菱地所など不動産株が急伸、日銀総裁「もうワンノッチ」発言で利上げ観測しぼむ◇
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三菱地所<8802.T>が急伸。三井不動産<8801.T>や住友不動産<8830.T>が株価水準を大きく切り上げており、東証の業種別指数で不動産業が上昇率上位に入っている。日銀は19日まで開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定した。同日の取引終了後に開かれた記者会見で、植田和男総裁は利上げの判断を巡り、「もうワンノッチほしい」と発言。金融市場は植田総裁が利上げに消極的な姿勢を示したと受け止めた。春闘や賃金動向に関する総裁発言から、来年1月の利上げの実現性について懐疑的な見方も出ている。これらを背景に、金利上昇が事業環境にマイナスとなる不動産株を物色する流れが強まったようだ。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS