1兆7824億円)の解消売りも20日近辺でいったんピークアウトした。日足の順位相関指数(RCI)は21日前後に底打ち反転、次の高値圏入りは1月末から2月上旬が想定される。つまり、日本株はアノマリー(経験則)通りに「1月中旬安値→節分天井」を目指すと思われる。

◆日経平均株価が昨年12月27日につけた高値4万0398円を上抜くと、次に目指すのは7月につけた史上最高値4万2426円となる。24日の日銀金融政策決定会合の結果発表、29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表、国内企業の第3四半期決算など、市場が注目するポイントで日本株はスピード調整を挟む可能性はあるが、2月相場は押し目買い基調で推移すると見ている。

(1月23日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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