株価指数先物【寄り前】 25日線突破で3万9500円が射程に入る

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先物

大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 39270 +310 (+0.79%)
TOPIX先物 2733.5 +23.0 (+0.84%)
シカゴ日経平均先物 39275 +315
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。トランプ米大統領は就任初日にメキシコとカナダからの輸入品に関税を課す考えを示したが、世界一率の関税発動に踏み込まなかったほか、中国に対する即時引き上げも見送ったことが買い安心感につながった。また、トランプ氏がソフトバンクグループ<9984>[東証P]、オープンAI、オラクルの3社が主導する米国のAIインフラに巨額投資する方針を発表する見通しだと報じられた。これを受けて、エヌビディアなど半導体株の上げが目立った。

 NYダウ構成銘柄ではエヌビディアのほか、決算が市場予想を上回った3Mが上昇。アマゾン・ドット・コム、シスコシステムズ、ナイキ、キャタピラー、ウォルマートが買われた。半面、アナリストが投資判断を引き下げたアップルが売られたほか、マイクロソフト、IBM、メルク、シェブロンは下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比315円高の3万9275円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比60円高の3万9020円で始まり、3万9140円まで買われた。買い一巡後は軟化し、米国市場の取引開始後に一時3万8960円と日中比変わらずの水準まで軟化する場面もみられた。ただし、終盤にかけてロング優勢の流れが強まり、3万9270円まで買われ、ナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで75日移動平均線(3万8980円)を上回って始まり、25日線(3万9270円)を捉えてきた。軟化する場面では75日線が支持線として意識される形で切り返しており、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。

 買い一巡後は25日線水準で強弱感が対立しやすいとみられるが、ボリンジャーバンドの-1σと中心値(25日)でのレンジに移行するなか、レンジ上限を突破する動きをみせてくるようだと、カバーの動きが一段と強まりやすい。25日線が支持線として意識されてくると、節目の3万9500円や+1σ(3万9750円)辺りが射程に入ってくる。

 また、トランプ氏が米国のAIインフラに巨額投資する方針との報道を受け、ソフトバンクグループはADR(米預託証券)で3%近く上昇しており、日経平均型を牽引する形になりそうだ。アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]の上昇も期待されるため、ロング対応に向かわせよう。

 まずはオプション権利行使価格の3万9250円を中心とした上下の権利行使価格3万9000円から3万9500円のレンジを想定。25日線水準を上回っての推移が続くようだと、3万9250円から3万9750円のレンジに移行する展開が期待される。

 21日の米VIX指数は15.06(20日は15.81)に低下した。16.29と上昇して始まったが、同水準に位置する200日線が抵抗線として意識された。一時14.93と15.00を下回る場面もみられており、リスク選好に傾きそうだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。一時14.32倍に低下する場面もみられたが、その後は75日線(14.36倍)水準での推移となった。ソフトバンクグループなど指数インパクトの大きい値がさ株の上昇が見込まれるなか、NTロングでのスプレッド狙いの動きが入りやすいだろう。

株探ニュース

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