話題株ピックアップ【夕刊】(1):伊勢化、Arent、日シス技術
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■伊勢化学工業 <4107> 29,700円 +3,490 円 (+13.3%) 本日終値 伊勢化学工業<4107>が急反発。前週末20日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を330億円から332億円(前期比25.7%増)へ、営業利益を68億円から77億円(同45.4%増)へ、純利益を46億円から51億円(同38.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を160円から200円(年360円)へ引き上げたことが好感された。一部販売先における製品在庫調整などの影響によりヨウ素製品の販売数量が計画を下回るものの、ヨウ素の国際市況が想定を上回る水準で推移したことに加えて、為替相場が円安になったことなどが要因としている。 ■Arent <5254> 5,730円 +440 円 (+8.3%) 本日終値 Arent<5254>は急反発した。前週末20日の取引終了後に、レオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)がArentの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、レオスの保有割合は7.76%から9.04%に上昇した。保有目的は、投資一任契約及び投資信託委託契約に基づく純投資。報告義務発生日は13日となっている。 ■日本システム技術 <4323> 2,160円 +100 円 (+4.9%) 本日終値 日本システム技術<4323>が3連騰、一時10%近い上昇で2263円まで一気に株価水準を切り上げる局面があった。3月4日につけた上場来高値2125円(修正後株価)を払拭し青空圏に躍り出た。独立系IT企業で、システム受託開発を構築・運用に至るまでワンストップで対応。また、収益の柱の一つである医療ビッグデータ事業では、医療情報の利活用及び保険者業務の改善を推進するサービスなどを一括して提供し、時流を捉えている。業績は飛ぶ鳥を落とす勢いで、トップラインの拡大に加え2ケタ営業増益基調が続いている。株式需給面でも信用買い残がほぼ枯れた状態で上値が軽い。時価PERは23倍台まで上昇しているが、成長力の高さにスポットが当たっており割高感には乏しく、22年3月期以降、増配を続けていることも評価されている。 ■イーレックス <9517> 586円 +24 円 (+4.3%) 本日終値 イーレックス<9517>が買い優勢、ここ株価は調整色を強めていたがきょうは押し目買いの動きが広がり、4日ぶりに切り返す展開となった。余剰電力を買い取り再販する電力小売り事業を主力展開し、複数のバイオマス発電所を運営するなど再生可能エネルギー分野でも存在感を示している。そうしたなか、前週末20日取引終了後にJR東日本<9020>と資本・業務提携することを発表しており、これが材料視する買いを引き寄せている。JR東日本を割当先に364万6500株の第三者割当増資を実施(発行価格は570円)する。調達した資金は再生可能エネ電源や蓄電池など国内脱炭素事業への投資に充てる方針。また、JR東日本との関係構築によって、今後の協業事業への投資など脱炭素ビジネスの展開力強化が見込まれる。 ■栄研化学 <4549> 2,224円 +74 円 (+3.4%) 本日終値 栄研化学<4549>が堅調推移。前週末20日の取引終了後、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による栄研化学の株式保有割合が22.45%から23.57%に上昇していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、共同保有者のうち米エヌエーブイエフ・セレクトと米ダルトン・インベストメンツが買い増しに動いた。ともに、重要提案行為などを行う可能性があるとしている。報告義務発生日は13日となっている。 ■京阪神ビルディング <8818> 1,641円 +51 円 (+3.2%) 本日終値 京阪神ビルディング<8818>が大幅続伸。前週末20日の取引終了後、自社株40万株(発行済み株数の0.81%)を25年1月20日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は4881万1498株となる。 ■滋賀銀行 <8366> 3,885円 +120 円 (+3.2%) 本日終値 滋賀銀行<8366>が反発した。前週末20日の取引終了後、25年3月期第3四半期(10~12月)において特別利益を計上する見込みとなったと発表し、材料視されたようだ。次世代基幹系システムの構築に向けた計画を中止することで、日立製作所<6501>と合意した。これに伴う和解金80億円を特別利益に計上する。現行の基幹系システムについては安定稼働を確保しており、27年1月に更改を予定しているという。 ■アイザワ証券グループ <8708> 1,740円 +49 円 (+2.9%) 本日終値 アイザワ証券グループ<8708>が3日ぶりに反発。前週末20日の取引終了後、傘下のアイザワ証券がJR九州<9142>グループのJR九州保険コンサルティングと金融商品仲介業に関する業務委託契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結により、JR九州グループ社員の福利厚生及び地域の人々に対し、投資信託などの金融商品を含めた総合金融サービスを協力して提供するという。また、JR九州保険コンサルの金融商品仲介業の立ち上げや定着のために連携し、サービス提供体制の構築や教育研修などを支援するとしている。 ■積水化学工業 <4204> 2,430円 +55 円 (+2.3%) 本日終値 積水化学工業<4204>が堅調な動き。この日、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行と共同で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始すると発表しており、好材料視された。フィルム型ペロブスカイト太陽電池を三菱UFJ銀行の大井支店(東京都品川区)及びMUFGグローバルラーニングセンター(横浜市西区)に設置し実証実験を行う。積水化では、この取り組みを通じて得られた有効性・課題を検証し、25年度からの実用化に向けて更なる品質強化を図るとしている。 ■豊田自動織機 <6201> 11,770円 +255 円 (+2.2%) 本日終値 豊田自動織機<6201>が4日続伸。午後2時ごろ、出荷を停止していた国内向けディーゼルエンジン式フォークリフトの一部製品について、出荷を再開すると発表したことが好材料視された。同社は、23年3月にフォークリフト用エンジン排出ガス性能における国内認証での法規違反を発表以降、1.5~8.0トン積ディーゼルエンジン式フォークリフト及び1.0~3.5トン積ガソリンエンジン式フォークリフトの出荷を停止しており、24年1月からは、3.5~5.0トン積ガソリンエンジン式フォークリフトも出荷を停止していた。今回の出荷再開は2.0~3.5トン積ディーゼルエンジン式フォークリフト(オフロード車)に関してで、そのほかの車種についても出荷再開に向けた取り組みを進めるとしている。 株探ニュース