話題株ピックアップ【夕刊】(3):STG、ギグワークス、塩水糖
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■STG <5858> 3,095円 +504 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値 STG<5858>が急騰。自動車向けやカメラなど精密機器向けを中心にマグネシウム・アルミ部品鋳造を手掛けている。売上高の7割以上を海外で占める外需型企業だが、海外子会社の受注が好調で収益は会社側の想定を上回り好調に推移している。22日取引終了後、同社は25年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の3億7800万円から4億7000万円(前期比58%増)に増額したほか、年間配当も従来計画の30円に5円上乗せし35円(前期実績は25円)とすることも併せて発表しており、これをポジティブ材料視する買いを呼び込んだ。 ■ギグワークス <2375> 303円 +45 円 (+17.4%) 本日終値 ギグワークス<2375>が続急騰。加速度的に株価を切り上げ、一時27%を超える上昇で328円まで駆け上がる場面があった。株価が低位に位置することで、値ごろ感も手伝って個人投資家などの短期筋の攻勢を誘発している。同社はIT技術者の派遣やシステム開発などを手掛けるが、世界的に生成AI市場が急成長をみせるなか、生成AIを活用したビジネス分野に踏み込んでいる。また、仮想通貨関連の一角としても存在感を示す。トランプ米大統領がビットコインなど仮想通貨を政策的に後押しする姿勢を明確に打ち出すなか、ビットコイン価格は昨年1年間で2倍以上となり、10万ドル大台に乗せ話題となった。米国株市場では仮想通貨関連株への物色意欲が旺盛で、東京市場にもその流れが波及している。ギグワークスはクシム<2345>の子会社と共同開発する「SNPIT」の独自トークンが昨年12月初旬から国内暗号資産取引所で取引開始となっており、25年10月期に収益への計上が期待されている。 ■塩水港精糖 <2112> 366円 +50 円 (+15.8%) 本日終値 塩水港精糖<2112>は急騰。22日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を308億円から323億円(前期比2.4%増)へ、営業利益を17億円から29億円(同94.0%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想も増額しており、これらを好感した買いが膨らんだ。主力の砂糖事業でインバウンドや観光需要の回復、夏場の猛暑を追い風に飲料ユーザー向けが好調だった影響を織り込んだ。オリゴ糖事業の販売好調も寄与する見通し。配当予想は5円から10円(前期9円)に引き上げた。 ■ティムス <4891> 233円 +22 円 (+10.4%) 本日終値 ティムス<4891>が4日続伸。22日の取引終了後、2月4日から7日に米カリフォルニア州で開催される「International Stroke Conference2025(国際脳卒中学会議)」において、CORXEL Pharmaceuticalsの心血管疾患分野のチーフ・メディカル・オフィサーEdmond Chen医師により、「TMS-007(JX10)」に関するプレゼンテーションが行われると発表。これが材料視されたようだ。TMS-007は、急性期脳梗塞治療薬として前期第2相臨床試験において有効性と安全性が示された同社のリードパイプライン。 ■巴川コーポレーション <3878> 764円 +60 円 (+8.5%) 本日終値 巴川コーポレーション<3878>が急動意、底値圏を一気に上放れる展開をみせている。トランプ米大統領が米国での巨額のAI開発投資計画を打ち出したことを受け、前日からフジクラ<5803>や古河電気工業<5801>など光ファイバー関連が急速人気化する動きとなった。この流れを受け光関連部品などデータセンター向けで需要獲得が見込める製品を手掛けるメーカーにスポットが当たっている。巴川コーポは電子材料分野が収益の柱を担い、かつての製紙メーカーからは完全に脱却しているが、半導体実装用テープなどのほか、光学フィルムや光デバイス関連製品の製造も行う。光デバイスでは光ファイバーをコンパクトにまとめる配線部品や超柔軟性光ファイバーテープ心線「オプタクセス」などを手掛けており、データセンター関連の一角として頭角を現している。PER8倍未満でPBRは会社解散価値の半値水準である0.5倍と割安感が際立っており、3ケタ台の株価は大幅な水準訂正を期待した買いを呼び込む背景となった。 ■東洋精糖 <2107> 1,584円 +90 円 (+6.0%) 本日終値 東洋精糖<2107>が大幅続伸。塩水港精糖<2112>が22日、25年3月期業績予想及び配当予想を上方修正したことを受けて、塩水糖と共同生産を行う同社にも買いが向かったようだ。両社は1983年に共同生産会社太平洋製糖を設立。84年1月から精製糖の共同生産を開始した。また、2001年に太平洋製糖に資本参加し共同生産に加わったフジ日本<2114>も3日続伸している。 ■ファーストA <5588> 1,720円 +70 円 (+4.2%) 本日終値 ファーストアカウンティング<5588>が続伸。きょう午前10時にクラウドストレージサービスを展開する米ボックスの日本法人ボックスジャパンとのソリューション連携による新サービスを発表しており、これが材料視されたようだ。今回Boxエコソリューション集に掲載されることになった「電帳法対応ソリューション」は、同社の経理特化型AIソリューション「Robota」とコンテンツクラウド「Box」が連携したサービス。電子帳簿保存法に必要な項目を自動的に読み取り、将来的に利活用しやすいBoxのメタデータとして登録できるツールとなっており、経理業務の自動化を実現するという。 ■レナサイエンス <4889> 890円 +36 円 (+4.2%) 一時ストップ高 本日終値 レナサイエンス<4889>は上値指向継続。22日取引終了後、米ノースウエスタン大学Potocsnak Longevity Institute(長寿研究所)の日本の研究室を、東北大学内のオープンイノベーション拠点である東北大学レナサイエンスオープンイノベーションラボ(TREx)内に設立すると発表した。ヒトの生物学的年齢の測定や臓器の老化指標解析、老化バイオマーカー探索などに取り組むという。これが材料視された。 ■パス <3840> 103円 +4 円 (+4.0%) 本日終値 パス<3840>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろ、新たに設立した100%子会社RIDOSが、インフルエンサーやVチューバーのマネジメント事務所の運営を開始したと発表しており、好材料視された。なお、同件による25年3月期業績への影響は精査中としている。 ■シンカ <149A> 785円 +29 円 (+3.8%) 本日終値 シンカ<149A>が5日ぶりに急反発した。同社は22日の取引終了後、自動車リース事業などを展開するジョイカルジャパン(東京都千代田区)と業務提携し、コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」のOEM提供を開始すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。提携を通じ、シンカは「カイクラ」について自動車業界での拡販体制を確立し、市場認知度を高めていく。ジョイカルジャパンはOEM提供を通じ、顧客満足度の向上と業務効率化を図る。 ●ストップ高銘柄 ReYuu Japan <9425> 489円 +80 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値 インスペック <6656> 787円 +100 円 (+14.6%) ストップ高 本日終値 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース