話題株ピックアップ【昼刊】:古河電、ディスコ、SBG

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■古河電気工業 <5801>  7,896円   +863 円 (+12.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 古河電気工業<5801>、フジクラ<5803>が高い。トランプ米大統領が21日、民間企業による米国内のAIインフラ整備に向けた巨額投資プロジェクト「スターゲート」を発表した。これが刺激材料となり、きょうの株式市場ではAI関連株を物色する動きが活発化。AI開発に欠かせないデータセンター向けの需要増が期待される電線株にも買いが波及し、古河電やフジクラのほか、住友電気工業<5802>、SWCC<5805>が上昇している。

■ディスコ <6146>  51,360円   +4,760 円 (+10.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ディスコ<6146>が続伸、前日にプライム市場で断トツの売買代金をこなし2500円超の大幅高をみせたが、きょうも上値指向が強い。前日の米国株市場でエヌビディアなどをはじめ半導体セクターに買いが集まっており、その流れが東京市場の同関連株にも波及している。米株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日続伸し今年に入ってからの高値を更新している。そのなか、ディスコは4~12月期の決算発表をあす23日に控えマーケットの注目度が高いが、発表に先立って日本経済新聞が営業5割増益見込みと業績の好調ぶりを報じており、目先の株価に浮揚力を与えている。きょうは、アドバンテスト<6857>なども大きく買いが先行している。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,095円   +847 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 ソフトバンクグループ<9984>が急動意、9200円近辺で収れんする5日・25日移動平均線からの上放れを鮮明としている。前日にトランプ米大統領が、民間企業による米国のAIインフラへの巨額投資を発表しており、米国株市場ではAI関連株に買いが向かった。この巨額投資に関しては、ソフトバンクGの孫正義会長兼社長や米オープンAIのサム・アルトマンCEOらが同日ホワイトハウスに足を運び投資計画を表明した。ソフトバンクGとオープンAI、米オラクルの3社は「スターゲート」と称されるAI開発事業を共同出資で始める見通しにあり、トランプ大統領によると少なくとも日本円にして約78兆円を同事業に投じる計画と報じられた。これが足もとでソフトバンクGの株価を強く刺激する格好となっている。

■フジHD <4676>  1,971.5円   +148.5 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が続騰している。タレントの中居正広氏と女性との間のトラブルを受け、国内企業からフジテレビジョンでのCMを差し止める動きが広がるなか、同社は23日に臨時取締役会を開く予定だと21日に明らかにした。文化放送社長など社外取締役が開催を要求したと伝わっている。更に、22日朝にはフジHDの株主である米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、2度目の書簡を送付したと報じられている。17日開催の記者会見について、テレビ取材が許可されなかったことなど運営のあり方を批判し、社長会見を再度開催するように求めたという。一連の報道に反応する形で、短期資金がフジHD株に流入したとみられている。

■ANYCOLOR <5032>  3,035円   +151 円 (+5.2%)  11:30現在
 ANYCOLOR<5032>が大幅高で3連騰、フシ目の3000円大台を回復した。3000円台乗せは昨年3月中旬以来で約10カ月ぶりとなる。VTuberグループの「にじさんじ」を運営し、業績は時流を捉え高成長トレンドを走っている。市場では「グッズ販売も好調なほか拡大規模が約3倍となった新スタジオ効果などが注目されている。にじさんじ史上初となる武道館ライブを5月に開催することも決まったもようで、株価の上昇余地が大きい」(中堅証券ストラテジスト)という。また、「21日付で野村証券が『Buy』で新規カバレッジしており目標株価を3800円に設定していることも目先物色人気を増幅しているもよう」(同)としている。

■ブロンコビリー <3091>  3,590円   +120 円 (+3.5%)  11:30現在
 ブロンコビリー<3091>は大幅高。21日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を前期比10.8%増の295億円、営業利益を同18.5%増の30億円と発表。連結決算に移行した23年12月期以降、売上高、営業利益とも3期連続で増加する見通しとなり、これを好感した買いが集まっている。配当予想も前期比2円増の26円とした。同時に発表した24年12月期決算は売上高が前の期比13.9%増の266億1700万円、営業利益が同53.9%増の25億3100万円だった。既存店の強化や新規出店に取り組んだほか、高付加価値商品の提供など各種施策を進めたことが奏功した。

■オークワ <8217>  793円   +19 円 (+2.5%)  11:30現在
 オークワ<8217>がしっかり。同社は21日の取引終了後、自己株式330万株(発行済み株式総数の7.29%に相当)を2月14日に消却すると発表した。再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めから買いが入ったようだ。消却後の発行済み株式総数は4193万7297株となる。

■伊藤園 <2593>  3,390円   +52 円 (+1.6%)  11:30現在
 伊藤園<2593>が続伸、マドを開けて買われ75日移動平均にキャッチアップする動きで目先底入れ反騰色を示している。22日取引終了後、同社が展開する緑茶飲料ブランド「お~いお茶」がMLB(メジャーリーグ・ベースボール)及びドジャースとパートナーシップ契約を締結したことを発表しており、これがポジティブ材料視された。大谷翔平選手が所属するドジャースとのパートナー契約に伴い広告効果を期待する買いを引き寄せている。業績も好調で25年4月期営業利益は前期比6%増の265億円予想と連続過去最高更新が見込まれているだけに、押し目買いニーズを喚起する格好となっている。

■ノリタケ <5331>  3,785円   +50 円 (+1.3%)  11:30現在
 ノリタケ<5331>が4日続伸している。21日の取引終了後、自社株65万1300株(発行済み株数の2.19%)を3月10日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2903万4398株となる。

■ダイト <4577>  2,062円   +11 円 (+0.5%)  11:30現在
 ダイト<4577>は反発している。21日の取引終了後、中国国家薬品監督管理局(NMPA)から疼痛治療剤「普瑞巴林膠?(プレガバリンカプセル)」の承認を取得したと発表しており、好材料視されている。今回の承認取得は、同社グループが中国で取得した初の製剤承認であると同時に、同社の調べでは日本のCDMO(医薬品開発製造受託機関)が中国市場向けのジェネリック製剤の承認を取得し、中国国内の自社工場で製造・販売する初の事例になるとしている。なお、25年5月期業績への影響は軽微としている。

■AOKIHD <8214>  1,280円   -3 円 (-0.2%)  11:30現在
 AOKIホールディングス<8214>が冴えない。同社は21日、連結子会社の快活フロンティアのサーバーにおいて外部からの不正アクセスがあり、顧客の個人情報の一部が外部へ漏えいした可能性があることが判明したと発表。事業展開への影響を懸念した売りが出たようだ。対象個人情報データの総件数は現在調査中。「快活CLUB」会員の氏名や性別、住所、電話番号などが漏えいした可能性があるという。クレジットカード情報や運転免許証など身分証明書情報、メールアドレスは、情報漏えいの可能性のある個人情報には含まれていないとしている。

■パレモ・HD <2778>  166円   +41 円 (+32.8%)  11:30現在
 パレモ・ホールディングス<2778>が急騰している。21日の取引終了後、25年2月期末時点の株主から株主優待制度を再開すると発表したことが好感されている。毎年2月20日時点で3単元(300株)以上を1年以上継続保有する株主を対象に保有株数に応じて同社店舗で利用できる優待券を2000円~1万円分贈呈する。なお、25年2月20日時点の株主のみ継続保有期間に関わらず、保有株数に応じて1500円~8000円分の優待券を贈呈する。同社は23年2月20日時点の株主から株主優待制度を休止していたが、創業40周年の節目を迎えるにあたり、内容を変更して再開することにしたという。

■オンコリス <4588>  608円   +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の608円に買われた。米臨床腫瘍学会(ASCO)による消化器がんシンポジウムのポスターセッションにおいて、同社の「テロメライシン(OBP-301)」の研究結果に関する発表が行われることが明らかとなり、これを材料視した買いが入ったようだ。米国のメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターのジェフリー・クー氏による発表で、テロメライシンを用いた治験において予備的なcCR率は良好となったとの結論を示している。

■北川精機 <6327>  646円   +100 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 北川精機<6327>に朝方から買いが殺到し、ストップ高の646円水準でカイ気配となっている。21日の取引終了後、集計中の12月中間期連結業績について、売上高が従来予想の22億円から29億1000万円(前年同期比12.3%減)へ、営業利益が1億1000万円から4億2000万円(同6.9%減)へ、純利益が6000万円から2億8000万円(同25.1%減)へ上振れて着地したようだと発表した。納期の前倒し案件が複数あったことに加えて、為替影響が売上高・利益を押し上げた。

■セキュア <4264>  1,785円   +86 円 (+5.1%)  11:30現在
 セキュア<4264>は反発。21日取引終了後、クラウド型の監視・録画サービス「SECURE VS Cloud」を同日から販売開始したと発表した。闇バイト強盗対策としてAI検知機能を搭載し、一般家庭でも導入しやすい費用に設定したとしている。店舗やオフィス、倉庫などビジネスシーンでの活用も想定しているという。

●ストップ高銘柄
 レナサイエンス <4889>  854円   +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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