話題株ピックアップ【夕刊】(1):アストロHD、シンフォニア、三菱ケミG
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■極東証券 <8706> 1,598円 +145 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 極東証券<8706>が急騰。午前11時30分ごろに発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結業績速報で、最終利益が42億8900万円(前年同期比57.2%増)としたことが好感された。受入手数料及びトレーディング損益が増加したことに加えて、投資有価証券の売却が利益を押し上げたようだ。 ■アストロHD <186A> 635円 +32 円 (+5.3%) 本日終値 アストロスケールホールディングス<186A>が急伸。同社は21日、英国の連結子会社が欧州宇宙機関(ESA)との間で、「CAT-IOD フェーズ A」の主契約者として契約を獲得したと発表し、材料視されたようだ。CAT-IOD フェーズ AはADR(既存デブリの除去サービス)ミッションの軌道上実証に関して、実現可能性を評価し、ミッション概念を成熟化させることを目指すプロジェクト。契約期間は26年4月期までで、受注金額は59万ユーロ(約9500万円)としている。 ■シンフォニア <6507> 6,320円 +300 円 (+5.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 シンフォニア テクノロジー<6507>が4日続伸。SMBC日興証券が20日付で投資評価「1」、目標株価1万400円で新規にカバレッジを開始したことが材料視された。同証券によると、事業領域の性質上、防衛予算増の恩恵を十分に受けられると指摘。株価は防衛向け受注の増加を受けて既に上昇してきたが、防衛関連事業は同社の長期目標から上振れる可能性が大きく、まだ十分に織り込まれていないとみている。 ■三井住友建設 <1821> 414円 +18 円 (+4.6%) 本日終値 三井住友建設<1821>は高い。20日取引終了後、5月に公表予定の次期中期経営計画(2025~27年度)における配当政策(株主還元)について発表した。24年度までの現中計では「総還元性向50%を目安に、自己資本配当率(DOE)3%を下限値」としていたが、次期中計では総還元性向の目安はそのままに、DOE目標を「4%を下限値」に引き上げる。これが買い手掛かりとなっている。 ■住友ファーマ <4506> 569円 +22 円 (+4.0%) 本日終値 住友ファーマ<4506>が高い。20日取引終了後、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門を担うヤンセンファーマ(東京都千代田区)との間で、ヤンセンファーマが販売する統合失調症向け持効性抗精神病剤「ゼプリオン」「ゼプリオンTRI」の日本での販売提携に関する契約を締結したと発表した。将来的にヤンセンファーマから同剤の製品供給を受けて流通も担う予定という。これを手掛かりに買われた。 ■三菱ケミカルグループ <4188> 792円 +14.4 円 (+1.9%) 本日終値 三菱ケミカルグループ<4188>が3日続伸。日本経済新聞電子版は20日夜、「三菱ケミカルグループが医薬品子会社の田辺三菱製薬の売却にむけ、米投資ファンドのベインキャピタルに優先交渉権を与えたことがわかった」と報じた。事業の選択と集中に向けた動きが加速すると期待した買いを誘ったようだ。報道によると、売却額は5000億円超になるとみられ、新薬開発に多額の費用がかかる医薬品事業を切り離す方針。本業の化学系事業の立て直しに向け経営資源を集中していくとしている。三菱ケミGは21日、報道についてコメントを開示。「ファーマ事業を含めた全ての事業を対象に、グループ全体の事業ポートフォリオのあるべき姿に関して継続的に検討をしており、売却を含めたあらゆる選択肢を念頭に置いてポートフォリオ改革を推進している」と表明したうえで、開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとした。 ■ラクス <3923> 1,788.5円 +31 円 (+1.8%) 本日終値 ラクス<3923>が続伸。20日の取引終了後に発表した24年12月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比22.4%増となり、2割を超える増収が続いたことが好感された。楽楽精算が同12.1%増、楽楽明細が同39.5%増となり全体を牽引した。 ■マクロミル <3978> 1,271円 +22 円 (+1.8%) 本日終値 マクロミル<3978>が一時3%を超す上昇となった。この日、同社の筆頭株主であるトライヴィスタ・キャピタルが、投資ファンドであるCVCキャピタル・パートナーズのマクロミルに対する株式公開買い付け(TOB)への応募を見合わせることが明らかとなった。CVCキャピタル・パートナーズは17日にTOB価格を1株1150円から1250円に引き上げ、買付期間を2月3日まで延長すると発表していた。筆頭株主の応募見送りにより、TOB価格が一段と引き上げられるとの思惑をもとにした買いが入り、株価を押し上げたようだ。 ■パーク24 <4666> 1,978.5円 +30 円 (+1.5%) 本日終値 パーク24<4666>が底堅い。同社は20日の取引終了後、国内駐車場事業における12月のタイムズパーキングの売上高が前年同月比8.7%増となったと開示。伸び率は前月の11.0%から鈍化したものの、売り込む姿勢は限られた。1月に入り株価は下落基調を続けていたこともあり、値頃感を意識した買いが入ったようだ。タイムズパーキング数は12月末時点で前月比70件増加の1万8687件。車両台数は同4456台の64万898台だった。タイムズカーの1台当たり利用料も堅調に推移した。 ■ダスキン <4665> 3,594円 +54 円 (+1.5%) 本日終値 ダスキン<4665>がジリ高歩調。同社はきょう、運営するミスタードーナツの一部商品について3月26日から価格改定を実施すると発表。これによる採算改善などが期待されたようだ。改定額は、現在販売中のドーナツ、パイ、マフィン、ザクもっちドッグ、アレルギー特定原材料不使用ドーナツなど42種が10円(改定率5.6%)、台湾フングイフルーツティ2種が20円(同4.0%)。原材料価格や原油価格、物流費などの諸経費の高騰によるコスト増加が続いていることが理由だとしている。 株探ニュース