前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■フジHD <4676>  1,817円 (-154.5円、-7.8%)

 東証プライムの下落率トップ。フジ・メディア・ホールディングス <4676> [東証P]が5日ぶり急反落。フジテレビの社員がタレントの中居正広氏と女性のトラブルに関与していたなどと一部で報じられ、同社へのテレビCMを差し止める動きが広がっている。こうしたなか、23日に中居氏が芸能界からの引退を表明した。フジHDの株価は23日、寄り付きで2000円をつけた後に利益確定目的とみられる売りが優勢となり、下げに転じていたが、中居氏の引退表明が伝わると一段安となり、午後に入り一時1766円まで値を下げた。

■電通グループ <4324>  3,540円 (-64円、-1.8%)

 電通グループ <4324> [東証P]が4日続落。タレントの中居正広氏と女性との間のトラブルを受け、フジテレビでのCMを差し止める動きが広がり、その影響はフジ系列の地方局にも及びつつある。企業のテレビCM出稿を控える流れが続けば、広告代理店大手の電通グループの業績に悪影響をもたらすとの懸念から、売りが継続したようだ。中居氏は23日、タレント活動の引退を表明した。同日にはフジ・メディア・ホールディングス <4676> [東証P]の臨時取締役会が開かれる予定となっている。23日は博報堂DYホールディングス <2433> [東証P]の株価も軟調に推移した。

■フェローテク <6890>  2,696円 (-37円、-1.4%)

 フェローテックホールディングス <6890> [東証S]が5日ぶり反落。22日取引終了後、半導体製造用部材(石英坩堝、シリコンパーツ)を製造する中国子会社の深セン証券取引所への上場申請を取り下げると発表した。中国子会社の業績回復を果たし、適切な時期に株式上場申請の再開を含め、企業価値向上につながる最適な資本政策を多面的に検討していくという。これがネガティブ視されたようだ。

■ワークマン <7564>  4,235円 (-55円、-1.3%)

 ワークマン <7564> [東証S]が3日続落。ニトリホールディングス <9843> [東証P]など円高メリット関連株が軟調に推移した。日銀の金融政策決定会合の結果発表を24日に控えている。追加利上げの決定を市場はすでに織り込んでおり、発表後の植田和男総裁の記者会見と、為替市場の反応が注目ポイントとなっている。こうしたなか、足もとでドル円相場は1ドル=156円台半ばと円安基調を強めている。日銀が利上げ後にハト派的な姿勢を打ち出すリスクや、次回以降の決定会合で利上げに踏み込みにくくなるシナリオが指摘されている。円の先高観が薄れつつあるなかにあって、輸入コスト負担が収益を圧迫するとの懸念から、円高メリット株の買い持ち高を圧縮する目的の売りが続いたようだ。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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