話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーザーテク、ラクス、三菱UFJ

話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーザーテク、ラクス、三菱UFJ

投稿:

材料

■レーザーテック <6920>  15,045円   +430 円 (+2.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が買い優勢ながら上値も重い展開。同社株は1万4000円台前半が中長期波動の重要ポイントとなっており、時価近辺はボックス下限を巡る攻防が意識されている。前週末の米国株市場ではインテルがマドを開けて買われ9%超の急騰をみせる異例の展開をみせており、その他半導体関連株への買いが鮮明となった。レーザーテクは半導体主力株の中でも戻り売り圧力が強く、直近は再び信用買い残が増勢にあるなど株式需給関係は悪化している。しかし、それをにらんで貸株市場を通じた空売りも大幅に積み上がっており、目先は買い戻しを誘発している。前週はインテルの設備投資削減観測を背景に昨年来安値を更新する場面があったが、米株市場でインテルが目先急速に切り返したことはポジティブに作用している。このほか、アドバンテスト<6857>などの他の半導体製造装置大手にも投資資金が流入している。

■ラクス <3923>  1,757.5円   +45.5 円 (+2.7%)  本日終値
 ラクス<3923>は堅調。前週末17日取引終了後、インドネシアに子会社を設立すると発表した。グローバルな開発基盤の拡大を目指し、近年急速に発展している同国の人材を活用するため。設立は4月1日を予定している。

■三菱UFJ <8306>  1,915.5円   +48 円 (+2.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が総じて上値指向にある。今週末24日に日銀金融政策決定会合の結果が判明するが、市場では日銀が0.25%の利上げを決定するとの見方が強い。国内の新発10年債利回りは直近1.20%台まで上昇しているが、今後も金利の先高観は根強く、大手金融株にとっては運用環境の改善を見込んだ買いが入りやすくなっている。一方、きょうトランプ氏の米国大統領就任式が行われ、間髪入れず関税の引き上げ策などを打ち出してくることも予想される。米国株はともかく取り引きを行う各国にとってはアメリカ・ファーストの政策がネガティブに捉えられる可能性がある。市場では「(トランプ氏の米大統領就任後に)日本や欧州の株価が再び乱調となった場合、日銀が利上げしにくい環境に陥るケースもあり得るため、まだ決め打ちはできない状況にある」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれる。

■日経レバ <1570>  26,655円   +555 円 (+2.1%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高で2万6000円台後半まで急速に水準を切り上げている。日経平均に連動する仕組みに組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されているのが特長。きょうは前週末の欧米株全面高を受けて日経平均が先物主導で急速に切り返すなか、これに追随する動きとなった。売買代金は全市場で一時2位に入るなど個人投資家を中心とした投資マネーの関心の高さを物語っている。また同様の観点で、日経平均の上下動に対し2倍のパフォーマンスで動く日経平均ブル2倍上場投信<1579>なども買いを集めている。

■サカタのタネ <1377>  3,620円   +35 円 (+1.0%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が強調展開。前週15日に急伸をみせたあと上昇一服となっていたが、きょうは改めて買いを引き寄せている。前週末17日取引終了後、同社は発行済み株式数(自己株式を除く)の1.59%にあたる70万株、金額ベースで25億円を上限とする自社株買いを実施することを発表した。資本効率の向上や1株当たり株式価値向上に加え、株式需給の改善効果なども見込まれる。前週14日には米国の固定資産売却を背景に25年5月期最終利益見通しを従来予想の80億円から90億円に引き上げ、ポジティブ材料視された経緯がある。

■タクマ <6013>  1,613円   +13 円 (+0.8%)  本日終値
 タクマ<6013>が3日ぶりに反発した。前週末17日の取引終了後、自己株式の消却を発表。昨年5月14日に示した方針通り、同月15日から今年1月15日の間に取得した自己株式の全数として、246万3200株(発行済み株式総数の2.97%)を2月28日に消却する。再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方から、株価の支援材料となったようだ。

■揚羽 <9330>  893円   +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 揚羽<9330>は急騰。前週末17日取引終了後、昨年9月21日に上場1周年を迎えたことを記念して、上場1周年記念特別株主優待を実施すると発表した。25年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律で5000円分のQUOカードを贈呈する。なお、同特別株主優待は今回限りの実施となる。これを好感した買いが膨らんだ。

■ELEMENTS <5246>  651円   +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ELEMENTS<5246>がストップ高。同社はきょう、グループのLiquidが手掛けるオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」の累計本人確認件数が6000万件を突破したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。「LIQUID eKYC」は、本人確認書類の撮影もしくはICチップの読み取りを行い、自撮りの顔写真との照合を行う方式や、公的個人認証(JPKI)を活用した方式により本人確認をオンラインで完結するサービス。マイナンバーカードや運転免許証のICチップを活用した本人確認の累計件数は1年で1.8倍増と伸長し、累計件数では1400万件を超えている。

■GFA <8783>  658円   +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 GFA<8783>はストップ高。この日前引け後、子会社で手掛けている暗号資産ディーリング業務において、トランプ米次期大統領が公式に発表した仮想通貨(暗号資産)「TRUMP」の購入を開始したと発表した。前週末17日取引終了後に米ハワイ州で太陽光発電事業を行うための新会社を設立すると発表したことを手掛かりに、きょうの同社株は前場に上昇していたが、この発表を受けて後場に入り上げ幅を一気に広げている。

■システムリサーチ <3771>  1,536円   +195 円 (+14.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 システムリサーチ<3771>が急騰。同社は前週末17日の取引終了後、配当予想の修正を発表し、材料視されたようだ。25年3月期の期末一括配当予想に関し、これまでの見通しから20円増額して60円に見直した。前期の期末一括配当は1対2の株式分割を考慮したベースで40円となっており、実質増配の計画となる。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。