株価指数先物【引け後】 3万9000円処での押し目狙いのロング対応

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先物

大阪3月限
日経225先物 39200 +80 (+0.20%)
TOPIX先物 2741.0 +6.5 (+0.23%)

 日経225先物(3月限)は前日比80円高の3万9200円で取引を終了。寄り付きは3万9280円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9260円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。ただし、直後に付けた3万9300円を高値に軟化すると、現物の寄り付き時にはマイナスに転じた。さらに前場中盤にかけて下げ幅を広げ、一時3万8940円と節目の3万9000円を割り込む場面もみられた。

 売り一巡後は25日移動平均線(3万8960円)水準が支持線として意識されて、後場は3万8960円~3万9060円辺りでの推移を挟んでの保ち合いが続いた。25日線を支持線とした底堅さがみられるなか、終盤にかけてショートカバーと思われる動きによりレンジを上抜け、プラス圏を回復して終えた。

 日経225先物は、市場参加者が限られるなか、前日同様、買い先行で始まった後は持ち高調整の動きが強まった。前場の時点でリバランスは一巡した可能性もあり、後場は底堅さが意識されてショートカバーに向かわせたようだ。午後の植田日銀総裁の講演ではハト派姿勢が示されたとして、円相場が1ドル=157円台前半と朝方からはやや円安に振れた。これをきっかけに、終盤にかけてトヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連株が強含む場面が目立っていた。

 そのため、NT倍率は先物中心限月で14.30倍と前日比変わらずだった。前場の時点ではファーストリテイリング <9983> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]、半導体株の一角が買われたことで、一時14.39倍まで上昇し、75日線(14.34倍)を上回る場面もみられた。ただし、後場は膠着感が強まり、終盤にかけての輸出関連株への資金流入によって、NTロングを巻き戻す形になったようである。

 日経225先物は25日線が支持線として機能するなか、概ねオプション権利行使価格の3万9000円から3万9375円のレンジでの推移となった。ボリンジャーバンドは11月以降、ほぼ横ばいで推移しているため、トレンドが出にくい状況である。25日はクリスマスの祝日で多くの国が休場となるため、一段と海外勢のフローは限られよう。日経225先物の週初23日の売買高は4万枚を超えていたが、本日は1.6万枚と2万枚を下回る薄商いだった。

 明日も方向感のつかみづらい状況だろうが、24日の米VIX指数は14.27に低下し、18日に14.82から28.32まで急伸した分を修正する形だった。クリスマスの祝日明け後の上昇を期待したロングが入りやすいと考えられ、日経225先物は3万9000円辺りでの押し目狙いのロング対応とし、+1σ(3万9460円)水準を捉えてくる可能性も想定しておきたい。

 手口面(3月限:立会内)では、ABNクリアリン証券が8422枚、ソシエテジェネラル証券が5249枚、JPモルガン証券が1166枚、サスケハナ・ホンコンが1108枚、SBI証券が1067枚、バークレイズ証券が965枚、日産証券が692枚、楽天証券が679枚、ビーオブエー証券が529枚、野村証券が458枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万1491枚、ソシエテジェネラル証券が7156枚、バークレイズ証券が4201枚、野村証券が2363枚、モルガンMUFG証券が1393枚、JPモルガン証券が1168枚、ゴールドマン証券が1091枚、日産証券が1036枚、ビーオブエー証券が761枚、三菱UFJ証券が749枚だった。

株探ニュース

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