話題株ピックアップ【夕刊】(3):パレモ・HD、オンコリス、北川精機

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材料

■パレモ・HD <2778>  160円   +35 円 (+28.0%)  本日終値
 パレモ・ホールディングス<2778>が急騰。21日の取引終了後、25年2月期末時点の株主から株主優待制度を再開すると発表したことが好感された。毎年2月20日時点で3単元(300株)以上を1年以上継続保有する株主を対象に保有株数に応じて同社店舗で利用できる優待券を2000円~1万円分贈呈する。なお、25年2月20日時点の株主のみ継続保有期間に関わらず、保有株数に応じて1500円~8000円分の優待券を贈呈する。同社は23年2月20日時点の株主から株主優待制度を休止していたが、創業40周年の節目を迎えるにあたり、内容を変更して再開することにしたという。

■オンコリス <4588>  608円   +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高。米臨床腫瘍学会(ASCO)による消化器がんシンポジウムのポスターセッションにおいて、同社の「テロメライシン(OBP-301)」の研究結果に関する発表が行われることが明らかとなり、これを材料視した買いが入ったようだ。米国のメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターのジェフリー・クー氏による発表で、テロメライシンを用いた治験において予備的なcCR率は良好となったとの結論を示している。

■北川精機 <6327>  646円   +100 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 北川精機<6327>がストップ高。21日の取引終了後、集計中の12月中間期連結業績について、売上高が従来予想の22億円から29億1000万円(前年同期比12.3%減)へ、営業利益が1億1000万円から4億2000万円(同6.9%減)へ、純利益が6000万円から2億8000万円(同25.1%減)へ上振れて着地したようだと発表した。納期の前倒し案件が複数あったことに加えて、為替影響が売上高・利益を押し上げた。

■Mipox <5381>  825円   +76 円 (+10.2%)  本日終値
 Mipox<5381>が大幅高で800円台に乗せてきた。昨年9月につけた788円を払拭し昨年来高値を更新している。同社株が800円台に乗せるのは22年12月以来約2年1カ月ぶりとなる。表面加工処理に使う液体研磨剤で高い商品競争力を誇り、パワー半導体向けエッジ研磨や表面研磨分野で実績が豊富。また、データセンター増設に絡むハイテク関連製品分野で商機を捉え、収益に反映させている。前日にトランプ米大統領が少なくとも約78兆円規模に及ぶAIインフラへの巨額投資計画を発表しており、ソフトバンクグループ<9984>と米オープンAI、米オラクルなど3社が共同出資で新会社「スターゲート」を設立し、孫氏が会長に就任することが発表された。生成AI市場拡大で必須のインフラとなっているデータセンター投資が活発化するとの思惑が高まっており、フジクラ<5803>など電線株に投資資金の攻勢が顕著となった。関連銘柄としてMipoxにもその恩恵が波及するとの見方が広がった。株式需給面ではゴールドマンなど外資系証券手口で貸株市場を経由した空売りが高水準に積み上がっており、その買い戻しが株価の上げ足を加速させる格好となっている。

■セキュア <4264>  1,799円   +100 円 (+5.9%)  本日終値
 セキュア<4264>は反発。21日取引終了後、クラウド型の監視・録画サービス「SECURE VS Cloud」を同日から販売開始したと発表した。闇バイト強盗対策としてAI検知機能を搭載し、一般家庭でも導入しやすい費用に設定したとしている。店舗やオフィス、倉庫などビジネスシーンでの活用も想定しているという。

■ラストワンマイル <9252>  2,911円   +136 円 (+4.9%)  本日終値
 ラストワンマイル<9252>が大幅続伸。21日の取引終了後に発表した24年12月度の月次主要KPI(重要業績評価指標)で電気、宅配水、インターネット、その他を合わせたストック売り上げが前年同月比28.7%増の5億5100万円となり、増収基調が継続していることが好感された。

■fonfun <2323>  1,060円   +46 円 (+4.5%)  本日終値
 fonfun<2323>が大幅高で5連騰。21日の取引終了後に配当政策の変更に関する開示を行った。同社は2002年9月の上場以来、配当を実施してこなかったが、変更理由のなかで、業績が予想通りに進捗した場合、配当原資の確保ができる見通しとなっているとしたうえで、「記念配当の実施を検討」していると明らかにした。初配実施を期待した買いが株価を押し上げたようだ。今回発表した変更後の配当政策において、同社は再成長過程にあることを踏まえ、内部留保を確保しつつ、事業規模の拡大や収益力の強化に向けた投資を優先的に行うことが、企業価値の最大化と株主への利益還元につながるとの姿勢を示した。

■AVILEN <5591>  1,027円   +41 円 (+4.2%)  本日終値
 AVILEN<5591>はしっかり。この日午前、手作業を軽減する高精度な帳票処理AIエージェントを開発し、提供を開始したと発表した。紙やFAX、PDFデータなどの帳票に記載されている内容を高精度に読み取り、読み取った情報を基幹システムに登録する処理までを完全自動化することができるという。

■リプロセル <4978>  107円   +4 円 (+3.9%)  本日終値
 リプロセル<4978>が堅調な動き。21日の取引終了後、同社の郵送検査キット「ウェルミル」についてミナカラ(東京都渋谷区)と基本売買契約書を締結し、オンラインヘルスケアサービスの連携に関する業務提携を行うと発表しており、好材料視された。ミナカラは、オンラインとオフラインの両方でヘルスケアと薬局サービスを提供するNTTドコモ(東京都千代田区)の子会社。今回の提携により、ミナカラが運営する薬のECサイト「ミナカラストア」で、「ウェルミル」を「ミナカラ オンライン検査」として販売し、ミナカラがクリニックと連携して提供するオンライン診療サービスを通じて、検査結果に関する相談や診療を含むアフターケアをスムーズに提供することが可能になるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■JTP <2488>  1,172円   +37 円 (+3.3%)  本日終値
 JTP<2488>が3日ぶりに反発。午後3時ごろ、オープンソースの大規模言語モデル(LLM)アプリ開発プラットフォーム「Dify」の構築支援を行う「Third AI Dify構築支援ソリューション」をリリースしたと発表しており、好材料視された。同ソリューションでは、顧客が安全にDifyを使用するための環境を構築するだけではなく、導入後の活用においても要望に応じたサポートを提供するのが特徴。Difyの特徴を最大限に生かし、自社データや社内システムと連携した利便性の高い独自のAIエージェントを安心して作成・活用することが可能になるとしている。

●ストップ高銘柄
 レナサイエンス <4889>  854円   +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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