株価指数先物【寄り前】 リバウンドを意識した押し目狙いのロング対応
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大阪3月限ナイトセッション 日経225先物 38960 +50 (+0.12%) TOPIX先物 2715.5 +0.5 (+0.01%) シカゴ日経平均先物 38965 +55 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 20日の米国市場はキング牧師の生誕祭で休場。トランプ氏が第47代米大統領に就任し、「米国第一主義」を積極的に推進していくと述べた。トランプ氏は大統領令の第1弾として、メキシコ国境を巡り国家非常事態宣言を直ちに発令する方針を示した。また、複数の海外メディアは、就任初日に新たな関税の発動は見送ると報じており、為替市場では円相場が1ドル=155円台半ばと、円高に振れて推移している。20日の欧州市場はドイツDAX指数が5日続伸、英FTSE100指数は4日続伸だった。 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比55円高の3万8965円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比10円高の3万8920円で始まり、その後はショート優勢のなかで3万8770円まで売られる場面もみられた。ただし、売り一巡後は中盤にかけてショートカバーを誘う形からプラス圏を回復すると、一時3万9100円まで買われた。終盤にかけて軟化したが、3万8960円とプラス圏をキープしてナイトセッションの取引を終えた。 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになろう。トランプ氏が就任初日に新たな関税を見送るとの報道を受け、懸念が和らぐ形となった。日経225先物はナイトセッションで寄り付き後に下落する場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8780円)水準が支持線として意識され、その後は75日移動平均線(3万8960円)を挟んでの推移となった。 75日線と節目の3万9000円処では強弱感が対立しやすいものの、これまでの下向きで推移する-2σ(3万8290円)と-1σによるレンジを上抜けてきたことで、リバウンドを意識した押し目狙いのロング対応に向かわせよう。そのため、-1σと中心値(25日)が位置する3万9270円とのレンジに移行するとみられ、オプション権利行使価格の3万8750円から3万9250円のレンジを想定する。 また、週間形状では13週線(3万8990円)が抵抗線として意識されそうだが、同線を上回ってくると、+1σ(3万9640円)とのレンジに移行する可能性がありそうだ。まずは強弱感が対立する節目の3万9000円を明確に上抜けてくるかを見極めたい。 本日は米国休場の影響により、海外勢のフローは限られるとみられる。ただし、祝日明けの米国市場はトランプ氏の米大統領就任を受け、政策を期待した相場展開となるため、ショートは避けておきたいところである。グローベックスの米株先物の動向を睨んでの展開となるが、米株先物が強い値動きをみせてくるようだと、ロングの勢いが強まる展開もあるだろう。 20日の米VIX指数は15.81(17日は15.97)に低下した。上昇して始まり、一時16.59をつけたが、その後は200日線(16.26)を挟んだ推移となった。終値では同線を下回って終えているため、リスク選好に傾きそうだ。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.33倍と横ばいで推移。上昇して始まったが、75日線(14.37倍)水準に上値を抑えられる格好だった。その後は前日比変わらずの水準まで低下しており、結局はトレンドの出にくい状況だった。本日は指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引する展開が期待されるため、ややNTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。 株探ニュース