話題株ピックアップ【夕刊】(3):マツダ、住信SBI銀、東京ボード
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■マツダ <7261> 1,004円 -20.5 円 (-2.0%) 本日終値 マツダ<7261>が朝高後に下げ転換。トランプ米大統領が20日の就任初日に署名する大統領令において、関税の導入は盛り込まず、初日の発動が回避される見通しだと海外メディアが報じた。これが自動車株の支援材料となったが、その後トランプ米大統領が、2月からメキシコとカナダの輸入品目に対し25%の関税を発動することを検討していると伝わった。外国為替市場では一気に1ドル=156円台前半までドル高・円安方向に振れたものの、自動車株に対しては関税強化の動きを嫌気した売り圧力が強まった。 ■住信SBIネット銀行 <7163> 3,935円 -55 円 (-1.4%) 本日終値 住信SBIネット銀行<7163>が下げに転じた。同社のホームページによると、システム障害の発生により一部のサービスが利用できない状況にあるという。事業への悪影響を懸念した売りが出たようだ。 ■東京ボード工業 <7815> 650円 +100 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値 東京ボード工業<7815>がストップ高の650円に買われた。この日、佐倉工場で生産するパーティクルボードが、サステナブル経営推進機構(SuMPO)が運営管理するSuMPO環境ラベル(SuMPO EPD)の検証に合格したと発表しており、好材料視された。SuMPO環境ラベルプログラムは、製品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでの製品ライフサイクル全体における環境に及ぼす影響を定量的に「見える化」することを目的とした取り組み。今回の検証合格により、SuMPOのホームページで同製品が紹介されることになる。 ■リベルタ <4935> 1,862円 +251 円 (+15.6%) 一時ストップ高 本日終値 リベルタ<4935>は急反発。東京証券取引所が20日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を21日売買分から解除すると発表。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。 ■クシム <2345> 571円 +74 円 (+14.9%) 一時ストップ高 本日終値 クシム<2345>が大幅高で6日続伸。20日の取引終了後、子会社チューリンガムが、LINEヤフー<4689>グループのLINE NEXTが提供するミニDapp(分散型アプリケーション)の導入支援を行うエージェンシー契約を締結したと発表しており、好材料視された。ミニDapp及びDappポータルサービス「Dapp Portal」は、LINE NEXTが提供するLINEメッセンジャーを基盤としたサービス。今回締結した契約により、チューリンガムはミニDapp導入先企業に対し、数多くの実績と知見に基づいたトークノミクス(トークンを用いた経済システムの設計、管理、運営)とUX設計、Dapp内ブロックチェーンの企画・開発を提供するとしている。 ■栄電子 <7567> 463円 +55 円 (+13.5%) 本日終値 栄電子<7567>は商いを伴い急伸。午後2時30分ごろ、株主優待制度を導入すると発表した。毎年3月末に100株以上を保有する株主に一律でQUOカード1000円分を贈呈する。これが好感された。あわせて、28年3月期を最終年度とする中期経営計画基本方針を発表。最終年度に売上高150億円(24年3月期実績83億6600万円)、ROIC(投下資本利益率)・ROE(自己資本利益率)8%以上、PBR1倍以上とする目標を掲げた。 ■鈴茂器工 <6405> 1,996円 +167 円 (+9.1%) 本日終値 鈴茂器工<6405>が大幅反発。この日、2月4~7日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第53回国際ホテル・レストラン・ショー」に出展すると発表しており、好材料視された。訪日観光客の増加と人手不足の深刻化を背景にホテル・旅館・給食業界でもご飯盛付けロボット「Fuwarica」や寿司ロボットなどの導入が急速に進んでおり、同社では、24年にこれらの業態における導入実績がコロナ禍前の19年と比較して約4倍に伸長。今後も需要の増加が見込まれることから、出展により新たなビジネスチャンスが期待されている。 ■ザインエレクトロニクス <6769> 948円 +70 円 (+8.0%) 本日終値 ザインエレクトロニクス<6769>は大幅続伸。20日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を1億1100万円から3億3900万円(前の期6900万円の赤字)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まっている。コスト削減を進めたことや、円安進行に伴う為替差益の計上などが寄与。売上高は第4四半期に概ね想定通りの進捗になったとした上で、46億6800万円から46億1400万円(前の期比8.1%減)へ小幅に見直した。なお、配当予想に変更はない。 ■トライアイズ <4840> 317円 +20 円 (+6.7%) 本日終値 トライアイズ<4840>が反発。20日の取引終了後、集計中の24年12月期連結業績について、売上高が9億4200万円から9億6100万円(前の期比51.1%増)へ、営業損益が6000万円の赤字から収支均衡(前の期800万円の赤字)へ、最終利益が1億2800万円から1億8600万円(前の期比82.4%増)へ上方修正したことが好感された。投資事業で新規に収益性の高い不動産の販売による売上高を計上することに加えて、建設コンサルタント事業の原価率が予測よりも改善したことが要因としている。 ■ぐるなび <2440> 278円 +14 円 (+5.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 ぐるなび<2440>が続伸。同社はきょう、子会社のぐるなび上海社と日本フードビジネス国際化協会(JIFA)が業務提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この提携に基づき、ぐるなび上海社内にJIFA中国デスクを設置。これにより、JIFA会員企業は施設の無償提供や現地サポートなどを受けられるほか、ぐるなび上海社は外食企業の日本進出を支援するとしている。 ●ストップ高銘柄 テクニスコ <2962> 426円 +80 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値 ReYuu Japan <9425> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値 レナサイエンス <4889> 704円 +100 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 メタプラネット <3350> 4,235円 -700 円 (-14.2%) ストップ安 本日終値 など、1銘柄 株探ニュース