話題株ピックアップ【夕刊】(1):タイミー、ハートシード、ラクスル

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■タイミー <215A>  1,490円   +300 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 タイミー<215A>が急騰。同社は12日の取引終了後、24年10月期の単体決算発表にあわせ、25年10月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は343億9400万~357億円(前期比28.0~32.8%増)、最終利益予想は43億8200万~49億3200万円(同56.7~76.3%増)に設定した。大幅な増収増益で、前期に続き過去最高の業績計画を打ち出したことが好感されたようだ。スキマバイトサービス市場が急拡大するなか、同社のサービス「タイミー」において、不正利用の対策強化による売上高の減少影響及び競争環境が現状の想定よりも激化した場合を下限値、予想通りの場合を上限値としてレンジで業績予想を開示した。24年10月期の売上高は前の期比66.5%増の268億8000万円、最終利益は同55.2%増の27億9700万円だった。

■Heartseed <219A>  1,941円   +381 円 (+24.4%) 一時ストップ高   本日終値
 Heartseed<219A>は大幅高。12日取引終了後、25年10月期単独業績予想について売上高を23億9400万円(前期比2.7倍)、営業損益を5億2200万円の赤字(前期10億3800万円の赤字)と発表した。開発スケジュールに基づき達成可能と見込むマイルストーン収入を織り込んだ。大幅増収と赤字幅縮小の見通しが好感された。

■ラクスル <4384>  1,334円   +228 円 (+20.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ラクスル<4384>が急反騰。12日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高147億900万円(前年同期比31.0%増)、営業利益9億7200万円(同79.7%増)と大幅営業増益となったことが好感された。印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」をはじめとする主力の調達プラットフォーム事業、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」などのマーケティングプラットフォーム事業ともに大きく伸びた。なお、最終利益は前年同期に関係会社株式売却益が計上された反動などで4億3100万円(同65.2%減)となった。25年7月期通期業績予想は、売上高610億円~630億円(前期比19.3%~23.2%増)、営業利益32億円~37億円(同26.8%~46.6%増)、純利益17億8000万円~22億8000万円(同16.0%減~7.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を70万株(発行済み株数の1.20%)、または7億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は12月23日から来年2月28日までで、資本効率向上のためとしている。

■王子ホールディングス <3861>  620.8円   +62.7 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 王子ホールディングス<3861>は大幅高。12日取引終了後、取得上限1億株(自己株式を除く発行済み株数の10.1%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表。これを好感した買いが入った。期間は12月13日から来年12月12日まで。取得方法は自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む東京証券取引所における市場買い付け。

■バンナムHD <7832>  3,579円   +237 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 バンダイナムコホールディングス<7832>が大幅続伸。子会社バンダイナムコエンターテインメントがこの日、フロム・ソフトウェア(東京都新宿区)と共同開発するアクションRPG「ELDEN RING(エルデンリング)」のスピンオフタイトル「ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)」を25年に世界同時発売すると発表しており、これを好材料視する買いが流入した。「ELDEN RING」は、世界累計出荷本数2860万本を突破した人気タイトル。「ELDEN RING NIGHTREIGN」は、その「ELDEN RING」をベースにゲームデザインを刷新した協力型アクションで、「ELDEN RING」の敵や武器などの要素の一部を引き継ぎながら、プレイヤーはそれぞれ個性の異なるキャラクターを操作し新たな脅威に挑む内容となっている。

■三井ハイテック <6966>  832円   +53 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 三井ハイテック<6966>が急反発。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、営業利益114億6500万円(前年同期比12.3%減)と2ケタ減益となったが、通期計画に対する進捗率が88%と高く、通期業績予想の上振れ期待から買われたようだ。半導体の最終需要回復の遅れなどが響き電子部品事業が苦戦したほか、電気自動車(EV)向けリードフレームなどの売り上げが落ち込んだ一方、電動車用モーターコアの堅調な需要と為替の円安影響があり、売上高は1582億800万円(同9.8%増)と伸長した。ただ、電子部品事業の受注減や電機部品事業における成長に向けた先行投資費用の増加、銅などの原材料価格が値上がりなどが響き減益を余儀なくされた。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高2140億円(前期比9.2%増)、営業利益130億円(同28.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■西武ホールディングス <9024>  3,199円   +89 円 (+2.9%)  本日終値
 西武ホールディングス<9024>は4日続伸。12日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を4940億円から8980億円(前期比88.0%増)へ、営業利益を450億円から2890億円(同6.1倍)へ上方修正すると発表した。配当予想も30円から40円に増額しており、これが好感されている。東京ガーデンテラス紀尾井町の流動化に伴う不動産事業の大幅な上振れが全体を押し上げた。あわせて、流動化によって得た資金をもとに自社株買いを実施すると発表した。取得上限は2800万株(同社が保有する自己株式を除く発行済み株数の8.66%)、または700億円。期間は12月13日から来年12月12日まで。

■精工技研 <6834>  5,410円   +150 円 (+2.9%)  本日終値
 精工技研<6834>は3日続伸。12日取引終了後、25万株を上限に13日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は12日終値の5260円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、精工技研は13日に買い付けを実施し、予定通り上限の25万株を取得した。

■ラクス <3923>  2,013円   +39 円 (+2.0%)  本日終値
 ラクス<3923>が続伸。同社はきょう、インドネシアの会計ソフト会社であるチプタ・ピランティ・セジャトラ(CPS)に出資することを決めたと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。持ち分比率は14.9%。同社はCPSへの出資を通じて、得意分野であるバックオフィスのクラウドサービスの企画・開発・提供のノウハウを生かし、同国内ユーザーの業務効率化を支援するとしている。

株探ニュース

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