前週末17日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■アストロHD <186A> 594円 (-100円、-14.4%) ストップ安 アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]がストップ安。同社は16日の取引終了後、主要株主であるINCJ(東京都港区)から、保有する全株式を売却する予定だとの報告を受け、主要株主の異動が発生する見込みとなったと開示した。17日には、証券会社を通じたブロックトレードが執行され、INCJの全所有株式数1704万1200株が売却されたと発表している。株式需給が悪化することを懸念した売りが膨らんだようだ。主要株主の異動による業績・経営体制への影響はないとしている。 ■野村マイクロ <6254> 2,617円 (-184円、-6.6%) 東証プライムの下落率2位。野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]が急反落。東京証券取引所が17日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。 ■任天堂 <7974> 9,181円 (-409円、-4.3%) 任天堂 <7974> [東証P]が6日ぶり大幅反落。同社は16日の夜に主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継機「ニンテンドースイッチ・ツー」を2025年に発売すると発表した。現在発売されているスイッチは17年3月に発売したもので約8年ぶりの新型機発売となる。後継機の価格などについては明らかとなっていないが、現在のスイッチより大幅に価格が引き上げられる可能性が高いとみられている。市場では既に発表が秒読み段階にあるとの観測が強まっていたため、株価へのインパクトは限定的ともなりやすく、足もとでは利益確定の動きが優勢となった。 ■パークシャ <3993> 3,345円 (-75円、-2.2%) PKSHA Technology <3993> [東証P]が8日続落。16日の取引終了後、UI/UXのデザインから開発までを提供するエクストーン(東京都港区)の全株式を取得し子会社化すると発表したが、これを好材料視する動きは限定的のようだ。エクストーンを子会社化することで、グループが展開するAIソリューションやAISaaSにおけるUI/UX強化を通じ、付加価値の向上や価値提供領域の拡張というシナジーの創出を見込む。株式の取得は1月31日に5万4785株を取得し、28年3月末までに残りの2万3478株を取得する予定で、取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は精査中としている。 ■トヨタ <7203> 2,788円 (-49円、-1.7%) トヨタ自動車 <7203> [東証P]が6日続落。株価は1月7日ザラ場に3127円の戻り高値を付けてからはほぼ一貫して下げトレンドを形成しており、前日まで5日連続陰線で、17日も時価は寄り値を下回る水準で推移した。米長期金利が足もと低下基調となったことや、来週行われる日銀金融政策決定会合で追加利上げが決定されるとの思惑から、外国為替市場では1ドル=155円台前半で円高含みに推移しており、為替感応度の高い同社など自動車セクターには向かい風となった。 ■弁護士COM <6027> 2,257円 (-23円、-1.0%) 弁護士ドットコム <6027> [東証G]が反落。16日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、25年3月期第4四半期に投資有価証券売却益2億2800万円を特別利益として計上すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。なお、通期業績予想については、現時点で修正はないとしている。 ※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース