米外為市場サマリー:トランプ関税の初日見送りなどから一時155円20銭台に軟化

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為替

 21日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=155円52銭前後と前日に比べて10銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円14銭前後と同5銭程度のユーロ高・円安だった。

 20日に米大統領に就任したトランプ氏は選挙戦で掲げていた全面的な関税の発動を初日は見送り、実施への準備を進める措置にとどめた。同日の記者会見でカナダとメキシコに対して2月1日から25%の関税をかける可能性に言及したものの、世界一律の関税引き上げなどの具体策には踏み込まなかったことから関税で米国のインフレ圧力が高まるとの観測がひとまず後退。米長期金利が低下するなか日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いが優勢となった。NYダウをはじめ米主要株価指数の上昇がドルの下支えとなったが、一部で「日銀が23~24日に開く金融政策決定会合で、政策金利の追加引き上げを決める方向であることが分かった」と報じられたことが重荷となり、ドル円相場は155円20銭台まで軟化する場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0428ドル前後と前日に比べて0.0010ドル強のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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